警備の世界で長くやっていける、という
話をしました。
彼らは計算高く、待遇に見合わない仕事は
しないといった世渡りがうまい。
今日はその一方で、責任感が強く真面目な
隊員はどうすればいいかヒントを書きます。
まず警備の世界は、一般サラリーマンの
労働概念からして違います。
大手でなければ基本的に日給月給制で、悪く
言えば日雇いの延長と考える人もいます。
まず責任感が強く真面目な人は、報われる
仕組みがないといけない。
具体的には給与体系を変え、一般サラリーマン
のように定期昇給やベースアップ。
またキャリアパスの提示も必要でしょう。
例えばこの現場を経て、こういった役職に
ついて責任は重くなる分、給与はこうなる。
警備で頑張るなら、上記が確立されているか
確認が要ります。大手以外は厳しいか。
もう一つ、この人に付いていきたいといった
上司に巡り合えるかどうか。
上記の様な組織への信頼感がなければ、頑張る
のは相当リスクがあります。
これらを改善しようと、日々奮闘している方も
いらっしゃいます。頭が下がる想いです。
業界の在り方を変え、優秀な隊員が生活に不安
なく働けるように改善するのは素晴らしい。
警備員の社会的ステータスも上げようと、挑む
管理職もいらっしゃいます。
僕個人は、これからの警備業界に必要な方と
思いますが、改善には時間がかかるでしょう。
業界でなく、貴方の人生といった視点で行く
ならば、業界の改善を待っていては遅いかも
知れない。
仕事をする人ほど搾取される、という警備を
含むビルメン業界の現実を鑑みるならば、
もう少しましな仕事を捜す方が成果は早い。
もちろん組織や上司に恵まれて、そこそこ
の待遇で働けている人もいると思います。
それならば無理して動く事もありません。
しかし、ブラック上司と部下の板挟みになり
ながらも頑張り続けるのは賢明ではない。
たかが警備ですよ。責任感が強く真面目な
人ほど、心に留めていて欲しい。
会社が疑似餌を与え、捕縛する事に躍起に
なる隊員は、縁があれば他の仕事でも
やっていけるのです。
ちなみに、ブラック企業があの手この手で
思考停止に追い込む目的は、組織に従順な
部下が欲しいから。
組織に従順であれば、どんな無理難題でも
吹っ掛け放題です。できないのは従業員に
問題があるからと、労働の内面化も行う。
「疑問を持つ」「調べて比較する」
「信頼できる相談先を持つ」この３つが
あれば簡単には搾取されない。
加えて「証拠を残す」スキルがあれば、
使う側の違法を追及することもできます。
たかが警備、警備ごときで貴方の大事な
人生を潰されることもない。使う側の下衆さ
を知れば知るほどそう思います。
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