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2020年06月02日

他人を蹴落としても

警備に限った事ではありませんが、
このご時世自分さえ良ければという
考えが拡がっているような気が。



もちろん自分が食っていくためにはやむを
得なかったという事情があるでしょう。



競争社会の現実ですが、ここで問題なのは
自分が美味しい思いをするために他人を
蹴落とすケース。



警備なら気に入らない反乱分子を因縁を
付け、排除する。



これは禍根が残ります。



排除される隊員が客観的に問題があり、
替えた方が組織にとってプラスなら
ともかく、そうでない人事も多々あり。



カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」
のB社前隊長がまさにそうでした。



所長&隊長がクライアント側と結託した謀略
を行い、クビを切られました。



この人事に、他の委託業者(設備や清掃)も
首をかしげていたのです。



もちろん他の会社の人事なので、口出しは
しませんが、前隊長の方が隊長らしかった
とこぼしていました。



その隊長が排除され、僕が入社しました。



僕が意図的にやった訳ではないにしろ、
他人の不幸の上に成り立つ幸福にもやもや
したものを感じたのです。



その違和感は、リーマンショックを機に
B社がブラック化して牙をむいたときに
はっきりしました。



結局僕はリーマンショックから1年後、
B社を去ります。



意図的にやった訳ではないのに、この結末。
組織自体がその程度だったのでしょう。



もっと厄介なのは「恩を仇で返す」ような
他人を蹴落とす行為を何とも思わない人。



これはかつての記事「譲ってくれた人」
対極にあたるものです。



自分が事を成し得たのは、自分より実力の
ある人が譲ってくれたから。



その逆を行くとどうなるか。お世話になった
人のシマを奪い、自分のものにする。



かつての日本人には、そういった行為を
戒める道徳のようなものがありました。
今ではそれも廃れて来たようです。



他人を蹴落とすような行為は、口と要領
が良く世渡りも上手い人が得意な様です。



しかし、禍根が残った以上はツケが来ます。



要領の良い人ばかりが報われない理由は、
こういった「徳」を損ねる行為にあるのかも
しれません。



「人を弄べば徳を失う。物を弄べば志を失う」
中国古典『書経』の一節です。



日本では戦国武将、立花道雪が主君である
大友宗麟を諫めた言葉として知られています。



こういった広い意味での学問というか、教養
が廃れていったから、他人を蹴落としてでも
といった徳を失う行為もいとわない。



これは僕の考えであり、もはや古臭いもの
かも知れません。



ただどんなに科学が進歩しても、人間の
内面は大きく変わらないと思うのですが。

ロリポップ!

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亡社のイージス
かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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