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2020年05月11日

入札に負けても

知人の警備会社が、入札に負け現場を失う
事になりました。20人程の警備員を使う
現場です。



このままでは余剰人員が出る、と知人は危惧
していました。加えて隊長への不満も向けられて
いたのです。



入札結果は、公共施設の民間委託物件なので
自治体のホームページに公表されます。負けが
明らかなのに皆に伝えない隊長。



ホームページを見た隊員が、入札に負けたと
周囲に言いまくっていたそうです。



一方隊長は、次の現場の研修があるといって
しばしば今の現場を抜けるとのこと。副隊長
らに任せるつもりなのでしょう。



隊長は皆と一緒に離陸した飛行機の機長なの
だから、着陸まで責任を持って従事すべきだと
知人は批判します。自分だけパラシュートで
脱出するがの如し。



この手のざわつきについては、どこの警備会社
でもあり得ることですが、次の食い扶持がどう
なるか、これが一番切実なのです。



これが適当に扱われると、残りの契約期間を
投げやりに従事される恐れがあります。これは
労働者としてやってはいけない事ですが・・・



カテゴリ「施設警備2〜市役所迷走編」の最後
でA社が入札に負け、次の業者が入って来ました。



引き継ぎが行われる中、次の業者の部長が
「次の現場(施設)は決っているの?」
と僕に聞いてきました。



僕は「はい」とだけ答えました。すると部長は
「A社さんはいっぱい施設を持っているからなぁ」
と返事。



この時点では、僕の行く施設は決っていません
でした。A社社長は移籍を認めず、何とかする
というスタンスだったのです。



しかし、Y課長の敗戦処理案は破綻しており
僕の行く現場(施設)は、ベテラン隊員を
強引に排除して成立するものでした。



こんな状況は皆さんにも経験があるのでは
ないでしょうか。投げやりとまではいかなく
ても、不安で仕事が手につかない。



そんな時に、俺が何とかするから心配するな!
と言ってくれる上司がどれだけいることか。



結局仕事(受け皿)がありません、で交通誘導
警備に回される、というのが地方の警備会社の
現実でしょう。



実際、施設から交通誘導に回されれば辞める
隊員が続出します。入札に負け施設を撤退=
退職を意味するのです。



どんなに施設で活躍し、クライアント側の
評価を受けても一業者の隊員に過ぎません。
撤退後の人事は上司の裁量で決まります。



ここで提案なのですが、入札がある三か月
ほど前から、勤務時間の詳細な記録をしておく
事を勧めます。



理由は、長時間労働となれば会社都合の退職
を勝ち取れる可能性があるからです。
詳細はカテゴリ「警備員を辞めたい人へ」
を参照願います。



入札に負けたら、退職後の事を調べ戦略を練る
「準備」をする事もお勧めします。

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亡社のイージス
かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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