<個人的な評価:10点中8.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
映画好きじゃなくても知っている人が多いだろう大人気映画。
2009年の映画だけど、実は、私は観た事がないので今回が初だ。
IMAX3D で観れて本当に良かったと思う。
ぶっちゃけ、私からすれば、映像美が最高だったので、IMAX3Dじゃなかったら、評価は7.5点ぐらいにしてた。ストーリーも感動する部分はあるんだけどね。
やっぱり、この作品は、IMAX 3Dで映画館で観賞する為にあるでしょう。
映像美は本当に本当にすごい!!!IMAX 3Dは迫力ある。
でも、主人公のジェイクの当初の生意気な態度にイラついたので、ジェイクはあまり好きじゃない。別に嫌いでもないけど。
終盤で、かなりヒーローぽっくなって印象は良くなったが、ご都合主義な面もあるなと思った。
元々、その土地で生まれ育ったわけでもないのに、ナヴィ達からしたら、ぽっとでの人間の癖に、空の王者・トゥルークを手懐け、トゥルークに受け入れられた伝説のトゥルーク・マクトとなったのは、ご都合主義というか、アメリカ映画的だなと思った。
よそ者の癖に、既に婚約者がいるネイティリと恋仲になり結ばれたのも略奪愛じゃん。
ツーテイ(ネイティリの婚約者)からしたら、ぽっとでのよくわからん奴に婚約者を奪われたどころか、リーダとしての立ち位置も奪われた感じだな。地球人への敵対心が強いのも当たり前だろう。地球人(というかアメリカ人)がやってる事は、侵略と破壊でしかないんだから。後に、ジェイクがトゥルークを手なづけ、伝説のトゥルーク・マクトになった事で、和解して、共闘する事になるが、最後の決戦でイクランを駆って奮戦した果てに都合よく戦死。これも、制作側がジェイクをリーダーにするために、邪魔なツーテイを消した感じのように思えて、ツーテイもジェイク万歳!の踏み台みたいな感じでなんだかな。
フィクション映画だし、ご都合主義なのは当たり前だが、私はこういう系のストーリーは、主人公より、脇キャラに感情移入するから、主人公が、ぽっとでの癖に、略奪愛までして、ヒーローになるという展開は好まない。
まあ、よそからきた者が、いずれリーダーになって、パンドラを救うだろう...みたいな予言はあったんだろうけど。
ただ、戦傷で下半身不随になったジェイクが、アバターとして、ナヴィ族になって、生きる喜びや意味を見出したのは良かったし、感動する面もあった。
普通の健康な人間より、下半身不随のジェイクだからこそ、心にグッとくるものは確かにあった。
ジェイクが、人間サイドから寝返り、最終的にナヴィ族の救世主になったのは良かった。ナヴィ族との生活を通して、ハンターとしての修行を積む過程を通して、ナヴィの生き方を学び、ナヴィ族とパンドラの為に戦い、最終的に本当にナヴィ一族になった場面は感動した。ネイティリへの愛の為だけじゃなく、ジェイク自身が、本当にナヴィ一族として、パンドラを愛するものとして、成長したのは感動した。
埋葬した死者の魂も、死後も大地に戻って生きていくという価値観。狩りでしとめた獲物の死骸にも祈りを捧げるナヴィの自然観。自らの命も含めたすべての生命エネルギーが大自然の中を循環してゆく。
惑星全体を取り巻く雄大な連鎖の中で各々の生を位置づけるその生き方は、環境破壊によって母星を瀕死の状態にまで追い込んでしまった地球人とはまるで異なる。
ナヴィ一族として生活をして、身に染みて、それを学んだジェイク。
それにしても、人間の軍人のボスみたいなやつ。
あの男、見た目も性格も、軍人のボスのような奴で、すごくしぶとかったな。
行動が早いし、軍人としては立派だろう。だが、彼は破壊者だ。
フィクションだが、今の時代に観ると、色々と考えさせられる面もある。
環境破壊が進んでいる地球、未だに侵略行為をする国々がある地球、生き物や植物への感謝の無さ。
100年後、150年後、私はとっくに死んでいるが、地球はどうなっているんだろうか。
もう住めなくなって、他の星を侵略しにいくのだろうか。そういうSF的な展開もフィクションではなくなるかもしれないね。