<個人的な評価:10点中9点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
今日はレイトショーで観れた!映画館は久々だ。今年にはいって、15本目の映画館。
私は、家でマイペースに、リラックスしながら、気楽にドラマやひと昔前の映画などの配信を観るのが好きだから、映画館には、めったに足を運ばないかもしれない。でも、まわりの友達よりは、映画館に行っている方かな。
この映画は、前から楽しみにしてた。ハロウィーンを1.5か月後に控えて、少しミステリアスな雰囲気に漂いたい。
まあ面白かった!舞台が良い!雰囲気が良い!キャスティングは良い!ストーリーも深い!
ベネチアの古い屋敷って独特だよね。NYのタウンハウスのように建物に挟まれた街の中にあるのに中は広々として天井が高い点では似てるけど、華やかなタウンハウスとはまた違った独特な隠れ家的な暗いミステリアスな雰囲気があって好き。
原作は読んでないから、犯人を知らなかったのもあって、犯人当てを楽しんだ。
当たった。切なかったな。母親か男の子かな〜と予想してたけど、やっぱり母親だなと思ったら、本当に母親が犯人だった。
ちなみに、豪華キャストだったし、イケメンもいた!!
最近は、ポリコレがいきすぎて、そこらへんにいる一般人の方が、はるかに見た目が良いと思えるような、微妙なキャスティングの作品も増えた(特にドラマ)けど、やっぱり、映画は、華やかなキャスティングがいいよな。私が大好きな女優、ミシェル・ヨーも、霊能者として出てた!雰囲気はよかったのに、インチキだったけどね。しかも死んでしまって残念。彼女がつけてたマスク、ミステリアスで印象的で好き。暗い中でみたら、かなりホラーだけど。
さて、今作は、映画『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』に続く、アガサ・クリスティ原作、ケネス・ブラナー監督・主演で贈る「名探偵ポアロ」シリーズの最新作だ!
日本語のタイトルは『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』
原作は、アガサ・クリスティ作品の中でも“隠れた名作”と呼ばれる『ハロウィーン・パーティ』。
原作から、少しアレンジを加えている。
アガサ・クリスティーの中では、かなりホラー色がする内容だろう。
『オリエント急行殺人事件』や『ナイル殺人事件』と比べたら、ホラー色は強い。
もちろん、ちゃんとトリックは存在するし、人間の犯人なんだが、幻覚剤やトリックだけでは説明できないような現象もおきている。
舞台は、イタリアの水上都市ベネチア。
ベネチアが舞台のミステリーは、すっごく興味があるので、要チェックしてた。
同じくベネチアが舞台のミステリー『Veneciafrenia (2023)』とは大違いだ。あれは、個人的には、微妙で期待外れだったな。主人公チームに魅力がなかったからな。
それに比べ、今作は、キャラ達に、個性と魅力がある。
<内容>
幻想的で美しい水上の迷宮都市ベネチア。
流浪の日々を送る名探偵エルキュール・ポアロは、死者の声を話すことができるという霊媒師のトリックを見破るために、子どもの亡霊が出るという古い屋敷での降霊会に参加する。
この屋敷の雰囲気が凄く良い。
しかし、降霊会のあとで、なんと、霊媒師が無残な姿で殺害されてしまった。
そして、過去に、館の美しい女主の、娘を殺したのは誰なのか。
犯人は、人間なのか、それとも亡霊なのか。
犯人が実在するかさえ不明な殺人事件に戸惑いながらも、真相究明に挑むポアロ!
真相は、切なかったな。
あの母親は精神的な病気だね。確か、代理ミュンヒハウゼン症候群?だったかな。
一見、子供想いの健気な母親だけど、実際は、かなり病んでた。これこそ、毒親。
私は、毒親という言葉は嫌いだけど、(自分が恵まれていると知らない甘やかされた図々しいクソガキが使ってる言葉だから)、この母親は、まさに毒母。娘に毒をもって弱らせてコントロールして看病してたからね。
その大切は娘が、死んだとしると、ベランダから投げ捨てるんだから、相当、腐っている。
愛ゆえに、毒を盛ったのか?と思ったが、死んだとたんに、体に傷をつけて、ベランダに投げ捨てるとか、娘の扱いが、ひどすぎるからな。証拠隠滅までしているあたり、娘を愛していたというより、自分を愛しているナルシストなのでは、と思ったが、ああいうサイコ気質がある特殊な精神病の人の行動力は私には理解できなくて当たり前だろう。
あの男の子も、ちょっとサイコ臭がするから、実は犯人かなと思ったが、父親想いの良い少年だった。切なすぎる。アガサ・クリスティーの作品で、子供が犯人の作品があるから。
もしかして、今作も?と思ったが、今作では、母親が犯人だった。
最後は、父親を失った男の子も含めて、恵まれない人たちにとっては、ハッピーエンドで、スッキリする終わり方だった。あの男の子の面倒をちゃんとみてくれる優しい人がいてよかった。