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2013年03月30日

観劇「POSH」byLaure Wade






観劇「Posh」by Laura Wade at Royal Court Theatre/West End
「Posh」辞書によりますと 贅沢な 豪華な 上流社会的な 
を表す形容詞とあります

この作品はOxford大学に実在するBullingdon Club :Dining society/紳士クラブ 
の慣行を題材にした 社会風刺喜劇です

日本にも似たような組織がありはしまいかとWeb検索を試みました 旧帝大 や 慶応義塾 バンカラ ハイカラなどと入力し….
しかし匹敵するものには未だ行き当たっておりません

このBullingdon Clubは階級社会英国の 上流階級 貴族の文化 を
長年に渡り維持貢献し 現在もなお連綿とその子弟たちにより受け継がれております  
英国を大英帝国に伸し上げ現在に至る 英国の立役者たちを育てて来た訳で 
なのでBullingdon Clubに属する若御曹司の無礼講は 
社会が大目に見てきたのでしょう
が 時代は多少移り 労働者階級出のBeatlesもその才能と運で世界制覇を成し遂げ
英国を元気付け 爵位も得ます 
金とバックグラウンドを傘に 傍若無人の許された若御曹司も 昨今は 
多少気遣いが求められておるようです 

しかし 大層人気を博した芝居でした 
オックスフォード大関係者はもちろん 上流社会への好奇心 
或いは貴族を笑い飛ばしたい中産階級に属する観客も多くいたでしょう 

更にBullingdon Clubメンバーを演じた若い男優陣によるテンポの効いたアンサンブル 
またプログラムに解説がありますが メンバーの使う独特な英語 
貴族英語とでも呼びましょうか 巧みな言葉遊びが弾丸の様に飛び交い 
英国上流階級文化を良く表現しておりました 
それらは わたくしにはとても追ってゆける英語ではありませんで 
台本を買い求め辞書を引きましても出てはこない英語群であります

沈黙は金とする 美の文化を持つ日本ではあまり育ちませんが 
英国の学校ではディベートを多く取り入れるようです 言語による応酬術は
サバイバルのスキルなのです ふんだんな言葉を巧みに操り 相手を取り込む 
英国の国会中継はその最たるものです

英国事情しか知りませんが 西欧全般におけるこれが言語文化のようにも思われます 

シュタイナーが何故言葉にあれ程の重きを置くのか 
それは言葉が単に共通の記号 コミュニケーションの手段 と言うだけでなく 
自己をソサエティの中で確立して行く為の主要手段だかれらではないでしょうか  

シュタイナーの言語造形をなさる方は 言霊 と呼びます それは 
言葉その物が発生当時より有し 或いは霊界との繋がりに於いて存在する とも取れますが 

言葉を操る人間を実在としてこの地に開示せんが為 
言葉に息吹を与え 言葉に於いて他を動かさん 
と言う意味の様にも思えてきました


とたのしい演劇の日々

2013年03月22日

観劇「OH THE HUMANITY」




観劇「OH, THE HUMANITY」by Will Eno, SOHO theatre, West End

SOHO theatre は 中華街に近いロンドン中心部にある座席数150の小さな劇場で
劇作家を育む事を目的とし 新作を多く手がける劇場として知られております
野田秀樹のオリジナル戯曲「The Diver」もこちらでした 

劇作家Will Enoは米在 
2005年には作品「Thom Pain」がピューリッツアー賞劇部門候補にも上がっております 
が日本デビューはまだかもしれません

さて作品ですが 
タイトルからも察せられます通り 私たちに在り得る日常 事にのっぴきならない状況
下に置かれ 支離滅裂に 自己弁護を企てようともがく厄介な人間
を描いた短編5編よりなる現代劇です しかも 
その弁解の受けた手は 観客である私たちでありまして 

観客は劇を楽しむ客として在りながら 同時に劇中の二人称 あなた 

プレスインタビューに出席している記者
デイトサイト登録者に向き合うインタビュアー
飛行機墜落の知らせを受ける待合室の家族
撮影現場のエキストラ として存在するよう演出されております 

観客参加型演劇は 故寺山修司の天井桟敷の試みが斬新で 
あれ程のものを以後存じませんが 今回の作品も面白く体験いたしました

ところで 5編中4編における 二人称の有様ははっきりと判るのですが 
最後の5編目がどうも謎なのです 
男女二人が殆ど意味の無い会話を しかも互いをどう認識しあっているかさえ不明な関係
の中へ 別の男性が入り込みます で この男は客に語りかけるのです
が言っている事の意味が判然としません なので客は 
劇中での自己の在り様を探る作業をいたします 

そうしている内に劇は終わってしますのですが。。。。

おそらく この「who am I?」が この芝居の鍵なのではないでしょうか?

シュタイナーの神秘劇中何度も何度も繰り返し出てくる台詞も 

Who am I? 」「Who are you?」なのでした 


とたのしい演劇の日々   

2013年03月14日

観劇「リチャード3世」




観劇「リチャード3世」William Shakespeare(1564~1616),
Apollo劇場West Endに於いて 
昨年11月末 シュタイナーの神秘劇第2部を肩の怪我を負いながらも無事終え が 
自身 エナジーの憔悴を覚えまして いいエネルギーを取り入れたく
評判の英国俳優たちが演じますShakespeareを観て参りました

主演リチャードを演じましたのは Mark Rylance
彼を宛がえばwest end興行に失敗はない 現在大変人気の俳優です 
をメインとし 若手中堅共実力派英国男優たちによります公演は 
Shakespeare時代を再現した 舞台設定 男優だけによる上演 
とそれだけでも観客の興を誘い 大成功に終わった演目です




わたくしは確か20代の折 仲代達也演じますリチャード3世を観た記憶がございますが 
シェークスピア劇となりますと 日本人俳優はどうしてだが力が入って 
演出がそう望むのでありましょうけれど 
いわゆる典型的赤毛芝居だった事を思い出します

さて Mark Rylanceは 英国でもっとも由緒あるRADA
(演劇学校 一握りのずば抜けて才能ある者のみ入学できる)
で俳優術を学んだ 英国を代表する俳優です
その彼の演じるリチャード3世でありますが 
これがこじんまりと しかも平凡なおじさんの佇まいで シェークスピアの台詞を
実に普通に喋るのであります 現在までリチャードと言えば
残忍で智謀にとんだ王のイメージがありますが 昨今歴史家によりますと 
人懐っこくユーモアのセンスにとんだ人物であったとの説もあり 
それを意識したのでありましょうか 悪魔的恐怖と魅力で人を虜にするのでなく 
その親しみ安さと巧みな会話から人を引きつけるリチャードが 
実にさりげなく表現されており シェークスピア劇でありながら 
現代劇を観ている気安さがありました

今回の見せ場は 劇に描かれます 二人の女王 アンとエリザベス ですが
若手男優が挑戦しております シェークスピアの時代には女は舞台に立てませんで 
女役は若い男子が演じ 江戸時代日本の歌舞伎俳優同様に 
愛嬌を振りまいていたわけですが 今回は愛嬌どころか 
特にエリザベス女王を演じたSamuel Barnettは 
主演Mark Rylanceを圧するの演技力で大層満足いたしました 
彼はLAMDA(RADAに並ぶ演劇学校)で演技を学んだ才能豊かな俳優です


十代の終わりより演劇をはじめ 毎晩のように劇場通いをし 
もうどれ程の演劇公演を見て参りましたでしょう 少しは 演技の良し悪し -只の好み
かもしれませんが- 演技の奥義を見抜く眼力も育ったような無いような しかし
いい演技にどっぷり浸りますと さながら美味しい食事を頂いたの時のよう 
心が満ち足り 魂に力を得ます 
わたくしもそのように ワザワザ劇場へ足を運んでくださるお客さまの心と魂を  
満足で満たし命に力を注ぐ事ので来る俳優になれるとよいでしょうね 
そうなれば役者冥利につきるでしょう


と たのしい演劇の日々

2013年03月11日

オペラ鑑賞 「天路暦程」



鑑賞 オペラ「The Pilgrim’s Progress」/天路暦程 by Vaughan Williams
English National Opera, London Coliseumで観て参りました
指揮 Martin Brabbinsは4月より名古屋フィル常任指揮者に就任いたします 
演出 笈田ヨシ は世界で活躍する演劇人です
今回も西洋と東洋の出会いとなりました

観劇は 大方 ロンドンへ出る序で 慌ててWhat’s onを検索し 
面白そうな興行に目星をつける訳です 
近頃はinternetで切符を買うと 手数料や予約料を取られます 
切符売り付け専門のサイトも五月蝿く立ち上がってきますし 
時に悪質な暗証番号を盗み取るサイトだったりしますから 
前売り購入の際は必ず劇場のサイトか電話で予約致します 
こちらの方が手数料も多少お安め 
肩の怪我をする前は 当日劇場で買い求めておりました 
俳優カードを持っていますと良い席を安く買い付ける事も可能ですし まず安心です 

日本では良質のものに行き当たらなかったのでしょう 
オペラには殆ど興味ありませんでした がシュタイナーの言語造形を学び始め 
体内リズムを源とする音楽におけるリズム そして同様に
言葉や台詞の底を流れるリズムの存在を知り オペラにも興味を覚えるこの頃です 
シュタイナーの神秘劇公演もオペラの舞台作りから学べることが多々あるだろう
と思っております    

さて 「The Pilgrim’s Progress」は 
英国人説教者John Bunyan(1628-1688)の作で 
聖書に次いで愛読されるいつという巡礼物語です 
それに 英国音楽家Vaughan Williams(1872-1958)が曲を書きオペラに仕上げました 
初演はRoyal Opera House, Covent Garden 1951とあります

長い間 公演はなかったようですが 今回演出に日本人笈田ヨシを向かえ 
処所に日本文化の香りを交えながらモダンな演出となっているようなのですが 
例えはイースター時期の「マタイ受難曲」のような西洋キリスト教独特の雰囲気はありませんで しかも 幕切れをシニカルでショッキングなものにしておりましたので 
これには多少気分が悪くなってしまいまいましたが 評判は上々でその日も満席でした

ところで気に掛かっているリズム音楽言葉ですが 
いい具合にWilliamsに出会った印象を受けました と言いますのも 
英国は階級社会です 階級によって使われる英語も違います 
Bunyanは労働者階級の生まれできちんと教育も受けておらず
彼の使う英語は庶民の英語 
それを損なわないようWilliamsは曲付けしたとパンフレットにあります 
Bunyanは子供の頃より家業を手伝い育ちます 
彼の血に綿々と流れる先祖から受け継いだ生態リズム 
それが彼の書き言葉の源に流れている それを踏まえ曲つくりをしたWilliams

小学校で音楽の授業を始め 4/4 2/4 1/3などを習いましたが 
そらが生態リズムがら生まれたとは知りませんでした 
おそらく型通り西洋からの移入で リズムの発生源にまでは及ばなかったのでしょうか? 
日本にも日本人独自の生態リズムがあり 日本の古典音楽 音階にそれは伺えます 
西洋のそれとは随分違いますね 日本語の成り立ちもそして響きも
このリズムが源流としてある訳です 
シュタイナーの言語造形やオイルトミーを日本語で為さる方々
是非とも今後との課題として取り組んで頂きたいと思っております
シュタイナーの言語造形はシェークスピアを読んでみましても 
ラテン語がベースの西欧言語であったから生まれたのではないでしょうか 

英語学習はリズムで入りましょう


と たのしい演劇の日に



被災から2年になるのですね 東日本大地震で亡くなられた方々のご冥福を 被災し未だ厳しい生活下におられる方々に一日も普通の生活が戻りますよう お祈り致します
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