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2011年11月29日

戯曲 新作神秘劇「ブラック アース」



戯曲「Black Earth」 は 人智学演劇人 Christopher Marcus によって書かれ 1999年 演劇集団 Circle-X arts によって上演されました 

クリストファー マーカス等は シュタイナーの「神秘劇」を数年に渡りプロデュースし 
その結果として 現代バージョン「神秘劇」をこの世に生み出したのでした
本人は「神秘劇」は秘伝を受けた者のみによって書かれるべきもの
と 強い思い込みがあったようですが 
台本を書く作業の間に 自身の想像と現実の狭間で 霊的経験をします 
それは多分に テーマである コンピューターと人間 に起因し 
このタイトル「Black Darth」は その拮抗により発生する 未知の衝動 を意味しております

ドイツの劇作家ブレヒトの 異化効果 を思わせる 劇作方を心がけ 
ドラマチックを排除した作品は 一読した限りでは難解の印象が残りました が
公演写真を見ますと 
ビジュアルエフェクトで 観客の視聴覚を刺激し 
役が劇の上で体験する霊体験を垣間見る演出が試みられた印象を受けました

シュタイナーは 「神秘劇」は 儀式でも 机上の論でもなく 演劇でなくてはいけない 
と書いておりますが その表現様式を探った結果の作品ではないでしょうか?


ところで わたくしたちも シュタイナー「神秘劇2 魂の試練」来年早々より稽古に入ります 
プロデュースメンバーは クリストファー マーカスと「神秘劇」を作り続けた人智学演劇人 
さて どんな展開となりましょうか 皆様こうご期待を 

と たのしい演劇の日々

2011年11月22日

シュタイナーの役作り

この初夏 シュタイナー生誕150年を祝い 英国人智学の皆さんは シュタイナー「神秘劇」に取り組みました 幸い私も グロスターのグループに混ぜて頂き 第一の「秘儀参入の門」を体験いたしました ところで この「神秘劇」いったん始めてしまうと第4まで演じなくては止められない と言われておりますようで グロスターのメンバーより 第2の「神秘劇 魂の試練」公演の話が持ち上がっております まだ具体的にはなっておりませんが 英訳本との格闘に時間がかかりますので 少しづつ 準備を始めております

「Working together of Rudolf Steiner’s Mystery Drama」 by Hans Pusch

Hans Puschはシュタイナーと共に 神秘劇を作ってきた人智学徒であり また英訳を始めて試みニューヨークに於いて 英訳公演をやってこられた人智学演劇人です
この解説書はシュタイナー「神秘劇」演出ノートと呼ばれましょう 
こちらに シュタイナーの役作りが 『第六幕 農夫と女たち』のシーンに於いて ポイントを纏めてありますので抜粋を取り上げます
  が何分わたくし自身による意訳ですから ジェスチャーなどは実際演じてみなくては掴みきれない表現があります



役の理解と表現方
役柄を表す子母音 文節 気質 ジェスチャー そして
動物(群生する)は英語を母国語とする俳優には 役柄と子母音 を動機づけるだろう

第一農夫 多血質 風 メインの音“ee” 鼬“Swift-Limbed weasel”
 火身の回りの出来事凡てに鋭い観察を向ける 
指差し
第二農夫 胆汁質 火 メインの音”or” 猪 “Reckless snorting boar ”
 抑制されているが準備された強い激怒 
慎重なジェスチャー
第一の女 胆汁質 火 メインの音 ”A and R” テリア犬 “Racketty fretting terrier”
ガミガミと毒舌を吐く 知的 反発のジェスチャー どぎつい赤 
“R”の下肢に彼女の知性を隠す
第三農夫 粘液質 水 メインの音”G”と喉音 熊 “Gluttonous grizzly bear”
熟考した発言 ゆっくり思考 信心深い センチメンタル 非攻撃的
第二の女 多血質 風 メインの音”T にSの彩り” ヨダカ “Garrulous thrillingly fidgety whippoorwill” せわしない 子音的で母音に興味なし 大げさに同情を表すジェスチャー
第三の女 胆汁質 火 メインの音”M”  マスクラット(ビーパー類)“Madly munching muskrat” 賢い 第二の女と甚だしく違う 時に毒蛇のような様態  反感を含んだ積極的な発言 見るものを身震いさせる反発のジェスチャー
第四農夫 粘液質 水 メインの音”A は Eの彩り” 梟 ”Lazy owl’s faint screech” よっくり↓思考で凡てを理解していると信じる 自身の発言に聞惚れる 気前が良い やさしい共感のジェスチャー
第五農夫 憂鬱質 土 メインな音”Oは Rの彩り” 騾馬“Sorely overloaded mule”
鋭い洞察で将来を見抜き それは彼にとって真実であるから至極当然のこととして在る 
入念なジェスチャー
第四の女 粘液質 水 メインの音”A”  ワタリガラス“Raven’s strained stare”
偽りの敬虔 心配で教会へ通うも救われる様子なし 頭を下げ 震えた感傷的なジェスチャー
第五の女 胆汁質 火 メインの音”EE” 牝の若馬 “Filly’s rebellious kick” 
好奇心と同情の扇動者 いつも新たなゴールを探している 機敏 指差しのジェスチャー
第六の女 憂鬱質 土 メインの音二重母音 キジバト“Turtledove’s cooing” 
熱狂的に信心深い 母音をハッキリ発音できない よそよそしい会話 初め感傷的で震えたようなジェスチャー後彼女自身それに引き込まれる
第六農夫 胆汁質 火 メインの音”A” ガラガラヘビ“Waylaying rattlesnake”
初め穏やかしかし鋭い批判を込めた会話に皆を引き寄せる 

この中世のシーンは 夕刻の鐘の様に ゆっくり 速く そして ゆっくり と 第六農夫の第二節 クライマックスへ向け 役柄と台詞の流れを的確に演じる



以上でした

長くなりましたので 続きはまた次回
と たのしい演劇の日々



2011年11月14日

本 Rudolf Steiner and Anthroposophy

こんな本を知人が貸してくれました 初心者向け入門本です
シュタイナーの自伝と人智学の概略を掴むことができます


その中から シュタイナーと演劇の関わりの部分 僅かなのですが
記録しておきたいと思います


ワイマール時代の終わり近く
ベルリンを拠点に文学青年対象の文芸雑誌を 発刊 その活動の為
1897年ベルリンへ転居します そこで 「自由文学協会」で積極的に活動し
さらに 「演劇協会」にて 演劇を監督 劇評をも書く等 芸術的霊感に目覚しく力を注ぐ
シュタイナーでありました が その前衛的な演劇に客は集まらず わずか1年足らずで
この活動は終わります しかし その後シュタイナー演劇活動の種はこの時期に蒔かれました

1902年頃 マリー ホン ジーフェルス(1867~1948)と出会ったと思われます 
マリーは ロシア貴族の出 露英仏独伊語をこなし 演劇 朗誦の勉強もしておりました

1910年頃 マリー は シュタイナーの講演に際し詩を朗誦します 
がそれに霊感を得 シュタイナーは 言語造形を生み出します

1914年  シュタイナーは側近等と ワーグナー最後のオペラ「パーシバル」を
ベイルートの歌劇場で観劇中 戦争突入の知らせを受け 急遽 スイスに戻ります

一時期シュタイナーはワーグナーを大変嫌った と 何かで読みましたが 
ワーグナーが創り出した新たな総合演劇は 
シュタイナー演劇に 多大な影響を与えたであろうと思われます 
まだ詳細の比較はしておりませんが シュタイナーの神秘劇を読んでおりますと 
ワーグナーの劇作法 また 神秘劇の上演写真をみましても ワーグナーの舞台作り
との類似を感じておりまして いずれ 調べてみたいと思っております


 本を読みながらも シュタイナーと演劇の関わり を掘り起こしながら

と たのしい演劇の日々

2011年11月08日

ドイツ演劇 歴史的背景概略

シュタイナーが 「神秘劇」を上演し 講演「Speech and Drama」に至る頃の ドイツ演劇界の様子を少し調べてみました まとめてみたいと思います 


ドイツ演劇の状況

1775年ドイツ学芸全盛次第

1782年 シラー 群盗

1791年〜1819年 ゲーテ ワイマール宮廷劇場で指導

1799年 シラー ゲーテと共にワイマール宮廷劇場で指導 新古典主義時代

1801年 ゲーテ 「ファウスト」 第一部 

1804年 シラー 「ウィルヘルム テル」

ヘルダーリン(1770~1843)ロマン主義演劇時代
シュレーゲル兄弟(1767~1845)

1831年 ゲーテ 「ファウスト」完成

1840年 産業革命期に入る

1861年 シュタイナー誕生

1869年 北部演劇興行の自由を得 演劇氾濫 スターシステム ロングラン制の営利企業となり スターの柄に合わせて書くウェルメイドプレイ流行

ヘッベル(1813~1863) 象徴主義演劇へ
ワーグナー(1813~1883)

1871年 ドイツ帝国成立

1876年 ワーグナー バイロイト祝祭劇場完成 

1884年 近隣強国同様 ドイツも植民地政策へ

イプセン(1829-1906) フランス大革命に個人の自由独立した人生 自ら自己を形成する人間 の意味を見出し ドイツ演劇に自然主義の芽吹きを与える

1874〜1914年 ドイツ中部マイニンゲン領主ゲオルク劇団を起こし 自由劇場運動先駆ける

1882年喜劇作家俳優アドルフ ラロンジュ ドイツ座を起こし 近代写実劇を上演 

1888年ロシアのスタニフラフスキー 文芸協会創立

1889年オットー ブラーム(1856-1913) ベルリンに自由舞台を創設 

ゲルハウト ハウプトマン(1866-1944)は 高度の文体で民衆劇作り

1890〜1897年 シュタイナー ワイマール時代 

1907年5月19日 「The Holy Drama of Eleusisi」  by Edourd Schure
              5月19日 「Initiation of the Rosicrucian」
              5月20日 「Evolution of the Planets and Humanity」
シュタイナー講演記録284

1909年8月22日 「The Children of Lucifer」  by Edouard Schure
      8月23〜31日 「The East in the Light of the West」.
              「The Children of Lucifer and the Brotheres of Christ」
            シュタイナー講演記録113

1910年8月15日 「秘儀参入の門」初演
      8月16〜26日 「Genesis」
            シュタイナー講演記録122

1911年8月17日 「魂の試練」 初演
     8月18〜27日 「Wonders of the World, Ordeals of the Soul.
                  Revelations of the Spirit」
            シュタイナー講演記録129

1912年8月24日 「境域を見張る者」
      8月25〜31日 「Initiation, Eternity, and Passing Moment」
            シュタイナー講演記録138

1913年8月22日 「魂の目覚め」 初演
            シュタイナー講演記録147 「境域の秘密」
      8月28日 オイルトミィー 初演」

1913年 9月20日 ゲーテナウム礎石


1914年 第一次世界大戦始まる

1918年 ドイツ革命 皇帝退位 ドイツ降伏

1919年 ドイツ共和国へ


1924年9月5〜23日 シュタイナー講演記録282 「Speech and Drama」

1925年 シュタイナー永眠



ほんの概略でありますが 少しこの頃の様子が見えて参りました これを軸に更に詳しく調べて 随時 追加訂正を重ねて参ります

と たのしい演劇の日々
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