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2016年10月08日

永眠する2か月前の母

肺がん母の受けた治療
転移性脳腫瘍摘出手術
頭部放射線治療
抗がん剤治療

消された記憶

母の記憶がなくなっていた。

当時の母との会話の中で入院当初の話になりました。

入院時は、転移した脳腫瘍から出血したことが原因で脳浮腫の症状が出ていました。

その影響で記憶障害や意識障害が一時的に発生し、

その症状を抑えるために点滴治療を1週間ほど続けていました。

その間、感情の起伏だったり、テンションを抑えられない、

更には幻覚や幻聴が聞こえるといった症状が現れて大変でした。

その頃の話は何度かしたことがあり、その時から笑い話として

何度となく会話に出していました。

その一部の記憶が母の脳から消えていました。

幻覚と幻聴の影響で、病院から逃げなければならないところまで追い込まれた

母は、点滴中の針を引き抜いて、血まみれになって錯乱していたのです。

実際、母のベッド周りには飛び散った血液、

点滴針が刺さっていたであろう腕は痣だらけでした。

幻覚は4〜5日続きました。

観ていた幻覚は、病院施設が放火される・・・

夜な夜な若者たちが火をつけにやってくるらしいのです。

その、錯乱して点滴を引き抜いてしまった時の記憶だけが消えていた。



実の弟の命日も・・・

最初の病院の主治医から脳腫瘍の疑いがある旨の説明を私と受けた時の記憶も

無くなっていました。

その日は、母の実の弟が脳腫瘍で若くして亡くなった日・・・

つまりは命日で、その日に母の脳に腫瘍がある可能性を告げられたのです。

これには何か霊的な力が作用しているのではないかと、家族内で騒いだほど・・・。

実の姉である母を溺愛していた実の弟の命日に、同じ病状が告げられた。

これには母も不思議な何かを感じ、記憶に残る出来事の一つとなったのでした。

、と・・・そのはずでした。

当時・・・永眠する2か月前の母は、そのことを覚えていませんでした。

記憶から消されていました、実の弟の命日さえ出てこないという。

以前から会話中に言葉が出てこないことは続いていました。

自分でもあることですのでなるべく気にしないようにしていた部分でしたが、

やはり母の脳には何かしらの異変が起きていたようです。

過去の記憶が少しずつ消去されていく前兆なのか・・・。

そういえば、最近の母は話し口調がトローンとしてきた感じもしていました。

頭部放射線治療の副作用で、脳の萎縮がはじまっているのだろうか・・・?

そんな心配さえしていました。

今思えば・・・末期症状だったのでしょう・・・。


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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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