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2016年10月08日

父の訴えた痛みは”腸閉塞”

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脳梗塞を患った父は

日に日に麻痺が悪化して行った。

最初は話し声が聞き取りづらい程度だったものが

次第に聴き取れなくなっていった。

やがて聞き取りが出来なくなった・・・そうなるまでが早かった。

当時、父と母は二人暮らしだった。

私たちと同居生活を送るまでの約5年間・・・

母は、そんな父を愛情込めて介護した。

ある夜の事でした。

父が痛みを訴え、もがき始めた。

母は何事かと父に尋ねるも、聞き取れない。

訴えが痛みということがわかるまでに時間は掛からなかったが、

痛みを発している場所は何処か・・・それも、指さしで何となく分かった。

痛みは腹部周辺からだった・・・しかし問題はそこからだった。

痛み苦しむ父は、身体を丸めてうずくまっている。

言葉はわからない・・・そもそもで父は痛みに強い。

そんな夫が目の前でもがき苦しんでいる・・・

母をパニックに陥れるには十分な要素だった。

意思の疎通がうまくいかず、

胃なのか・・・下腹部なのか・・・

トイレに行けば済みそうなのか・・・

病院へ行く必要がありそうなのか・・・

全くわからなかった母。

時間は夜中の12時を過ぎていた為に、

私へのSOSは避けたらしい・・・(事後談)

詳しい痛みの事情やら何やらを父から聞き出せないまま、

無駄に時間だけが過ぎていた。

しかし、痛みが治まらないどころか父の額からは

大量の脂汗が出ていることに気付いた。

母は決断した!

病院へ連れて行こう・・・。

しかし、母は変なところで冷静だった。

救急車は呼びたくない・・・近所に知られて騒ぎが大きくなる。

タクシーを1台呼びつけた母は、夜間やっている隣の市内の

救急センターに駆け付けた。

腸閉塞だった。

父は腸閉塞で入院することとなり、入院は3週間ほどだった。

原因は・・・というと、脳梗塞で左半身が麻痺している父は、

咀嚼にも影響が出ていた。

そのことは母も承知していた・・・が、

食事の時に、おかずの大きさを気に掛けるという頭が無かった。

介護はまだ初心者だった。

健常者のように咀嚼が出来ないことで、

大きめの食べ物が殆ど咀嚼されないまま飲み込まれ、

それが腸内のカーブで引っ掛り、詰まってしまった。

脳梗塞が腸閉塞につながるなんて考えもしなかった。

それ以降、母は父の食べるものはなるべく細かく刻んで

食卓に並べるようになりました。

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