2014年10月18日
ぐっすり眠るコツは?
あなたはいつも、疲れを感じたら、普段より早くてもベッドに向かっていませんか? それが一番良い方法のように思えますが、米紙「Wall Street Journal」の記事によれば、その誘惑に逆らうことが、夜ぐっすり眠るための近道というケースもあるようです。
実際に必要な睡眠時間については相変わらず議論の余地がありますが、自分に一番合った睡眠時間を知るための方法はいくつかあります。
もちろん、必要な睡眠時間を知るだけではまだ不十分です。ベッドに入るのに最適な時刻を把握し、それを守る必要もあるのです。スタンフォード大学医学部臨床教授のRafael Pelayo博士は、Wall Street Journalの記事のなかで、次のように説明しています。
「日付が変わる前の1時間の睡眠は、変わったあとの2時間の睡眠に値する」という古い格言がありますが、Pelayo博士によれば、それはまったくまちがっているそうです。「床につくのが早すぎるのは、良くありません」と博士は言います。「身体が起きていたいと感じている時に眠りにつこうとするのは、流れに逆らって泳ぐようなものです」。
Pelayo博士は、それに代わる効果的な睡眠術として、起床時刻を固定したうえで、ベッドに入っている時間を、自分のいつもの睡眠時間(よく8時間と言われますが、個人差があります)だけに制限する方法をすすめています。「起床時間と睡眠時間を一定にすると、ベッドに入る時刻は遅い場合もあるかもしれませんが、眠ろうとする生物学的な衝動に助けられて、すぐに寝つけるようになり、眠りも深くなるはずです」と博士は説明しています。
Pelayo博士の計算によれば、「ベッドに入る時刻の理想は、実際に眠りにつきたい時刻の10〜15分ほど前」だとか。「したがって、午前7時半に起きるつもりで、睡眠は7時間半とりたいなら、ベッドに入る時刻は午後11時45分ごろ、ということになります」。
完璧な睡眠習慣を見つけるのは、変数が山ほどある難しい方程式を解くような、やっかいなことに見えるかもしれません。ですが、いったん自分に合った習慣を見つけたら、それをきちんと守るほうがよいようです。たとえその結果、ソファに横になってあくびをしながら1時間をすごすことになるとしても。