2014年10月21日
各書名言集(小説pert4)
さてさて、各書名言集小説のpert4
でございます。。。
遅いですよね、苦笑
そろそろばれていると思いますが
割と性格は適当です。
家にある本や、メモをとってあるものから
順々に、振り返っていきますね
『細雪』
―雪子はそっと足の甲を裾の中に入れて居ずまいを直した。貞之助は、そこらに散らばっているキラキラ光る爪の屑を、妙子がスカートの膝をつきながら一つ一つ掌の中に拾い集めている有様をちらと見ただけで、又襖を締めたが、その一瞬間の、姉と妹の美しい情景が長く印象に残っていた。―
これは、妙子が姉、雪子の爪を切ってあげるシーンなのですが。
美しい!このシーン、実は姉妹間で、いろいろとごたごたがあった後の場面だったので
特に印象的です。何があっても、仲違いなんてしない、美しい姉妹の、姉妹愛。
あれだけ、いろいろあっても、こんな、当たり前のように仲が麗しゅうて…敵いません
紹介記事はこちら
『新釈走れメロス』
―芽野史郎は激怒した。必ずかの邪知暴虐の長官を凹ませねばならぬと決意した。
芽野はいわゆる阿呆学生である。汚い下宿で惰眠をむさぼり、落第を重ねて暮らしてきた。
しかし厄介なことに、邪悪に対しては人一倍敏感であった。―
この、インパクトのありすぎる序文ですよ!
歴史に残る名文(迷文?)ではありませんでしょうか?
このものすごいテンションで、話は駆け抜けてゆきます
紹介記事はこちら
『君のためのバラ』
―「Una rosa para ti きみのためのバラ」と言って、黄色い花を彼女に差し出した―
ほぼ表題やないか! と突っ込まれそうですが
いや、本当にこのお話はお洒落で、すごい素敵なんです
語り手が、この黄色い花を渡すために
混んでいる電車の中を、相手の女の子を探して
かきわけ、かきわけ進み、そしてこのセリフ。
この短編集の一番おしまいのお話になるのですが
読了後の余韻が…いつまでも浸れます
紹介記事はこちら
『晴天の迷いクジラ』
―大丈夫じゃない。だけど僕は死なない―
安直なハッピーエンドなんかではないんですね
だって、「大丈夫じゃない」んですから。
でも、死なないことに理由なんていらない。
この物語を全て読み、涙を流したりしながらも
なぜだかすっきりとした心地の頭に、このセリフは
驚く程心地よく入って、浸透して、残ります
辛い時に思い出せるといいなぁ。
紹介記事はこちら
如何で御座いましょうか?
気になった!そんな文章がありましたら
是非、その本を手に取ってみて下さいね
どれも素敵な時間を提供してくれる本達です
ではでは。
でございます。。。
遅いですよね、苦笑
そろそろばれていると思いますが
割と性格は適当です。
家にある本や、メモをとってあるものから
順々に、振り返っていきますね
『細雪』
―雪子はそっと足の甲を裾の中に入れて居ずまいを直した。貞之助は、そこらに散らばっているキラキラ光る爪の屑を、妙子がスカートの膝をつきながら一つ一つ掌の中に拾い集めている有様をちらと見ただけで、又襖を締めたが、その一瞬間の、姉と妹の美しい情景が長く印象に残っていた。―
これは、妙子が姉、雪子の爪を切ってあげるシーンなのですが。
美しい!このシーン、実は姉妹間で、いろいろとごたごたがあった後の場面だったので
特に印象的です。何があっても、仲違いなんてしない、美しい姉妹の、姉妹愛。
あれだけ、いろいろあっても、こんな、当たり前のように仲が麗しゅうて…敵いません
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『新釈走れメロス』
―芽野史郎は激怒した。必ずかの邪知暴虐の長官を凹ませねばならぬと決意した。
芽野はいわゆる阿呆学生である。汚い下宿で惰眠をむさぼり、落第を重ねて暮らしてきた。
しかし厄介なことに、邪悪に対しては人一倍敏感であった。―
この、インパクトのありすぎる序文ですよ!
歴史に残る名文(迷文?)ではありませんでしょうか?
このものすごいテンションで、話は駆け抜けてゆきます
紹介記事はこちら
『君のためのバラ』
―「Una rosa para ti きみのためのバラ」と言って、黄色い花を彼女に差し出した―
ほぼ表題やないか! と突っ込まれそうですが
いや、本当にこのお話はお洒落で、すごい素敵なんです
語り手が、この黄色い花を渡すために
混んでいる電車の中を、相手の女の子を探して
かきわけ、かきわけ進み、そしてこのセリフ。
この短編集の一番おしまいのお話になるのですが
読了後の余韻が…いつまでも浸れます
紹介記事はこちら
『晴天の迷いクジラ』
―大丈夫じゃない。だけど僕は死なない―
安直なハッピーエンドなんかではないんですね
だって、「大丈夫じゃない」んですから。
でも、死なないことに理由なんていらない。
この物語を全て読み、涙を流したりしながらも
なぜだかすっきりとした心地の頭に、このセリフは
驚く程心地よく入って、浸透して、残ります
辛い時に思い出せるといいなぁ。
紹介記事はこちら
如何で御座いましょうか?
気になった!そんな文章がありましたら
是非、その本を手に取ってみて下さいね
どれも素敵な時間を提供してくれる本達です
ではでは。
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