海外旅行初心者のワシントンDC３ヶ月滞在記

　日誌より抜粋
今日は土曜日だ。週末ということもあり、いろんなタイプの人が街を行きかう。
Jamesがメトロバスのカード、Smartripを借してくれた。...

これはチャージ式のカードで、これを使えばバスなら1，5ドルで乗れて大変お得だ。
電車でも使えるらしいが、それはまだ利用してないのでどんな感じかわからない。
機会があったら使ってみようと思う。

早速ネットで路線図を見て、お目当てのジャズバー、
Columbia Stationへの順路を検索する。
運行は複雑多岐に張り巡らされてあり、うまく使えばタクシーより断然安くどこにでも行けそうだ。

さて、バスに乗ってみる。乗り心地は、、、道が結構凸凹なのでかなり揺れる。
こちらはコンクリートで舗装はされているのだが、定期工事はしてないようで、
道沿いの木の根が盛り上がってコンクリートが壊れているところがよくある。

乗客だが、なんだかよくわからないが、アフロの青年がラップをしていて、
近くにいた老人のアフロが爆笑していた。
たぶん彼らは知り合いじゃないんだろうが、こんな光景もアメリカでは普通なのだろうか？

バスは進み、目的地に着く。今回は初めて家より遠い夜道を一人で行動しているわけだが、
日本で何度も「アメリカは本当に危ないところだぞ！」と脅かされてた割りに
、とても落ち着いた街並みだ。

時間は7時頃。ジャズバーに入ってみる。
すでに店内は客で賑わい、ジャズバンドが演奏している。
カウンターに座り、マスターっぽい人に酒を注文してみた。

「Can you show me ID？」とかそんなことを言われたので、
いつものようにパスポートのコピーを見せる。

だが今回初めて「それじゃ駄目だ」と言われた。
あまりパスポートを持ち歩きたくなくてコピーにしていたのだが、
ここはしかたなく酒を諦めソーダーにした。

料理のメニューを求めると「You are hungry hungry?」とマスターが言う。
自分が言うのはなんだが、その文法合ってるのかな？とか思いながらメニューをもらう。

「ハンバーガーがお勧めなんだ！」と言うのでチーズハンバーガーを注文する。
お腹が減っていたので、がつがつ食べていたら
マスターは嬉しそうに「うまいだろ！」とウィンクしてくる。

そしてマスターは名前を教えてくれたのだが、
どうも自分はそういうのに気づけないところがあり、自分の名前を言いそびれてしまった。
常連とまでも行かないまでも、何度も行くなら名乗った方がよかった。

さて、肝心のジャズセッションなんだが、ピアノ、ギター、ドラムとあとコンゴかな？の構成だった。
週末はいいバンドを呼んでいるらしく、とても最高だった。

客の一人が飛び入りで歌を歌った。
その人は巨体なアフロの男性だったが、その歌声はとても繊細できれいだった。
観客は演奏を聴きながら各々の話題で盛り上がり、
ソロパートの終わりと一曲終わるごとに拍手をする。
日本のジャズバーと楽しみ方が違って、
こちらは肩肘張らずBGMとして聴いてる感じがとても心地いい。

料理や酒の値段は普通なのに演奏者をどう雇ってんだろうとよく見たら、
どうやらこちらもアメリカならではのチップ制のようだ。
日本でもこんな音楽文化が根付けば、無名な音楽家も活躍できるだろうなと思った。

ひとしきり演奏は終わり、お開きの空気になってきたので、
新参の自分はそろそろお暇しようとする。

今回の旅でやっとなのだが、正式にチップを払うことができた。
今まで何度かそんな機会はあったのだが、
どうもタイミングがわからなかったり、ここは払うんだろうと思い、
回りを見てみたらアメリカ人は払ってなかったりで、
よくわかってなかったのだが、このジャズバーでは自然に受け取ってもらえた。
徐々にだがこちらの雰囲気がわかってきた気がする。

そんなこんなの帰り道、肉の安いストアを見つけ、買いだめして家に帰ることにした。
（帰りに道でつまづいて盛大にこけて荷物ぶちまけました。
やはりこちらの道路は凸凹が結構あるようだ…。）


　追記
この頃からバスの磁気型カードを借りたので、バスばかり使うようになります。
長い滞在なら買って損はないと思います。

たしか最初にカードを買うのが15ドルとかで、チャージして使う感じだったかな。
バスは30分以内なら何回乗り継いでも料金一緒なのでかなり遠出もできます。

そして初めて行ったアメリカのジャズバー、Columbia Station。
ここは日本に帰るまで何度も通うことになります。またいつか行きたい・・・。

「You are hungry hungry?」のくだりですが、これはマスターがたぶん
私を20代後半に見えず子供と勘違いしたんだと思います。
日本でも童顔な私はアメリカじゃよく年齢を言った後驚かれましたし。
アジア人は若く見えるってやつですね。

で、このバーがあるAdams Morganという地域は、落ち着いた夜遊びのできるスポットで、
ふらっと行くにはいい場所でした。

アメリカの料理ですが、行く前は「アメリカの飯はまずいから飽きるよ」と
何度も聞かされましたが、私は大変満足してました。
確かにたまに店によってはおいしくないのもありますが、
グルメ舌じゃなきゃ全然大丈夫だと思います。

まぁ日本食より繊細さはないかな？くらいです。
というか、日本が水準高すぎると思います。
あくまで私の意見です。

ジャズバーですが、日本となにが違うか。
これは簡単に言えばバックグラウンドミュージックとして聴くか
、ステージショーとして聴くかだと思います。

私は気楽に聴く方が性に合ってるので、あっちのジャズの聴き方が好きです。
まぁ、これもケースバイケースで両方好きなんですけどね（笑

チップはいつもだいたい15％出しました。
DCの地元の人は10％くらい乗せると聞いたのですが、
私は旅行者だし、日本人代表（大げさですが）のつもりで多めで払ってました。

と言ってもたいした金額の違いじゃないので、気持ちの差ですね。
馴染みのお店を作りたいならちょっとでも多めに払って、
次回来た時にもっといいサービスをしてもらうのもチップ制の楽しみ方かもしれません。

・・・あと、日誌でコンゴと書いてありますが、たぶんボンゴの間違いです・・・・・。

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