そんな中、新しく出来たラーメン屋さんがあるとSNSで見たので、行ってみました。新店情報は定期的にネットで見聞きはするのですが、新店を追いかけているとキリがありません。今回はちょっと興味を惹かれる店だったので行ってみました。
場所は五橋、松屋、路地製麺の入っているマンションの一番奥。通路の一番奥ということで、目立ちません。近づくまで、そこに店があるのかどうか、営業しているのかどうかもわかりませんでした。もっと工夫が必要なんじゃないかなぁ、と思いました。
開店して間もないからか、店内は殺風景な印象。と言うか、白を基調とした無機質な空間で、逆にこれはこれで新鮮です。店内は結構広いですがカウンターのみ。ただし席数は結構あります。席の間はアクリル板で仕切られてコロナ対策も施されています。厨房も広くて余裕があります。逆に余裕がありすぎて無駄な動きが多くなるのでは?
券売機制。辛麺850円、海老・貝出汁・クリームが950円。なかなか強気な価格設定。1〜5辛を選べるとのこと。店の前に貼ってあるポスターを写メすると肉増しのサービスが受けられます。また、石焼きご飯がセットになっています。
辛さには慣れているつもりなので、様子見で3辛に。
まだ開店して間もないからか、お客さんは多くはなく、それほど待たずに着丼。
正直、凄く辛いです。辛すぎて貝出汁の旨味が全然わかりません。これは失敗。1辛でも十分でした。
しかも熱々なので、全然麺がすすれません。うかつにすすると飛沫が喉の奥に張り付いてむせてしまいそう。辛いだけに注意しながら麺を口に運ぶ感じです。
麺は緑色のストレート細麺。ポーサイメン?触感が非常に独特で、固いわけではないんだけど弾力が強くて噛み切れない。何に似ているんだろうと考えたら、冷麺に近い食感だと思いました。
これは辛さといい麺の食感といい、好き嫌いが分かれそうだなぁと思いました。
正直、950円の価値があるかというとビミョー。
ミニ丼が付いてもお腹一杯になったという感じではない。1〜5辛同料金、6〜8辛100円増し、9辛以上はさらに100円増しって、そんなに辛かったら本当に辛さしかない、旨味なんてまったくなくなっちゃう。他の辛いラーメン出してる店は「ノン辛」ってのを用意しているので、客の間口を広げる気があるのなら辛さ耐性のないお客さんの事も考えてあげてほしい。
石焼きごはんはスープをかけて石焼きリゾットにして食べて、とアドバイスがあったけど、むしろ普通のミニライスにして辛さの箸休めにした方が良いのでは?ラーメンが辛い&熱々なので、そこに熱々の石焼きごはんでは、逃げようがありません。お冷やがコップではなくジョッキで出されるのは、辛い&熱いを考慮してのことなのかもしれないけど、辛いものを食べている最中に水を飲むと、それ以降がさらに辛く感じます。味覚の反応というものを考慮してほしい。
開店して日が浅いからかもしれないけど、オペレーションがかなり心許ない印象を受けました。レンゲが付いてこなかった。スープを石焼きご飯にかけて、と説明しておきながらレンゲがないって、あまりにもお粗末な話し。それと写メ提示で肉増しにしたはずなんだけど、そもそもどれが肉なのかわからなかった。肉増し以前に肉を入れ忘れているのでは?
オペレーションの不具合を差っ引いても、コスパの悪いラーメンだなぁ、という印象は拭えません。たぶん再訪はないかな。
そもそもどうして新店の中でこの店に興味を持ったかというと、チャルメラの「宮崎辛麺」が美味しかったから。袋麺でもそれなりに美味しいんだから、本場のラーメンはもっと美味しいに違いないと思って行ってみたんだが、正直、チャルメラで十分な気がしました。たぶん舌の肥えた、本場宮崎辛麺の味を知っている人達には受け入れられるのかもしれないけど、私程度の味覚の持ち主はチャルメラ程度を美味しく食べていればいいという事なのでしょう。
【このカテゴリーの最新記事】