そんなわけで、1日早く鰻を食べにやってきました。土用丑の日と言えば明ぼ乃。もう何年通ってるだろうか?念のために早めに到着。意外にも先客はなし。開店まで店の前で待ってたけど、後ろに続くお客さんはなし。やや拍子抜け。だったらこんなに早く来なくても良かったなぁ、と思ったものの、店が開いたらあっと言う間に満席に。とは言え、テーブル4卓しかないし、時節柄相席はさせないので仕方がない。その後もお客さんは続々訪れ、結局行列に。やっぱり早めに来てよかった。
オーダーは鰻重を丼で。3500円。なんだかんだでここ数年、値上げしていない。3500円という値段だけみると高い昼飯と思うけど、それだけの価値はあります。
一番乗りしただけあって、提供も一番。嬉しいねぇ。肝吸いとお新香もセット。肝吸いはあっさり、お新香はいかにも自家製って感じ。
鰻たっぷりで嬉しい。タレは濃いめだけど甘さ控えめなので、全然苦にならない。肝心の鰻はほどよい弾力があり、噛み切るとフワッとほぐれる感じで、本当に美味しい。まさに秀逸。ご飯がちょっと少な目に感じましたね。小腹の私がそう感じるくらいに、タレも鰻も美味しくてもっとご飯がイケると思わせてくれるって事なのでしょう。
外に向かって焼いているんだけど、風の向きが変わって店内に煙が。炭の匂いとタレの匂いが店内を通り抜けていきます。この香りもまた鰻屋の醍醐味。鰻丼が倍美味しく感じます(笑
あっと言う間に完食。楽しい時間はいつまでも続かないね。残念。
鰻の有名店は他にもたくさんあるけど、このレベルと量の鰻丼を3500円で食べられるのは明ぼ乃くらいのものでしょう。他のお店はもっと高い。しかも鰻丼以外にいろいろサイドメニューが付くセットになっているみたい。純粋に鰻丼の美味しさを味わいたいなら、個人的には明ぼ乃一択。情報誌か何かで見たんだけど、ここの鰻は国産で、しかも壱弐参横丁内にある井戸水で泥抜きしているとのこと。まさに壱弐参横丁産の鰻と言っても過言ではない。そりゃ美味しくないわけがないよ。高級品としての鰻丼ではなく、あくまでかつては庶民の贅沢だった鰻丼を味わうなら、値段もシチュエーションも味も、明ぼ乃しかないなぁ。
11:30〜
壱弐参横丁内
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