すごーく久しぶりに薫寿へ。他の店に行こうかと思ったんだけど、時間的な問題もあり、近隣の人気店が混んでいたこともあり、久々にこちらへ。コロナの影響なのか、混んでいませんでした。
看板にもあるように鯛出汁ラーメンのお店。鯛出汁と言えば、人気の大行列店・名取の「麺舞杉のや」、閉店してしまった市役所側の「磯ノ宮」を思い出します。どちらも美味しかったけど、薫寿は以前食べたことがあるはずだけど記憶がありません。とは言え、この界隈のお店は移り変わりが激しいにもかかわらず、依然として「薫寿」として営業を続けているんだから一定の支持は得られているという事なのでしょう。
基本に忠実に、鯛出汁塩ラーメンをカレーライスとのセットでいただきました。980円。高い。単品でも770円。強気な値段設定。あの大人気行列店の三福ですら丼ものとセットで850円ですから、もちろんそれに見合ったクオリティを期待します。
それほど待たずに着丼。トッピングは丸麩、あおさ海苔、白髪葱、チャーシュー、角メンマ。麺はストレートの細麺で全粒粉入り?スープは熱々。煮干し出汁やアゴ出汁、鰹出汁は、結構主張が強くて「これはアレ」とすぐピンとくるのですが、鯛出汁は普段食べ慣れないからか「へー、これが鯛出汁かぁ」レベル。それが鯛出汁じゃなくても、たぶん気づかないんじゃないかな(笑
美味しいのは美味しいんだけど、これといって個性を感じません。麺も然り。自家製麺とのことだけど、悪いけど普通の細麺かな。確かに食べやすいし万人向けではあるけど、抜群に美味しくてこの店ならではのアピールポイント、ってのが見つけられない。
と言うか、決定的にダメだったのは「お好みでスープに混ぜてください」と出されたワサビが小分けパック製品だったって事。この時点で店のレベルが推して知るべし。ワサビの良し悪しがわかるかどうかはさておき、これで小瓶で出されるとか、小鉢で出されるならまだしも、完全工業製品の小分けパックワサビを出された時点で、この店のスープへのこだわりのなさが証明されたようなもんです。スープを大切に思うなら、完全工業製品のパックワサビなど出さずに、スープに合うであろう厳選ワサビを出すだろう。すなわち、完全工業製品のパックワサビでも十分なレベルのスープでしかないという証明みたいなもんだ。
メニューにいろいろウンチクを書いても、こういうところで馬脚を現しちゃダメだよなぁ。
コスパの良し悪しを考慮せずにはいられないんだろうけど、ワサビを提供するなら「ひろせ」を見習ってもらいたいね。
そんなわけで、もう行かなくてもいいかな、この店には。半カレーは結構美味しかったけど、海味家のミニカレーよりも量は少ない。海味家のように、ラーメンとカレーの2本柱で行くならカレーライスを食べに行ってやらなくもないけど、作り手が愛情を感じないラーメンは勘弁してほしいかな。
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