本から感じることの大切さ～読書コミュ②: シングルマザー始めました。

2016年11月07日

本から感じることの大切さ～読書コミュ②

私が勝手にネーミングした「読書コミュ」
読書を通して親子のコミュニケーション、一緒に過ごす時間のことです。

親子で楽しんだ本や私が愛読している本をご紹介するシリーズの2回目。

関連記事　本から感じることの大切さ～読書コミュ①

今回ご紹介する本は、長男が急に思い出して購入することになった一冊です。
小学校5年の時に、遊びに来た友達が持ってきた「空想科学読本」。（柳田理科雄・やなぎたりかお著、計１０巻）
遊びの中の短い時間に読んだらしいのですが、とてもおもしろくて記憶に残っていたそうです。

後で仕事から帰った私にいかに面白かったかを言ったらしいのですが、私は記憶になく・・・

本好きの私は「本ならいくらでも買ってあげるよ」なんて言っていたのに。
そんな長男の興味をスルーしてしまう痛恨のミス。

2年経過した今、やっと再会したこの本を楽しく読んでいます。

思いがけない発想が展開する一冊

ジュニア空想科学読本 [ 柳田理科雄 ]

価格:712円
(2016/11/6 14:41時点)
感想(11件)

もともとは2003年発行したものを、加筆し新たなシリーズで再販したもの。
購入したのは「角川つばさ文庫」もシリーズです。

化学といっても全く学問的ではありません。
扱う題材は、アニメだったり昔話だったり。
「桃太郎が桃といっしょに切られなかったのはなぜでしょう？」
「ウルトラマンの活動時間は３分間。それで地球を守れますか？」
など、子供が食いつくタイトルです。

他にも・・・
「仮面ライダーは「バッタの改造人間」です。どんな改造をしたのですか？」
仮面ライダー好きの長男は、こんなタイトルに惹かれた様子。

ここで科学的に語られる内容の多くは疑問点。
こんな科学的な数値があるが、どうやって改造したのだろうか？
人間とバッタの体の構造にはこんな違いがあるから外科手術は無理なのでは？など。

決して明確な答えは出していません。
でも、答えが出ないからこそ、他にもこんな違いはどうやって克服したのだろうなど、子供自身から新たな疑問点が出てくるんです。
まさに読むほどに想像がどんどん膨らむ構成。

そもそも現代の発明や発見も、そんな素朴な疑問や妄想から本気で研究したことが多いのでは？

ただ受け身で楽しむだけのアニメの世界。
想像して作り出すの面白さを味わうのはアニメの作者だけじゃないんです。
作者がスルーした小さなネタを拾って、本気で調べてみるのって実は面白い。
粗探しのようで馬鹿らしいというレビューも見かけましたが、大人も子供も頭を柔軟にして単純に楽しめるいい本だと思います。

シリーズ既刊１０冊の全原稿２３９本を対象に、読者による人気投票。
上位の２５本だけを収録したベスト版は「金」。
作者本人がお気に入りを選んだ２６作は「銀」に納められています。