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2016年10月28日

免疫治療実用化までの壁・・・臨床試験

免疫療法とは

免疫療法とは、身体にもともと備わっている抵抗力・・・
いわゆる免疫にかかわる細胞を利用する、または免疫機能を
高めることで、がんを治療していくという方法です。

がん由来のタンパクやペプチド(アミノ酸が結合したもの)を
利用したワクチン療法、

がんの増殖に関係する物質に対する抗体を利用する抗体療法、

LAK細胞、腫瘍組織浸潤リンパ球、樹状細胞などを体外で活性化させ
、それを再び体内に投与する細胞免疫療法
などが研究されています。

2010年に承認された治療法

高度医療として2010年に承認されたペプチドワクチン療法は
実用化が近いと言われています。

免疫細胞ががんを攻撃する時の目印となるペプチドを投与し、
免疫細胞を活性化させる治療法です。
進行期の前立腺がんを対象としています。


臨床試験

アメリカではPD-1阻害薬とPD-L1阻害薬の臨床試験が行われ、
進行性の非小細胞肺がんなどで、がんの縮小が認められている
とのことです。

PD-1とは免疫細胞に発現するタンパクのこと。
PD-L1とはがん細胞に発現するタンパクのこと。
この2つが結合すると、免疫系が破壊されてがん細胞を
攻撃することが出来なくなります。

これらの作用を阻害するのが、PD-1阻害薬と
PD-L1阻害薬というわけです。

PD-1を投与する前の検査で、PD-L1陽性の患者にだけ
がんの縮小がみられたことも確認されています。

これら2種類の抗体について複数の製薬会社が
承認を目指して奮闘中のようです。
いち早く承認され、実用化されることを期待しましょう。


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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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