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2022年02月01日

去れど口内炎


気づきの後に

自分に口内炎が出来て感じたこと、それは

抗がん剤治療を受けていた頃の母の気持ち。

当時「大したことはない・・・」

そう言っていた母。

あくまでもそれは、母のさじ加減。

鬱陶しかったに違いない。

当時の私は、母のその言葉で

安心していたけれど

母が大したことない程度の症状で収まって良かった・・・と、

食事も普段通り摂ることが出来ていた・・・だから安心していた。

しかしどうだろう・・・自分の口内に炎症があると

とても不快で鬱陶しい。

何もしていなくても痛い。

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”気づき”の繰り返し

痛みの種類は全然違うが、見えない棘が刺さった時に似ている。

大した痛みでもないが、痛いことは痛い。

何かが触れると中途半端な激痛が走る。

物凄く鬱陶しい。

その鬱陶しさが口の中にある。

食べることに躊躇する自分がいる。

美味しいのだが、美味しくない。

私の場合、ちょっと風邪気味なのだと思う。

久しぶりの口内炎だが、定期的にあることだし

あと数日で収まるだろう・・・。

しかし母は、抗がん剤治療中ずっと感じていた。

21〜28日毎に抗がん剤を投与すること6回。

母はその間、いろんな副作用に耐え続けた。

あの時、母に掛けた言葉、

「口内炎が大したことなくて良かったね・・・」

ではなく、「鬱陶しいでしょ・・・ご飯食べるとき痛いね・・・」

とか、もっと気の利いた言葉が出せたはずだった。

何かある度に恥ずかしさが込み上げる・・・私はこうやって、

時間差の「気づき」を繰り返しながら生きていくのだろう・・・。
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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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