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2023年08月09日

ウマ娘 プリティーダービーを攻略し瞳の先にあるゴールを目指す 352周目 俺様ちゃん、サイゲの暴挙に過去最大級のブチギレ…サイゲお前…またか…またなのか…信じてたのに…なんでなの…(涙目)

▼ファル子シナリオ攻略…

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▼選択した時の台詞の雰囲気が他の子と違い、初っ端から「おおっ!?」となる。


マイナーなダートを盛り上げよう!


…というお話だが、ぶっちゃけリッキーと被ってる。
順番的にはファル子が先だが、そこはソシャゲ……攻略順は完全にプレイヤーごとにランダムだからね。
レースには出てるのにメインストーリーにダート3人娘が出ないことに物凄い違和感があったが…そこも仕方ない。

だが他のシナリオでは最強ベテランダート娘として君臨するファル子がまだ新人ウマドルなのは、かなり斬新だな。
「ウマ娘0」とでもいうのか、歴史を遡ってるような面白さがある。

…まあクラシックのファル子がベテランなら、10年以上在学して走ってるマルゼンスキーや会長はどうなるんだって話だが…






▼キャラクター性も違い落ち着きがなく、幼い。
エイシンフラッシュシナリオでも知的でトレーナーを諭したくらいだから、別人ぶりに驚く。

自分を可愛い可愛い言ってることが今度はカレンチャンと被るが、この2人は道理で仲が悪いわけだ。
自分とキャラが被った女を好む女はいないだろう。







▼そんな具合に他と色々被ってるが、中身は全然違った。
最初は走ることが好き!砂のきらめきが好き!といってたファル子が徐々に数字や成果ばかりに囚われ自分を見失い、トレーナーは彼女を支える…

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これについてはもう完全に先が読める物語ではあるが、それでも面白かったね。本当に完成度の高い物語の特徴だ。

トレーナーさんという主人公が非常にフラットな男で、プレイヤーの感情移入度が高いことが挙げられる。
俺ならこうする、という行動を…かなり高いレベルではあるがトレーナーさんはやってくれるから、久しぶりに自分が物語に存在するというロールプレイングが出来た。




▼メジロアルダンシナリオでは現実離れした有能イケメンだったし、
アストンマーチャンシナリオでは現実を壊すくらいイカれていたし、
…枚挙に暇がないトレーナーさんのとんでもない有能ぶりだが、
ファル子シナリオのトレーナーさんは割と現実的な仕事人で、「俺でもそうする」「俺でもこう言う」という気持ち通りに動いてくれたな





▼ストーリーに「ファン」という存在が強く埋め込まれているのは、他との違いだね。
そこは流石ウマドル。他のダート娘とも違う。

ラストシーンもファル子がファンに向かって語り掛けるという異色のシーンで終わるし(大抵はトレーナーとウマ娘の独白や会話だから)、レースやファンを取り巻く環境もよく描写出来てて、面白かった







▼…俺はファル子を、3年間支えることが出来たと思う。

…それにこの3年間のお陰で、自分が本当に大切なもの…大好きなものを自覚できた。

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すべてファル子のお陰だ…







…いや、気持ちは最初から決まっていたのかもしれない。
ファル子のファン第一号になった時点で…



俺も「あの人に伝えたい、好きだけじゃない想い」がある…


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「彼女とアイドルについて語るたび、胸の高鳴りを覚えた…」



「彼女に「トレーナーさん」と呼ばれるたび、胸のときめきを感じた…」



「…俺は最初から、この気持ちに正直になるべきだったんだと思う…」






「…あなたの事が好きです…」


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「……」









「ライトハローさん!」


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思えば最初からあなたには「好き」以上の気持ちが、常にありました。
あなたと一緒にファル子を支え、
いつもファル子の事を相談したら、親身になってくれた…

いつしか相談事がなくても、ふたりで会うようになっていましたね…


実家のお義母さんも俺を気に入ってくれたことが、とても嬉しかったです…

偶然雨が降って偶然雨宿りした場所がハローさんの実家の近くだなんて…運命を感じずにはいられませんでした…しかも偶然お義母さんが通り掛かるなんて……素敵な偶然の連続って、本当にあるんですね…

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…あっ。
そういえばファル子との契約は、「最初の3年」だけだったね。

もうダートをメジャーにする事には成功したから、次は日本の芝をダートに負けないくらい…
いや世界一の芝にすることを目標にしたいな。


…今後は別の道を歩むことになるけど、これからもファル子を応援してるからな!


ファン第一号として!




……





それじゃあな!!ファル子!!
ドバイでも元気でやれよ!!










▼そんなゴールデンファル子を引くのには39連を費やした。私にしてはかなり掛かった。
そもそもこんなに回すことは通常ありえないが、もうすぐハニバだから奮発した。
……捕らぬ狸の皮算用にならなければいいが。

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…まあそれはいいとして…


サイゲ…




お前さあ!!(ブチギレ)





…俺言ったよなぁ…?
前回のチャンミの時、決勝エントリ締め切り6時間前にゼファーを引かせたお前に、言ったよなぁ?



もう2度とこんな嫌がらせするなって…



…それが一体、どういうわけだこりゃあ?
もう今回の育成は終わったんだぞ?
なのにこのタイミングでゴールデンファル子を引かせるとは…

一体なんの嫌がらせだ?




確かにゴールデンファル子は強い。
でもそれは、覚醒スキルあってのことだ。

俺のレイ資産では覚醒レベル5まで上げたら、もうレイが無くなっちまう…
だから3で打ち止めにするしかない…

これでは意味がない…
レイは溜まらず、溜まるのはフラストレーションだけだ…


…お前はそれを…分かった上でやったんだよな?







今度という今度は、マジで許さんからな!!(ブチギレ)

もし詫びの気持ちがあるなら、決勝では俺に雑魚をぶつけろよ!!










▼ゼファーのウマ娘イベント7話解放。

ゼファーからはかつてない親愛と信頼を感じていたが、まさかこの時点で…とは思わなかったわ。
彼女にとってトレーナーという存在そのものが、自分に新しい人生を吹かせてくれた風なんだね。

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…そういえば結婚は長い長いレースだから、
一時的な熱量よりも心地良さを感じる相手が良いとはよく言うね…





…もう俺たちの関係の答え出ちゃったね…











▼マルゼンスキーの私服解放。毎日競技場に出しても、結構かかるもんだ。

この私服可愛いね。写真で見た昔の若い女性が、こんな服を着ていた。
マルゼンスキーにしか着れないし、他の私服が想像できないほど似合ってる。


「デートでも勝負服」とさらっと言ってくれるのが可愛い(勝負パンツも気になる)。
この何があってもふたりでいるのが当たり前の空気感と距離感は、マルゼンスキーだけだな。

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さっそくライブで躍らせたら、プロデューサー巻きしたセーターにもモーション判定があってビビる。
動きに合わせて捲れ上がったりする。

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衣装モーションはキャプチャーしてないだろうけど、試しに自分もセーターを巻いてジャンプしたらほぼ同じ動きになった。

毎度のことながら、この異常なまでのリアリティは凄い。ただグラフィックが綺麗なだけには、マジで留まらないな。










▼さてサイゲによる予想外の邪魔が入ったが、チャンミDIRTの布陣は完成。


大逃げ⇒ツインターボ
逃げ⇒コパノリッキー、マルゼンスキー、ゴールデンファル子
先行⇒オグリキャップ、クリスマスオグリキャップ、ヤマニンゼファー
差し⇒花魁ゴールドシチー
追込⇒アグネスデジタル(使い回し)
デバフ⇒シンボリルドルフ、グラスワンダー




今回は以上で挑む。ダートなのでいつもより少なめ。

魔改造枠はターボだが、運良くダートSに出来た。
だがぶっちゃけ大逃げは失敗だろう。
固有レベルを1に抑えたし、逃げならかなりの戦力になり得たはず…
まあそれでもゲームなんで、私は遊ぶけどね…勝ちだけに拘ったら、絶対に飽きるから…

デバフは「一応作った」が、これも遊び。
どちらも脚質Sだがそれでも不発はあるし、大逃げターボを勝たせるために使うくらい。

リッキーは2度育成し緑スキルを6つ乗せたが、今一つ勝てない。やはりオープンではさほど強くない。ハマれば独走できるが、そもそもマイルは運の要素がかなり強いから、どのウマ娘も勝ちの目がある

逃げは最有力だが、ゴールデンファル子はスキルがないので勝ちきれないだろう。固有スキルを出すとキャラソンが流れるが、赤テイオーの「ユメヲカケル!」と違いアップテンポでないので緊張感が無い。あの脱力した雰囲気で優勝できれば面白いが、まず無理

デジタルは使い回しなのに強い。最後のストレートで、凄まじい勢いで上がってくる。実は今回のチャンミでは追込が強いのだが、意外にも気づかれていない。迫る影が不適合というだけでレースの本質が見えていないトレーナーが多いから。



…あとはチャンミまで座して待つのみ。



2023年08月06日

benediction レビュー感想 フリーゲームだからこそできた問題作。切ねぇ…

女の子は朱音に木箱を差し出し、去って行った。
去り際の女の子の表情。
あれは、彼女が朱音に最初に向けた表情によく似ている。
年齢にそぐわない、憎悪や恨みといった悪感情に染まりきった顔。
彼女にもなにか抱えているものがあるのだろう。
俺はその表情を見て、彼女のことをまったく知らなかったのだと思い知らされた。
ただの女の子のように見えた“少女”。
彼女の心の奥にも、人には見せられない闇が育っているのだろうか?


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▼いきなり確信に触れてしまうと、「benediction」は大人のジュヴナイルかなー……と。

エンディングコンプした今となっては…悪趣味すぎる。このゲームは。

どのエンディングも悲惨で、救いがない。

直感的に「面白そう」と期待したが、期待通りであることが恐ろしくもなった。
途中から、絶対救われない物語だとわかるからね…





▼だが最初から分かっていたことでもあり、(NORMAL1種 BAD3種)という説明文に惹かれたのは私自身。

つまり最初から気取ったトゥルーエンドやハッピーエンド、それどころかグッドエンドすらないと思っていたし、グッドエンドが無い事に興味を惹かれてプレイしたからね…

…しかし亘という主人公に乗り移り朱音という儚げなヒロインと物語を共有した今となっては、なんともやりきれず、自分の中に「benediction」が確かに遺ったのを感じる








▼主人公が現実世界とはどこか違う世界に足を踏み入れてしまう伝奇ミステリだが、古き良きマイナーノベル感がある。良くも悪くも、とても令和のフリゲとは思えない

「悪くも」というのはフリゲに今風の絵や流行のネタを求める人間には不向きという意味で、設定だけでいえば、使い古されてるからね。

主人公が足を踏み入れた謎の世界。そこで出会った謎の少女。果たして少女とこの世界の正体は…!?

…なんてのはそれこそ幾らでもある。

「流れ星に願いを」は主人公が「この村には子供がいない!」と気づいたが
「benediction」には子供が登場するなど、作品ごとの違いはあるけどね







▼久しぶりに主人公(の考え方)が面白いフリゲだった。

フリゲ主人公としては稀有な30代の成人で(8歳の娘がいてもおかしくないくらいの年齢)、大きな悩みを抱えて生きているから、非常にドライだ。冗談の1つもいわない。

調査のためにヒロインの朱音を利用する狡猾さもあるし、性格も珍しいタイプじゃないかな。
こういうキャラは、寧ろ主人公に敵対するキャラとして描かれることが多いからね







▼でも意外と…恋愛になると弱い。

結局この男は、自分に自信が無いだけ。ドライといっても所詮は屈折してるだけ。
能力もなく、拗ねてるだけの子供。

そんな亘と10代の純真な少女である朱音の恋愛模様は、このゲームで唯一ポップかもしれない。

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朱音との交流で「彼女を守りたい」と変わっていく亘の成長物語は、面白かった。
たった数日の出来事ではあるが異常な空間で今までしてこなかった経験をしているから、ご都合主義とも思わなかった。

現実でも成長できるのは、少年少女だけではない







▼さて本題の「謎の村の正体」だが…


…隠しエンドでもない限りは…


何も解き明かされない。
謎のまま丸投げ、ブン投げで終わったといってもいいだろう




だが謎を解く鍵は鏤められていたと思う。



私はこの村の正体に、見当がついている



……

……

ただそれが余りにも…
余りにも…
〇〇だけに匂わせ、というか…



なんというかもうちょっと………



ねえ?




これってさぁ…
結局、ファンタジーに見えて実は〇〇〇だったってことだよなあ…?
割と禁じ手じゃねえ…?
有償ゲームなら炎上する奴じゃん。





▼最初から違和感があったんだよ。
そもそも「学校」が無さそうな世界で朱音が今風の制服を着ていたり(この事に終盤まで気づかなかった亘は洞察力0、ジャーナリストの才能が無い)、村の外の世界を知らないはずなのに一般常識や語彙を持ってることも……そういうことだよなあ…?

文字が無くても歌で伝承しているなんてのは、文字を知ってる奴の台詞だよなあ…?



……


この仮説ならば、およそ矛盾なく説明がついてしまう

…このフリゲは結末や世界観もかなり人を選ぶと、ひとり勝手に納得しているよ








評価B
70点

▼序盤から張られている伏線が露骨なのでオチには気づくかもしれませんが、
そこに向かって暴走する物語を止められない虚脱感、ヒロインを救えない無力感が、強かったです。

私の中に、「benediction」は爪痕を遺しました。


BGMが少なく臨場感はないし
文章が微妙で誤字脱字もとても多いが(「ずらい」のような初歩的なものまで…)、主人公の言葉はなかなかに読ませる…

「幸を運ぶ怪物」のレビューにも書きましたが私は文章が微妙でも熱量のあるフリゲが好きなので、「benediction」もかなり気に入ってます。




フリゲじゃなかったら、批判されるだけに終わったでしょう(この内容に金を払えるか?という意味も含む)。




だがこのようなトガった個性も受け入れられるのが、フリゲの良さ。








▼村の掟に縛られるヒロインと、
そんなヒロインを懸命に守ろうとする主人公に待ち受けるものは?




哀れな彼らの末路、あなたに見守って欲しい









▼ほかには「Ĉi tio estas...-人間改良計画-」を攻略(コンプはしていない)。

[END2・夏休み]が好き、ちょっとHで。


…でもこれって…


ババア無理すんなEND?



2023年08月01日

負けヒロインに転生したので勝ちに行くことにした。 レビュー感想 ホケセンスキー

◆あらすじ
普通の大学生である主人公「私」は、現在話題の恋愛攻略ゲーム「キミに恋して」略して「キミ恋」にドはまりし、続きを楽しみに眠りについた。
しかし、目が覚めるとキミ恋の負けヒロインである「アミ」に転生してしまっていた
唐突な現状に戸惑いつつも、主人公「私」は負けヒロインという理不尽な運命から脱するために切磋琢磨するのであった−−。
前途多難な大逆転ストーリーを、ぜひお楽しみください!


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▼うわぁいい意味で期待を裏切られた(笑)。



「負けヒロインに転生したので勝ちに行くことにした。」は乙女ゲーではあるんだけど、作風が想像とはかなり違った。

俺はてっきりコレ…
乙女ゲーの負けヒロインが勝ちヒロインに負けじと頑張る!ヒーローに選ばれたい!

…っていうお話だと思ったんだよね。まあ普通のなろう系恋愛ゲームだと。

…思ったんだよねというか、それが普通の読みなんだが…





▼でもこれ…
ぶっちゃけどんなゲームかというと…




勝ちヒロインを斃すゲーム



うん、これに尽きる。…尽きる。…よね。
主人公がヒーローと協力し、勝ちヒロインを斃す話。

勝ちに行くってそういうことかよ!」とか思った(笑)。





▼…まあ開始直後に分かるし、これを書かない事にはレビューにも感想にもならんから書くけど…

…このゲームの勝ちヒロインであるユリは正攻法ではなく、卑劣な手でヒーローをモノにしたとんでもないクズなんですわ。
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いやーこんな悪党キャラ久しぶりだな。
可愛いしおっぱいも大きいけど、こいつは許せない。

乙女ゲーのライバルキャラというより、もう完全に「敵」だもん。


卑劣な手を駆使し主人公を潰そうとするが、それらを打ち負かしながらヒーローと結ばれるために頑張るのは、なかなかに独特のプレイ感覚だったな。

…実際、「負けヒロインに転生したので勝ちに行くことにした。」と同じ題材のフリー乙女ゲームがちょっと思い当たらないし、オリジナリティは高い(他にも転生ネタにオリジナリティがあるが、ネタバレなので伏せる)







▼さて肝心のストーリー。ここはしっかり乙女ゲームしてた。
いくら勝ちヒロインを斃すことが目的といっても、あくまで恋愛ゲーム。イケメンとのキャッキャウフフは必須。

このブログでレビューする乙女ゲームは男でも楽しめるもの(というより老若男女を問わないもの)というお約束があるが、しっかりそのハードルを飛び越えた

ヒーローも丁寧な口調で、女性を丁重に扱う紳士的少年で好印象。







▼残念なのは演出だが…
なんでこんなにBGMが少ないんだろう?

無音シーンがやけに多くて、重要なシーンでもいまいち盛り上がりに欠けた。
意図的な演出なんだろうか?









評価B+
70点

いわゆる「なろう」な設定ですが、「なろう」のようなご都合主義は殆どありません。
力のない負けヒロインに転生した主人公は、やっぱり力がありません。
一度攻略したゲームの情報も、あまり役には立ちません。

ですが自身が勝ちヒロインになるために、ヒーローを守るために、強大な勝ちヒロインに戦いを挑みます。

その戦いの果てに何が待つのか、ぜひ見届けて欲しい…




男でも楽しめる、一風変わった良作乙女ゲームでした。




他には「あなたに咲く」をプレイ。
以前レビューした某フリゲを連想した。

…この作者も…もしかして転生してない?(違ったらスマン。スマだけに)









【1年前の良作ピックアップ】



今月振り返る1年前の8月にレビューした良作フリゲは…









斧鬼〜魍魎の棲む家〜完全版

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レビュー感想では「完全版というよりリメイク」とつっこんでますが、本当にそんな感じでした。

なんとかしてオリジナル版と両方やって欲しいね、どっちも面白いから。


2023年07月31日

ウマ娘 プリティーダービーを攻略し瞳の先にあるゴールを目指す 351周目 チャンピオンズミーティングDIRT…オープンリーグでは最強キャラのコパノリッキーは使えない…なぜなら…

▼ストーリーイベント「夏の陽は、青く凪ぐ」クリア

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圧倒的に面白い!



この1年で1番かも。あっという間に完走だ。

ストーリーの幕間であるバックグラウンドと、成長物語…
普段は素直になれない彼女たちが、夏合宿で少しだけ解放的になる…

エアグルーヴはまだしも、アグネスタキオンが意外と普通の女の子の一面を見せてくれたのも良かった(相手はトレーナー君ではないが…)。
タキオンは良くも悪くも初期より凡人化したが、クリスマスにもトレーナー君相手に照れていたし、元々こんな少女だろう


だが、スズカのキャラをデフォルメし過ぎなのは気になった。
集団行動が苦手といっても自分勝手だったり、協調性が無い子ではないでしょ。

エアグルーヴや他のメンツを必要以上に世話焼きにさせるため、無理矢理作り上げた感じだ




…というかエアグルーヴ…


スズカに優しすぎるだろ…



トレーナーには教育ママのように厳しいのに…
トレーナーはエアグルーヴを女帝にしようと頑張ってるのにどうして…
エアグルーヴ…どうして…










素晴らしいストーリーの記念にと…なんとしてもスズカの水着が欲しかったが、10回以内に引き当てることに成功。
いつもの事ながら俺の頭脳と運の良さはすさまじい

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早速踊らせたが…

水着スズカの可憐さはやばい…






貧乳なのに妙な色気がある

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チームシリウスの3人で歌って踊るのも良い。花がありすぎる。
何故か水着率が高いシリウスだが、ライスとブライアンもいつか来るのだろうか?

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▼ホームに置いても可愛い。


…可愛い……
可愛いけど…


確かに…?…

確かに!?

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……


確かにっ!??

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▼ピースを溜めて、通常ゴールドシチー解放。
「隅々まで見てくれていいよ」だってさ。

…あっ、自分いいっす…


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▼次のチャンミはダート。
リッキーが強すぎると評判だが、それはグレードだけ。オープンでは通用しない。

リッキーが強いのは…パーフェクトリッキー、もしくはそれに近いリッキーだけで、そもそもオープンには相性が悪いんだよ。

制限のあるオープンでは、緑スキルが弱い。金緑は更に弱い。
オレンジスキルでガシガシ加速したほうが強い。

更にリッキーの固有は緑スキルが6つないとフルパワーを出せないし、固有レベルが必要になることもミスマッチなのよ。オープンは固有レベルをいかに抑えるかが勝負の鍵だからね。


ためしに育成したが、練習15戦でたった2回しか勝てなかった。
13回は使い回しにボコボコにされ、使い回しのリッキーにも負けた。

やはりオープンではリッキーは不利だろう。
ネット情報に釣られて使う奴は、俺にはいいカモだ






▼今回も育成は1キャラクター1.2回、合計10回まで。

制限を設けないと終わらないし、前回も1.2回で作ったミスターシービーで優勝したしな。

「ウマ娘」ほど試行錯誤が無駄になるゲームは無いし、マイルはただでさえ運ゲーだから。








▼最愛バのメジロアルダンは出走断念。
育成したが、ダートAが無理だ。
そもそもダート因子を持ってるのがアルダンだから、どうしようもない。


…適合率こそ低いが、追込アグネスデジタルは使い回す。
距離Sだけでも大変だから、とても作り直す気にはならない…

マルゼンスキーなんてクラシックシニアとどっちも金色継承だったのに…まさかダート因子もマイル因子も継承しないとは…

…こんな苦行を何百回とやらされるのだから、恐ろしいゲームだよ…

2023年07月25日

SICS(シックス)〜特殊事件対策係〜 レビュー感想 ライトノベル版バイオハザード?

▼起動してびっくり、アニメーションするタイトル画面が評価点高い。
主人公の女の子もかわいい。













…イラストだけではなくグラフィックも美麗だし、拘りを感じる







▼そんなこんなで見た目こそ可愛いし
会話劇やテイストがまんまライトノベルだが……


意外や意外、ストーリーやシステムは無骨な「バイオハザード」だったね。



…いやー意外と死んだ。
初見殺しが多いのかな。
ラスボスも倒し方が解らなくて、何度かゲームオーバーになってしまった。

なのでテクニックだけではなく少し頭を使うバトルもあるし、
単なる「バイオ」リスペクトには終わってない、骨太さがある。






▼でも実は、ホラー要素はほぼない。
「SICS(シックス)〜特殊事件対策係〜」はアクションゲームに近いゲーム性で
謎解きや「バイオ0」のようなパートナーザッピングもあるが簡単なので、
やはり難所であるアクションこそがこのゲームの本体であるように思った。

面白いのは、やけに熱いロックサウンドが鳴り響くボスバトルだね。


つまり「SICS(シックス)〜特殊事件対策係〜」は萌えキャラが軽いノリで戦うが、中身が無骨な「バイオハザード」です。








▼評価C
60点

アクションゲーム好きには特におすすめの良作です。

クリア後にはスコア評価があるので、ゲームに自信がある方はハイスコアクリアやナイフクリアに挑戦してみては?
EASYもあるので、苦手な方でも攻略出来るはずです。


2023年07月23日

救済少年の終末 レビュー感想 色は虹に包まれて

この時、バカなボクにも分かっちゃった。

ボクを引き取ってくれたのは、お金に余裕があっただけで、最初から全部ウソの愛だったんだなって…


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▼今日世界が滅ぶなら、君は何をする?誰と過ごす?



…という誰もが1度は妄想したであろうテーマをフリゲにしたオリジナリティを、まずは見て欲しい。
設定の時点で面白い。






▼「救済少年の終末」は、地球最後の10時間をテーマにした一作。


時間経過型探索アドベンチャーで、探索中は常に時間が流れるため(イベント中は停止)、リアルタイム10分でゲームは終了する。


登場人物たちはそれぞれのタイムテーブルで行動しているが、これがなんとも懐かしい。
「牧場物語」や「Moon」のような雰囲気を感じた。






▼トゥルーエンドを見て強く感じたのは……

「よくぞたった10分に、これほどのドラマを詰め込んだな」
ということ。

登場人物それぞれにドラマがあり、密接に糸が絡まっている。
主人公は彼らの最後の日を幸せに導くべく奔走するが、どのエピソードも素晴らしい完成度だった。

特にレモ姉の恋の話は…
グッドエンドには意外性、バッドエンドには狂気があった。

彼女の部屋に隠された狂気は、必見。

…これをレモ姉の恋のお相手が見ていたら、グッドエンドのような結末にはならなかった気がする。









▼グラフィックや音楽のクオリティも素晴らしい。
特に全編灰色で表現されたグラフィックは、演出にも一役買っている。

とあるシーンでよく見ると〇〇のグラフィックが〇〇〇になっていることは、トゥルーエンドへの面白い伏線だったね。
この灰色グラフィックじゃないと表現できない、面白い演出だよね。

それ以外にも伏線はあるが、真相を知った後、なんと見事なんだと思わず膝をたたいた。







▼たった10分でマップを奔走するので難解に思えるが、思いのほか簡単。
タイムテーブルも使わずなんとなくで動いたが、それでも攻略できた。

あらすじもそこそこにいきなりマップに放り出されるので
初見は複雑に思えるかもしれないが、まずは5分だけでもプレイして欲しい。














評価B+
75点

素晴らしい良作でした。
全てが救われたトゥルーエンドは、滅びの愛に包まれています。


彼らの地球最後の日は、あなたが導いてあげて下さい。










▼参戦タイトルが少ないかに思われた今回のウディコンでしたが、良作が次々と滑り込みましたね。
まだまだプレイ中なので、引き続きレビュー感想を書く予定です。

…今のところ、グランプリ最有力は『SIBLINGS』かな。
RPGに見せかけた(?)ハイスピード斬撃アクションで、カットイン演出がとにかく格好良い。
フリーゲームでこのようなスタイリッシュアクションは稀有なのでは。









▼…ウディコン作品ではありませんが、「逢魔ヶ探偵 【完全版】」も面白いです。

よりATLAS作品っぽくなりパロディや風刺が現代風に変更されましたが、
たとえこのようなアマチュアゲームであっても、飯塚幸三が差し替えられてないのは、寧ろ英断かもしれません。
あれは絶対に風化させてはいけない、残忍な事件でしたから(なので敢えて、この風刺を不謹慎とは言いません)。



数年前に書いたオリジナル版のレビュー感想では「ヒロインはアカネ派」と書きましたが、今の感覚だとタヅコ派です。

数年で自分の好みに変化があったのかと自己分析できますし、そういう意味でもオリジナル版をプレイしていると面白い完全版だと言えます。

作者の描く女性キャラは可愛いですね。
なぜ初期は描かなかったのだろう(絵は別の作者だった)。

2023年07月21日

ウマ娘 プリティーダービーを攻略し瞳の先にあるゴールを目指す 350周目 LOH終了。スマトレーナーとフリーゲーム部…ともに逝く…

▼新衣装「Road of Radiance」…

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…なんだこりゃ…似合わない…
誰にも似合わない…


強いて言うならオペラオー…
ファインやマヤにマッチしているが、黄色は余りにも人を選びすぎる…

装飾もゴテゴテで戦士みたいだし、ステージ衣装にはとても見えない

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声優の衣装は更に似合ってなかった。
ブルベイエベとはよくいったもんだが、日本人に黄色い服はやっぱり似合わない。

それがまるで人だかりのように居るもんだから、凄く目に痛いステージだ。

まあ金払ってまでライブに来るファンは、そんなこと気にしないだろうけどね。


…結局のところこの衣装の長所はオッパイがより大きく際立つことだけだね。











▼…LOH終了。

終わってみればプラチナ4に届かず、プラチナ2で終了。

…といっても失敗したわけでも無礼たわけでもなく、今回は魔改造中心に組んだから。
後ろ脚質も使ったし、短距離S逃げS嫁マヤノとか、短距離Sハロライスとか、短距離Aマミクリとか、短距離S白キタとか…ね…。

こんなの、誰も使ってなかった。少なくとも、対戦した中では…

なのにこれだけ勝てれば十分でしょ。
ガチればプラチナ4は問題なく到達できたはず…

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…そして今回も決勝にフリーゲーム部のローグ(旧ネームはヤイバーマン)がいた。
最終日の朝は圏外で、代わりに前回ローグを倒したjkパラダイスが71位につけていたが、
決定段階ではjkパラダイスが圏外、ローグは96傑にランクインしていた


…なので今回もこの人をフリーゲーム代表として1着予想したが…






また負けてんじゃねえかぁあ!
それも最下位で!!

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前回と同じ結果じゃねえかぁぁ!!

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…まあシーキングザパールは2着だったようだが…それでも負けは負け。





フリーゲーム部!
次こそは勝ってくれよな!

決勝進出できたら……またお前に賭けるからな!













▼ギャルガチャでヘリオス(笑)。

こんなことあるんだねえ…お前じゃねえよってツッコミそうになった。

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ゼファーもまた引けたが、どうせなら持ってないキャラがよかった

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▼ライアンSRのテキスト…


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……





ちょうだいちょうだい!!
そういうのちょうだい!!もっと!!






最初期のサポカらしいが、今更手に入れたよ(そのくらいの弱小デッキでやってるんだから、我ながら大したものだ)。

1年目2年目まではこのような青春を感じさせるサポカとテキストが多かったが、最近は変に奇を衒ったものばかりでつまらない。

もっとバンプオブタイシンみたいな強烈な奴が欲しいわ。

でも本日配信のグラスSRはまさかのトレーナーポエムが唐突に詠まれたから、結構好き










▼短距離ライス魔改造中、野良サポカイベントが完走…



それもデビュー前に!!

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デッキイベントが終盤やっと1つ出ることもあれば、こんな数奇なこともある…




改めて、滅茶苦茶なゲーム












▼ホームが夏台詞に変更…


新キャラの台詞を回収しているが…
まずウェイトレスアイネス…




こんなの全身全霊で匂い嗅ぐわ。

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サンバイザーは、やはりそばかすを気にしてるからつけてるのかな。
可愛いでしょ?といってたけど、そこは思春期の少女だからねえ…







日焼け止めを塗り過ぎたと、手を差し出すマーチャンも可愛い。
この子だけは、なぜかストーリーよりホーム会話のほうが親密

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……

…… 





やっぱマーチャンって叡智だわ


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▼…さて久しぶりの攻略日記だったが……





やっぱLOHってつまんねーわ。




この1か月は、完全に虚無期間だった(だからこそ、魔改造で遊んだ)。
もう「ウマ娘」のゲーム性は完全にチャンミ中心に回ってる。
サポカだって、チャンミで勝つために引くわけだしな。

ライブシアターで組み合わせを模索するのは面白いが、それはあくまで一服の清涼剤。
メインにしたら、単なるアイドルゲームになってしまう。

よって、このゲームはチャンミが無ければ取り立ててすることもない。





今後はこの虚無期間が2か月に1回訪れ、しかも負ければ凶悪なフラストレーションを生むのか…

連敗したら、それが倍増…






…うーんやっぱサイゲってアホだわ…





2023年07月19日

睡蓮 レビュー感想 たった1日で、僕を語るなよ

▼ひょんなことからふたりでお祭りを過ごすことになった、男女のお話…
主人公は、初対面にも関わらず好意的なヒロインに疑問をいだく。


果たして、彼女の目的は…
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▼フリーゲーム制作ではテーマやコンセプトを取り決めることがあるが、本作は男女の話でありながらそれが恋愛……


ではなく……




「善意」であるように思った。



「睡蓮」は、とにかく善意に満ち溢れた世界観やねん






▼珍しいんじゃないの、こういう作品は。
普通なら、陽キャヒロインが陰キャ主人公に声をかけたのは実は好きだったとか、過去に何かあったからとか、登場キャラの関係者だからってパターンに落ち着くんだよね。

でも主人公の「なぜ僕に声をかけてくれたの?」という問いに対し、ここまでストレートな答えを返すヒロインはあまりいないよ。

本当に、徹頭徹尾いい人だね。
物事を無駄に難しく考えたり、目の曇った人にはとても胸を打つキャラクターだ。







▼…しかしその反面、主人公がヒロインに好意を持つ展開は不要じゃないかな。

「勘違いしてねえか?お前がこの子から受けたのは善意だろ?なに劣情を催してるんだ?」とか思った。

実際、勘違いした主人公は軽くかわされてしまうしね。






▼と言うかこのゲーム…
ヒロインの善人ぶりは現実離れしてるのに…



なんでそんなところだけリアルなんだよ





陰キャ野郎が陽キャ女子にちょっと優しくされただけですぐ惚れるとか……




リアリティありすぎやんけ!!
現実そのものじゃねーか!!





…ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…!

コヒュー……コヒュー…コヒュー……(息を整える音)



……


……



……陰キャあるあるじゃねーか!!














▼評価C+
60点

ストーリーがとにかく良い。
いまのところ、ウディコン15でナンバーワンの面白さ。

だが音楽(音)による演出がとにかく弱い。
今からでもアップデートしてみては?




…今回も投票に参加しませんが、ストーリー評価するなら(10点満点中)9点つけます。

そのくらい夏の清涼感たっぷりな、きれいに纏められた掌編でした(それだけに、主人公がヒロインにヌメぇっっ…とした感情を向けたことは蛇足と思った。エンディング後、彼氏登場で脳破壊されて欲しい)。




彼女はなぜ、…縁もゆかりもない自分に声をかけたのか?
何故こうも優しく、遂には心を救ってくれたのか?

…真っ白な髪の彼女は、いったい何者なのか?


全貌は、是非あなたの目で確かめてください







▼他には(ウディコン作品ではないが)「Noah −未来から来た少女−」がおすすめ。ヒロインも可愛い。


突発的ゲームオーバーはなんとも安っぽいが、エンディングはベタながらにどれも切ない…
ABCDと4種あるが、ベストエンドであるAエンドでもヒロインが助からないのは、ずいぶん思い切ってる。

安易にくっつくエンディングじゃなくてよかった。
ここでヒロインがご都合主義で助かり主人公と結ばれました〜……だったら、絶対駄作になってた。

でも一番切ないのは、意外にも(?)Dエンドかな…

最悪の結末だが、それゆえ記憶には残る…

2023年07月18日

ロボ娘とラブラブデート レビュー感想 あたしたち人間は、機械に仕事を奪われて、芸術を奪われて......今度は恋愛さえも奪うつもり!?

語弊を恐れずに言おう。俺は人間が嫌いだ。
特に、創作活動を人間に与えられた特権だと思いこんでる人間が嫌いだ。

特にAI生成が普及してから、この種の尊大な勘違いをする奴が増えたように思える。
単純に、AI生成のクオリティが低いから嫌うのはまだいい。

無断転載サイトをもとに学習したAIの著作権的な問題を指摘するのも、一理ある。
だが、反AI派の意見を見ていると、どうも 「人間は機械より偉い」という思想が見えてならない。

創作活動は、人間に許された特権的な行為。機械ごときが創作活動するな。
このような発言を直接見た訳では無いが、どうもこのような思想がクリエイターの間で広まっているように思える。


ふざけんな。人間は特別な存在ではないし、特権階級ではない。











▼おおおおお…面白い。タイトルからはとても想像できない内容だ。
コンプ30分もかからない短編だというのに、色々詰まってるな…

AIイラストを用いたフリゲは最早珍しくないが、これはかなり新しい切り口だ。
イラストだけではなく、ChatGPTでアイデア出し・テキスト調整を行っているのも作品性とマッチしているし、新鮮だ(ChatGPTを使ったフリゲをプレイするのも、恐らく今回が初めて)

最近この手の作品をインプット(気取ってて嫌いな言葉だが伝わりやすいので敢えて使う)していないので…もしかしたら既存ジャンルかもしれないが、私としては未知のゲーム体験だった。少なくとも、フリゲでは稀有なのでは。

何か元ネタになった漫画や小説などがあるかもしれないが、このレビュー感想では本作を斬新な作品として取り扱う事とする








▼主人公はSF小説家の上沼仙一。
雑誌の企画で最先端のロボット彼女「那衣子」とデートする。

仙一はもっとメカメカしい女性が来ると思っていたが、いざ現れたのは人間と見紛う美しい女性だった…

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…ここからはタイトル通り、
ヒロインであるロボ娘の那衣子とデートするが…

このデートの部分も面白かったね。

AIがもし女性の姿で擬人化したらまさにこんな感じだろうという…本来の意味ではないがバーチャルリアリティを、このゲームと仙一を通じて感じたんだよね。

最早、そのまんまの再現といってもいいかもしれない。

たとえば那衣子はところどころ指がおかしいし…何より……



ラーメンがちゃんと食えない(笑)。

ai (1)_compressed.jpg








AIへの皮肉をそのまま形にしただけだが、思わず笑ってしまった。
見た目は人間だが、しっかりAI……彼女はそんな、おもしれー女。








▼さて本題だが…
「ロボ娘とラブラブデート」が面白かったのはね……



「AIがこのように女性の…ひいては人間の姿をして意思を持っていた場合の、彼女たちの創作への考え方を、人間は無視しているというSF描写」をしたことなんだよ




…参った、目から鱗だ。
そんなこと、考えもしなかった。
考えた事のある人間、そうはいないだろう。

「ロボ娘の心や開発者の思想」……はそれこそ大昔の「トゥハート」(どちらかというとゲームではなく、KSSアニメ版)の時代から創作の題材として存在するが、そのどれとも、本作は違った




▼AIという機械に、仙一という人間(SF小説家)の主義思想を調和させたのも上手い。

「登場人物の思想は作者の思想とは必ずしも一致しません」とのことだが、このようなストーリーを思いついた時点で、作者も少しは思うところがあったのかもね






▼軽いネタバレをすると、仙一と那衣子は結ばれる。
だがその結ばれ方は人間同士ではありえない、人間とAIロボットの一風変わった愛だ。



「ロボ娘とラブラブデート」のAI描写を大変面白いと思ったが、仙一の那衣子に対する思想だけは1つも”共感”できなかった。
このカップルは長続きしないだろう。

仙一という人間が偏った思想家なので当たり前だが、那衣子の〇〇〇〇を前にしてあのような思想を持つのは、問題外である。

いつものように那衣子に「お前〇〇〇はできるのか?」と聞くべきだろう。
だが彼はこの件に関してのみ、それを行っていない。


やはりこいつはおかしい。
最高にクレイジーな主人公だ。









▼評価B+
70点

久しぶりにパンチの強い問題提起作品(と私は思っている)でした。
繰り返すが、タイトルや見た目からはとても想像できない内容。

AI創作に興味のある人や、”反AI派”もやってみては?

思わず納得したり、耳の痛い話があるかもしれませんよ。





▼他には、ウディコン作品を色々プレイしています。
…でも今回…





妙に長編が多くない…?





数十作品がアップされるのに、こんなに長いとプレイできないよ…



なので出来るだけ、短いゲームからやってます。
他の人は、どれだけプレイしてるのかなぁ…?

ここまで長編だらけだと、情勢が変わりそう…
SNS戦略が上手いフリゲばかりが、優先されたり…

2023年07月16日

祟女 -TATARIME- 第15回WOLF RPGエディターコンテスト、始まる。レビュー1本目。

大学生の小泉民夫は、念願の1人暮らしを始めた。
しかし、引っ越してきたアパートはいわくつきの物件だった。
奇妙な来訪者、不気味な血痕、鳴り止まないインターフォン……。
怯える彼に、怪しい影が忍び寄る。


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▼フリーゲーム風物詩の一つ、WOLF RPGエディターコンテスト。
縮めて、ウディコン。(なんかオーキド博士みたいな言い回しだな)


その第15回がスタート。


今回も例年通りグランプリ予想をするが(前年は見事的中)、その前に参加作品をレビューしていく。






▼1本目がこの「祟女 -TATARIME-」なんだけど…

まずジャンルが面白い

リードミーによるとB級ホラー風味のメンヘラヤンデレ恋愛アドベンチャーゲームとある。
…つまりこれは、ホラー風味であるだけで、メインジャンルはメンヘラヤンデレ恋愛ゲームらしい


ほうなるほど、面白そうだ…

早速プレイ








▼…クリアした感想は…


ん〜〜!
本当に徹頭徹尾B級ホラーだ。
オチは読めるんだけど、面白かった

そして確かに、ギャルゲーではあった(笑)
ストーリーの根幹にあるのが恋愛だからね。



まずヒロインがね…
主人公と前々前世から結ばれてると信じ込むめちゃくちゃな電波女なんだけど、恋に一途だし、料理を作ってくれたりと尽くすタイプで、徐々に可愛く見えてくる。

主人公の親友も、「意外と可愛い」と評価する。


…このあたりのストーリーの動きと、プレイヤー心理が重なってるのは良かったね。

丁度プレイヤーがこの電波女可愛くね?と思うあたりで、周りのキャラクターがそのように賑やかしてくるのがね。
意図的な演出なら、上手だよ。




▼トゥルーエンドではそんなヒロインと結ばれるが、ここにも1つどんでん返しがある。

…まあ大方のプレイヤーは読んでしまう結末だろうが、2人が幸せならいいんじゃねえの?とか思った。

式神というより、色神か…


事実を知ったら主人公はまた悪夢に苛まれるだろうが…

まあ知らぬが仏だね








評価C
60点

1発目から良作を引きました。

まさにB級ホラーといった雰囲気ですが、B級であろうとホラーなので少しは怖いです。
探索要素もほぼないため、エンドコンプリートも容易。

「B級ホラー風味のメンヘラヤンデレ恋愛アドベンチャーゲーム」に惹かれるなら、おすすめですよ。








【その他のおすすめフリーゲーム】




▼「雨の日に君と話したいこと」


画力は低いが妙にキャラが可愛い。可愛いポイントを押さえてるんだよな。
…でもストーリーはあってないようなもんかな。


▼「おばあちゃんの遺言」


「廃屋にて」のように主人公が知らなくともプレイヤーが知っている情報を鍵に、周回プレイで攻略するタイプのSF推理ゲーム。
主人公と介護士がクズすぎて逆に好き。
「廃屋にて」とはまた別路線で非常にブラック!……面白かった!


▼「北限のアルバ〜夏の章〜」


「東京大学物語」と同じ台詞での導入は相変わらず上手いが、日常8恋愛2…だった「北限のアルバ〜春の章〜」に比べると、日常3恋愛7…になったかな?前作にはなかったキスシーンもあるし、かなり乙女ゲーム的。
今回のヒーローである八谷日向が割とぐいぐい来るタイプというのもあるが(見た目といいこれもう半分「ひねくれてないくん」だろ)、恋愛要素などが増した所為で、日常の優しさが少し消えてしまったのは残念。
隼人とは従業員と客という立場ゆえに距離もあり穏やかな日常の中で自然と恋が育まれたが、日向は最初から恋愛候補生って感じ。

「癒し」がテーマにしては妙に斜陽産業の厳しさ描かれるのも、前作との違いかな。
リアルではあるが、あまり癒されなかった。

真琴の表情差分も増えているし(多分)相変わらず料理が旨そうな良作ではある。
エピローグでは主人公がしゃべらずヒーロー(ヒロイン)の語りで終わるのとか、まさに古の乙女ゲー(ギャルゲー)。


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