特に、創作活動を人間に与えられた特権だと思いこんでる人間が嫌いだ。
特にAI生成が普及してから、この種の尊大な勘違いをする奴が増えたように思える。
単純に、AI生成のクオリティが低いから嫌うのはまだいい。
無断転載サイトをもとに学習したAIの著作権的な問題を指摘するのも、一理ある。
だが、反AI派の意見を見ていると、どうも 「人間は機械より偉い」という思想が見えてならない。
創作活動は、人間に許された特権的な行為。機械ごときが創作活動するな。
このような発言を直接見た訳では無いが、どうもこのような思想がクリエイターの間で広まっているように思える。
ふざけんな。人間は特別な存在ではないし、特権階級ではない。
▼おおおおお…面白い。タイトルからはとても想像できない内容だ。
コンプ30分もかからない短編だというのに、色々詰まってるな…
AIイラストを用いたフリゲは最早珍しくないが、これはかなり新しい切り口だ。
イラストだけではなく、ChatGPTでアイデア出し・テキスト調整を行っているのも作品性とマッチしているし、新鮮だ(ChatGPTを使ったフリゲをプレイするのも、恐らく今回が初めて)
最近この手の作品をインプット(気取ってて嫌いな言葉だが伝わりやすいので敢えて使う)していないので…もしかしたら既存ジャンルかもしれないが、私としては未知のゲーム体験だった。少なくとも、フリゲでは稀有なのでは。
何か元ネタになった漫画や小説などがあるかもしれないが、このレビュー感想では本作を斬新な作品として取り扱う事とする
▼主人公はSF小説家の上沼仙一。
雑誌の企画で最先端のロボット彼女「那衣子」とデートする。
仙一はもっとメカメカしい女性が来ると思っていたが、いざ現れたのは人間と見紛う美しい女性だった…
…ここからはタイトル通り、
ヒロインであるロボ娘の那衣子とデートするが…
このデートの部分も面白かったね。
AIがもし女性の姿で擬人化したらまさにこんな感じだろうという…本来の意味ではないがバーチャルリアリティを、このゲームと仙一を通じて感じたんだよね。
最早、そのまんまの再現といってもいいかもしれない。
たとえば那衣子はところどころ指がおかしいし…何より……
ラーメンがちゃんと食えない(笑)。
AIへの皮肉をそのまま形にしただけだが、思わず笑ってしまった。
見た目は人間だが、しっかりAI……彼女はそんな、おもしれー女。
▼さて本題だが…
「ロボ娘とラブラブデート」が面白かったのはね……
「AIがこのように女性の…ひいては人間の姿をして意思を持っていた場合の、彼女たちの創作への考え方を、人間は無視しているというSF描写」をしたことなんだよ
…参った、目から鱗だ。
そんなこと、考えもしなかった。
考えた事のある人間、そうはいないだろう。
「ロボ娘の心や開発者の思想」……はそれこそ大昔の「トゥハート」(どちらかというとゲームではなく、KSSアニメ版)の時代から創作の題材として存在するが、そのどれとも、本作は違った
▼AIという機械に、仙一という人間(SF小説家)の主義思想を調和させたのも上手い。
「登場人物の思想は作者の思想とは必ずしも一致しません」とのことだが、このようなストーリーを思いついた時点で、作者も少しは思うところがあったのかもね
▼軽いネタバレをすると、仙一と那衣子は結ばれる。
だがその結ばれ方は人間同士ではありえない、人間とAIロボットの一風変わった愛だ。
…
「ロボ娘とラブラブデート」のAI描写を大変面白いと思ったが、仙一の那衣子に対する思想だけは1つも”共感”できなかった。
このカップルは長続きしないだろう。
仙一という人間が偏った思想家なので当たり前だが、那衣子の〇〇〇〇を前にしてあのような思想を持つのは、問題外である。
いつものように那衣子に「お前〇〇〇はできるのか?」と聞くべきだろう。
だが彼はこの件に関してのみ、それを行っていない。
やはりこいつはおかしい。
最高にクレイジーな主人公だ。
▼評価B+
70点
久しぶりにパンチの強い問題提起作品(と私は思っている)でした。
繰り返すが、タイトルや見た目からはとても想像できない内容。
AI創作に興味のある人や、”反AI派”もやってみては?
思わず納得したり、耳の痛い話があるかもしれませんよ。
▼他には、ウディコン作品を色々プレイしています。
…でも今回…
…
妙に長編が多くない…?
数十作品がアップされるのに、こんなに長いとプレイできないよ…
…
なので出来るだけ、短いゲームからやってます。
他の人は、どれだけプレイしてるのかなぁ…?
ここまで長編だらけだと、情勢が変わりそう…
SNS戦略が上手いフリゲばかりが、優先されたり…
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