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2017年10月30日
「斉木楠雄のΨ難」見てきました
 連日の映画鑑賞、前日とは打って変わって漫画原作の実写化映画。冗談半分で姪っ子を誘ったら乗ってきたんでついつい見に行きましたが、ディスるわけではありませんが…それほど見る価値はありません(笑)。が、これは十分にオッサンになった年齢の感想。周りは(これまた前日とは大違いで)若い子ばかりでウケてたんで年齢の差かな?

 そのオッサンがこの映画を評すると「橋本環奈の顔芸と新井浩文の芸の幅」が見どころの映画です(笑)。



 超能力者として生まれた主人公、斉木楠雄はいわゆる漫画に出てくるすべての超能力を全て、そしてけた違いに使えるが使いこなすことができない(制御できない)高校生。務めて平凡な人生を送るべく大人しくしているが、周りの濃いキャラのクラスメイトたちがそれを許さない。そして多くの問題が予感される文化祭が始まる。

 それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。毎度のことながら、この間にネタバレの可能性がありますんでご注意を。

【感想:Start】

 今回も福田監督によるギャグマンガ原作の実写化。起用される役者さんもおなじみの面々ですが、特筆されるのは橋本環奈と新井浩文。

 ストーリーはかなりの部分で楠雄の読心によるナレーションが多く、山崎賢人はとにかく無表情だけの演技に対し、橋本環奈はナレーションに合わせた表情を見せますが…これが完全に顔芸。演じたキャラが完全にイメージダウンにつながるような性格ではありますが、ここまで監督の要求に応えられるアイドルは他に居ないでしょう。今後も都合よくつかわれそうです(笑)。

 もう一人は新井浩文。「銀魂」では一貫してキャラが決まっていた岡田似蔵を演じましたが、今回も似蔵とは別のタイプのキャラを見事に演じてます。まぁ、「永遠の0」「その夜の侍」などでもメインではないものの印象に残る演技をしているんで、ここのところ私の評価すべき役者さんランキングでしっかりと上位に食い込んでいます。いわゆる「この人が出るんなら安心」って言う役者さん。


 さて、一方でムロツヨシさんの演技も良かったのですが、佐藤二朗さんの出番が少なかったのが残念。同時にそういうキャラではありますが山崎賢人が演技のチャンスがなかったのがちょっと物足りない。

 で、そもそも「物足りない」で言えば…スマン。笑えるポイントが少なすぎた。

 原作をほとんど知らない人間でもコメディーなら問題がないはずなんですが、ちょっと笑いどころをこちらから探していってるところがありました。正直、「ガッチャマン」の方が笑えたかも。この映画よりもはるかに笑えた「銀魂」でさえ「お金をかけて俳優をしっかり使ったコント番組」とし、若干割高な映画かも?と評しましたが…あとはお察しを(笑)。

【感想:End】

 最後に。今回も姪っ子(長)を連れて映画を見ましたが、よくよく考えると今年5本目。しかも、どれも子供向けの映画ばかり。

 ふと我に返り、「オリエント急行殺人事件」の予告編で思い出したんですが、私が親と一緒に「ナイル殺人事件」を見に行ったのが11歳。それを考えると前日の「ブレードランナー2049」を姪っ子(末)と見に行ってもおかしくはないじゃないか?と。

 次回以降、姪っ子たちに合わせるのはやめて、渋い映画を選択するかな?


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