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2014年12月01日
「西遊記〜はじまりのはじまり〜」見てきました
 今日は最初っから期待していない映画でしたが、なかなかどうして。単純にバカバカしくも面白い映画でした。文化の違いもあるのでしょうが、若干、甘っちょろい予定調和をものの見事に吹き飛ばす展開もグッド。深く考えず、バカバカしさに付き合える精神状態であればオススメの映画です。(ちなみに時間が合わず、吹替え版を見てきました)




 妖怪ハンターとして修行を続ける玄奘(後の三蔵法師)、彼の妖怪に対する武器は(なんと)「わらべ唄」で、妖怪の良心に訴えると言う生ぬるいもの。それに対し強硬な手段を取る女性妖怪ハンター段。ご存知「西遊記」とはちょっと違う流れからスタートするこの話、ここから既知の物語にどう近づいていくか?

 けっこう引っ張られながら見てしまうこの映画、今日も恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に。この間にネタバレの可能性があります。ご注意ください。

【感想:Start】

 まずもう一度言いますがこの映画はバカバカしいシーンが多く、それに付き合える寛大さや精神状態を必要とします。ついでに言うと、たぶん訳が上手くいかなかったと思われる部分が多く、ホントに時間の無駄と思われるやり取りも随所にみられました。

 ただし、ここで気が削がれるとこの映画を楽しめない。がまん(?)して見ていくとなかなかベタな部分も含めて味があります。とは言え、完全なコメディーの様に笑いが止まらないってところもなかったんで、やっぱりストーリーが(こちらもベタですが)良かったんでしょう。


 さて、冒頭に書いた「予定調和をものの見事に吹き飛ばす展開」ですが、例えば映画の最初のシーン。父親を妖怪に食べられた幼女が自分も窮地に追い込まれ、とうとう自分も食べられてしまいます。母親が敵を討とうと立ち向かうも…。

 その後、玄奘が妖怪を倒し、それまでに食べてしまった被害者が戻ってくる…と、甘い見通しでしたが亡くなった人は戻ってこず。それでも玄奘は改心させようとする中国にあるまじき(?)対応。いや、この展開はちょっと驚き(笑)。さらに言えば後に玄奘の弟子となる3人の妖怪がかなり凶悪。これ、その後に何食わぬ顔でいっしょに旅をするのかなぁ?

 他にも女性妖怪ハンター段と玄奘の関係もベタではありますが、最終的には悟空を許して弟子にする?ってのも、今の中国人の勘定と合ってるんだろうか?って感じ。


 まぁ、予想外と言えばラストに流れる曲(笑)。これでコントになってしまいましたが、私の世代ならけっこうスベった感じもありながら、乾いた笑いになります(笑)。これは見てのお楽しみにで。

【感想:End】

 最後に。今回、この映画は親父と一緒に見に行ったんですが、そもそも何で親父が?って感じ。実は経済新聞信望者の親父が、経済新聞で高評価してるからって理由で見たいと言い出したんで連れて行ったのですが…同じ理由で見に行った「アメリカン・ハッスル」も含め、(悪いとは言わないが)もっと深みのある渋い映画を紹介しないのかなぁ?

 結局、親父と一緒に行った映画で「パガニーニ」が一番良かったが、これ、私発信だったもんなぁ。


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