超常現象やオカルト、代替治療などに批判的な文章をこの泡沫ブログから発信していますが、今日、こんなニュースがありました。

ビタミンＫ不投与で乳児死亡…母親が助産師提訴
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100709-00000173-yom-soci

　記事には「助産師は最初の２回、ビタミンＫを投与せずに錠剤を与え、母親にこれを伝えていなかった。３回目の時に「ビタミンＫの代わりに（錠剤を）飲ませる」と説明したという」とありますが、続いて「助産師が所属する団体は「自らの力で治癒に導く自然療法」をうたい、錠剤について「植物や鉱物などを希釈した液体を小さな砂糖の玉にしみこませたもの」との文章より明らかにホメオパシーの事と思われます。

　「鰯の頭も信心から」って諺もありますが、民間療法にはまろうとオカルトにはまろうと、自己責任で死ぬならご勝手に。しかし、保護者や治療を任される人間が他人に押し付けて不幸な結果が出れば殺人（は言い過ぎでも、保護責任者遺棄致死）だと感じます。


　そこでいくつかネットで情報を収集してみると、ミクシィの某コミュで紹介されていた「助産院は安全？」と言うブログを知りました。これを読む限り、今回の問題は一医療機関で起きた問題ではなさそうです。

K2シロップ
http://jyosanin.blog78.fc2.com/blog-entry-356.html

ホメオパシー、レメディの問題＞K2シロップの件
http://jyosanin.blog78.fc2.com/blog-entry-354.html

　ここで私が薄っぺらい知識と経験でこの事件を語るより、これらのブログの記事とそこに寄せられたコメントを読まれた方が、この問題をより深く知る事ができると思います。


　超能力も心霊関係も相手を騙している自覚がある詐欺野郎ならまだマシです。しかし、本当に超能力があると信じきっていたり霊が見えると思ってる連中は厄介です。同時にホメオパシーを絶対と信じ、むしろそれを進めることが正しいと思ってる人間が医療機関にいた場合、患者側に知識がなければ同様の被害が今後も起きるでしょう。

　この泡沫ブログが少しでも悲劇を減らすきっかけになればと願っています。