2007年08月25日
ロシアンルーレット、先攻後攻どっちが有利?
今回は確率の基礎の基礎を少し。と、言うのも・・・あまり詳しく書くとばれるのでカンの良い人だけにわかるヒントを出すと、某掲示板で確率の書き込みをしたのは私です(笑)。まぁ、こう書いておかないと、その書き込みの内容をパクったと思われるんで。
【問題】地下室で2人っきりの真剣勝負、ロシアンルーレットをやるとします。6つの弾倉には1発の実弾があり、交互にこめかみに銃口を当て引き金を引く。当然、どちらかが死ぬまでの勝負で、先攻と後攻のどちらが有利か?私の答は「後攻」です。
ロシアンルーレットで弾が出る確率は1〜6回目の何番目が一番確率が高いか?答えはまったく一緒です。
よくこの手の問題を出すと、「1番最初が有利だ」「いや、一番最後でしょう」と言い出す人がいますが、まったく一緒という事は計算すると分かります。まずトップバッターは「1/6」であの世行きですが、運よく生き延びた場合、2番目のチャレンジャーは「1/5」と確率が上がってしまいます。
しかし、2番目の人間は必ずしも順番が回ってくるとは限りません。そう、「1/6」の確率で順番すら回ってこないこともあります。実際に計算すると、2番目の方がお亡くなりになる確率は「5/6」の確率で順番が回ってきた上で、「1/5」ですから(5/6)×(1/5)=(1/6)となり、やっぱり「1/6」の確率となります。
同じく3番目は(5/6)×(4/5)×(1/4)=(1/6)で・・・結局は何番目に引き金を引く事になっても同じです。
もちろん、引き金を引くたびに確率は変動していきますが。、イメージしやすく言うと、順番に引き金を引いて試練をクリアした人間の「死の恐怖」が残りの人間に等しく分配されるために残った人間の死の確率は一見高くなったように見えますが、引き金を引いて「全ての不幸を受け取った」人間は後に並んでいる人間たちの不幸も受け取った形になります。
で、ここで最初の問題に戻りますが、これは6人ではなく1対1の対決と言うのがミソです。上記の説明で行くと、先攻・後攻の有利・不利はありませんが、もしも先攻が3回目(通算5回目)の引き金を引いてセーフだった場合、後攻の人間はあきらめて自らのこめかみに・・・ってやらないよねぇ。当然、銃口は相手に向けて生き残る!ゆえに後攻が有利!!
・・・って、鬼畜な発想ですが、これはあくまでも先攻の人間がおバカじゃないとダメですねぇ。次に必ず弾が出る銃をすんなり渡すぐらいのバカじゃないと(笑)。
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