まずは催眠術の話。一昔前、マーティン・セント・ジェームスと言う催眠術師が一世を風靡しましたが、テレビで行われた彼の催眠術ショーで最初に行われるイベントは「催眠術にかかりやすい人間かどうか」の判別で、俳優や歌手、アイドルにお笑い芸人などのゲストの中から数名をピックアップし、その人たちを対象に催眠術にかけます。

　それに対して今回は例の女詐欺師について。

　先ほどの情報番組では逮捕時にも付き合い始めて１０日前後の男性がいて、彼は付き合って一週間ほどで既に400万円ほどを取られたとか。（これらの数字は記憶に頼っているので不正確かもしれませんが、大きくは違ってないと思ってください）

　さて、ここまで女性にお金を注ぎ込む男性もいるのか？と考えると、彼女のテクニックはむしろ催眠術に近いものが使われていたのではないかとさえ思えてきます。そしてこの場合の「かかりやすい人間かどうか」の判別は？多分、お金が出せる人間かどうかを最初の方の会話で見極めるのが、このプロセスに当たるんじゃないか。

　逆に男性からすると、お金さえ出せばモノにできる女と見られたのかもしれませんが。


　昔、こんなラジオドラマを聞いた事があります。バーで見知らぬ男女がルアーフィッシングについて語り合います。「魚はなぜルアーで釣られるか？」と問いかける女性に、当然エサと間違えるからだと答える男性。しかし女性は魚が釣られたがっているからと答える。

　トンチンカンな答えだと戸惑う男性、しかし女性は自分を魚に例えて誘惑しているのだと気付き、バーの勘定を持って店を出ようとします。すると女性は「ルアーフィッシングはキャッチ＆リリースが基本よ」の一言を残し消えてしまいます。

　そう、男性は釣り人のつもりだったのが、実は魚だったと言うオチ。


　かつていい雰囲気になった女性がいましたが、その子が妙なタイミングで欲しい洋服の話なんかを始めて･･･。別に出せない金額じゃなかったけど、明らかにそれはゴールではなくスタートで、今後の付き合いを続けていく上でこんな事が続くのかな？と思うと、そこで引いてしまいました。

　ホント、甲斐性なしで慎重な人間は危険に晒されることもないけど、もてもしません（笑）。

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