2019年05月15日
「空母いぶき」炎上!
TwitterやFacebookで書いたネタの覚書へ転記。いくつか候補がありましたが、やっぱ映画ネタなんでこれ。
映画『空母いぶき』の首相役の佐藤浩市氏が「彼はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらったんです。」と発言し炎上
https://togetter.com/li/1354341
ざっくり言うと、「佐藤浩市が総理役をやりたくなかったけど、アレンジして演じました!」のアレンジの仕方が安倍首相の潰瘍性大腸炎を揶揄していると炎上。これに対して…
炎上した『ビッグコミック』の佐藤浩市『空母いぶき』インタビュー原文を読んだら、完全に原文と文脈を違えて引用した産経記者のやらかしであった
https://www.cinema2d.net/entry/2019/05/14/040555
とありますが、どうも…ねぇ。原文をきちんと読んでいれば佐藤浩市批判にはならないって書いてますが、佐藤浩市の発言にこれだけの人が原文を読まずに批判してると決めつけてるのも変だし、この擁護記事もかなり歪曲してるように思える。むしろ不自然すぎる。
まず佐藤さんは「総理役を「体制側の立場を演じることに対する抵抗感がある」のでやりたくない」が、「原作の垂水総理」をアレンジした「映画の垂水総理」を作り出すことで演じられるようになった(抵抗がなくなった)。ここまでを私なりに解釈すると、このアレンジは「体制側の立場を演じることに対する抵抗感」を和らげるものであることが分かります。
その後の文章で、ちょっと頼りないながらも国や民を思いながら正解を導き出すような総理にした、とありますが、これは映画と原作を見比べないと(どちらも未見)「原作の垂水総理」と乖離したものなのか、より性格を明確にしたものかはちょっと読み取れません。
しかし、続く質問で「漢方ドリンクの入った水筒」ってくだり。それに対する回答が「すぐにお腹を下す設定にしてもらった」と言う言葉から、前述のアレンジとして佐藤さんが提案したものだと分かりますし、文脈からして「抵抗感を和らげる」ために取り入れたものでしょう。そもそも、「原作の垂水総理」はプレッシャーで嘔吐するシーンがあるそうですが、これが下痢に置き換わる理由がわかりません。
むしろ、プレッシャーに強い鉄の意志を持った総理がトイレで嘔吐するくらいの熾烈な状況に追いやられた所を描くならば映画の緊迫感もあるでしょうが、「ストレスに弱く、すぐにお腹を下してしまう設定」となると、ちょっとコメディになってしまう。
その後のやり取りは当たり障りのない内容になっていますが、私なりのこの解釈では…やっぱり安倍首相の難病を揶揄してのアレンジをやりましたって言ってるように思えますねぇ。いや、体制批判も結構ですし、それで出演を断るのも良いでしょう。そして某ハリウッド女優はアクション映画なのに拳銃を持つことを拒否し、それでも映画を撮り終えたように、譲れない部分を守るのは映画の本質を変えない限り問題ないでしょう。しかし、どんな理由にせよ病気の揶揄はやってはダメ。漢方ドリンクの水筒って、実際に安倍首相がやってる事ですし。
まぁ、上記の記事で言えば私のこの解釈も無理があるって事でしょうかねぇ。
某漫画家の昭和時代の話ですが、その人の漫画には病気を揶揄する表現が結構出てきました。しかし、それは時代が許していたもので、同時にそれらのネタも爆笑するでもなく「あってもなくてもいい程度」のモノでしたが、時代を経てそれは忌避すべきものだと皆が学習したはずです。(ゆえに、その漫画かも二度とそんなネタを書かないでしょうし、過去の単行本も昔のこととはいえ恥ずかしく思っている事でしょう)
う〜ん…今回のことはある意味、新井浩文やピエール瀧よりもガッカリな出来事でした。
映画『空母いぶき』の首相役の佐藤浩市氏が「彼はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらったんです。」と発言し炎上
https://togetter.com/li/1354341
ざっくり言うと、「佐藤浩市が総理役をやりたくなかったけど、アレンジして演じました!」のアレンジの仕方が安倍首相の潰瘍性大腸炎を揶揄していると炎上。これに対して…
炎上した『ビッグコミック』の佐藤浩市『空母いぶき』インタビュー原文を読んだら、完全に原文と文脈を違えて引用した産経記者のやらかしであった
https://www.cinema2d.net/entry/2019/05/14/040555
とありますが、どうも…ねぇ。原文をきちんと読んでいれば佐藤浩市批判にはならないって書いてますが、佐藤浩市の発言にこれだけの人が原文を読まずに批判してると決めつけてるのも変だし、この擁護記事もかなり歪曲してるように思える。むしろ不自然すぎる。
まず佐藤さんは「総理役を「体制側の立場を演じることに対する抵抗感がある」のでやりたくない」が、「原作の垂水総理」をアレンジした「映画の垂水総理」を作り出すことで演じられるようになった(抵抗がなくなった)。ここまでを私なりに解釈すると、このアレンジは「体制側の立場を演じることに対する抵抗感」を和らげるものであることが分かります。
その後の文章で、ちょっと頼りないながらも国や民を思いながら正解を導き出すような総理にした、とありますが、これは映画と原作を見比べないと(どちらも未見)「原作の垂水総理」と乖離したものなのか、より性格を明確にしたものかはちょっと読み取れません。
しかし、続く質問で「漢方ドリンクの入った水筒」ってくだり。それに対する回答が「すぐにお腹を下す設定にしてもらった」と言う言葉から、前述のアレンジとして佐藤さんが提案したものだと分かりますし、文脈からして「抵抗感を和らげる」ために取り入れたものでしょう。そもそも、「原作の垂水総理」はプレッシャーで嘔吐するシーンがあるそうですが、これが下痢に置き換わる理由がわかりません。
むしろ、プレッシャーに強い鉄の意志を持った総理がトイレで嘔吐するくらいの熾烈な状況に追いやられた所を描くならば映画の緊迫感もあるでしょうが、「ストレスに弱く、すぐにお腹を下してしまう設定」となると、ちょっとコメディになってしまう。
その後のやり取りは当たり障りのない内容になっていますが、私なりのこの解釈では…やっぱり安倍首相の難病を揶揄してのアレンジをやりましたって言ってるように思えますねぇ。いや、体制批判も結構ですし、それで出演を断るのも良いでしょう。そして某ハリウッド女優はアクション映画なのに拳銃を持つことを拒否し、それでも映画を撮り終えたように、譲れない部分を守るのは映画の本質を変えない限り問題ないでしょう。しかし、どんな理由にせよ病気の揶揄はやってはダメ。漢方ドリンクの水筒って、実際に安倍首相がやってる事ですし。
まぁ、上記の記事で言えば私のこの解釈も無理があるって事でしょうかねぇ。
某漫画家の昭和時代の話ですが、その人の漫画には病気を揶揄する表現が結構出てきました。しかし、それは時代が許していたもので、同時にそれらのネタも爆笑するでもなく「あってもなくてもいい程度」のモノでしたが、時代を経てそれは忌避すべきものだと皆が学習したはずです。(ゆえに、その漫画かも二度とそんなネタを書かないでしょうし、過去の単行本も昔のこととはいえ恥ずかしく思っている事でしょう)
う〜ん…今回のことはある意味、新井浩文やピエール瀧よりもガッカリな出来事でした。
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