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2009年03月23日
15年のギャップに自己嫌悪
 昨日の続き。

 かなり様変わりした大学周辺で後輩と昼食をとった後、大学時代の親友の一人と合流。その後最終講義の行われる見慣れぬ建物へ。私が長崎を離れた後に建ったその建物に何の感情移入もできぬまま、講義の行われる大講義室へ。その前ではすっかり恰幅の良くなった懐かしい顔を何人も見る事が出来ました。

 記帳を終えて講義室へ入りましたが「三々五々」って感じで席に着くような場合、なかなか人が入らず、入っても前の方の席は空いているという状況が常ですので、私は率先して前の方に座りましたが・・・やっぱり外様の引け目もあり、端っこの席へ。


 いよいよ最終講義が迫り、その準備を始める恩師。その傍ら、講義に参加する方々の顔を確認するたび声を掛け、挨拶をしてまわる師の人柄が、この大講義室をほぼ満席にしたんだろうなぁと感じつつ、私にも声を掛けていただきましたが、いろいろと思いがこみ上げてきたのと(いつも顔を合わせていた方なのに)緊張してしまい十分に礼儀を持った対応ができず、最後の最後に礼を失してしまいました(汗)。

 ついに始まった講義。もちろん単発の講義ですので学問的な内容に入り込みすぎてはいないものの、今までの師の功績の一部ではありますが十分に伝わってきましたし、同時に人柄と人望を感じる事ができました。

 そして何より感じたのが師の気持ちの若さ。私なんかよりも遥かに未来を見る目とその熱意を前に、自分の不甲斐なさを痛切に感じるばかりです。現時点での私と師の将来性を比べても、歴然とした差があります。

 講義の中でその一字一句を正確には覚えていませんが、「現在、夢を持っていない人へ」(私の事)とした言葉の中で、「今、目の前にある事に真面目に、真剣に取り組み続けること。その積み重ねが自分の歩いてきた道となり、やがて先に見えてくるものがある」と。言葉だけを“受け売り”で書いても伝わらないと思いますが、人生を力強く生きてきた師の言葉に押しつぶされそうでした。


 最終講義が終わり、記念撮影が終わるのを確認して会場を後にしました。

 壇上の恩師と席に着く私。15年かけてすっかりくたびれたオッサンになった私も、そのひと時だけまだ純真で熱意もあり、体重も60キロ台前半だった頃の自分に戻れました。が、大学の正門を出るとまたオッサンに逆戻り。いや、学生時代からの15年かけたギャップが一瞬で圧し掛かって来たのは精神的にキツかった・・・(つづく)

{a8.net http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=985540&GOODS_SORT_CD=101}{a8.net http://item.rakuten.co.jp/book/1640689}

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