この事件は取り上げないわけには行かないでしょう。

大相撲　直近で使用？…角界に激震　露鵬ら大麻陽性
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080902-00000026-maip-soci

　この記事を注意深く読むと「尿検査を十両以上の関取６９人に対して実施した」そうですが、序の口や序二段などの若手力士は対象外ってことでしょう。しかし、この手の問題は末端ほど規律が乱れがちなので、全ての力士に検査を行わなければ画竜点睛を欠くといったところです。

　さらには『大西委員は「ここ２〜３日での使用でないと簡易検査では出ない」と、直近での使用の疑いを示唆した』とありますが、これは逮捕された力士が完全に日本相撲協会の再発防止検討委員会とやらを舐めていたとしか言えませんが、同時に若干の疑問が。

　閉鎖的な相撲協会において、この「薬物抜き打ち尿検査」ってのがどの程度秘密裏に行われたのか？

　早い話、絶対権力者である北の湖理事長の部屋から逮捕者が出たと言う点。陰謀路者にはなりたくないんですが、北の湖は白露山の大麻使用を把握できていなかったとしたら仕方ありませんが、前回の若ノ鵬の逮捕でも間垣親方と部屋はほとんどお咎めナシでした。もし理事長がある程度、白露山の大麻使用を知っていたとして･･･いや、邪推はやめましょう（笑）。

　それにしても「親方」を「親分」に、「部屋」を「組」と読み替えると、まさに日本の伝統的な別の非合法組織と共通点が見えてきます。厳しい上下関係や組織から抜け出そうとするヤツはよってたかって袋叩きにする体質、時として取材陣に対しても高圧的な態度を見せ、その上薬物に手を出す。

　ついでに言えば若手の不足（笑）。

　くどいように思われるかもしれませんが、私はそうは思わない話。

＜力士暴行死＞１０月７日に初公判　時津風部屋兄弟子３人
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080902-00000014-mai-soci

　元相撲ファンの私、この事件を境にニュースで放送される相撲の取り組みも目にしていません。そんな私から言わせれば、この事件直後に過去の稽古中の力士の死亡事故を取り上げていましたが、半年もすれば白鵬や琴欧洲の活躍をにこやかに報じるワイドショーにはがっかり。

　ホント、とにかく北の湖理事長の退任。話はそれから！って感じですね。

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