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2018年07月05日
「万引き家族」に感じる不快感の正体
 けっこう時間が経っていますが、正直なところ書くかどうか迷ってこのタイミング(笑)。

 テーマは題名通り「万引き家族」になんとなく不快感を持っていた。その正体は日本の根底に蔓延る格差や貧困を描いたから、それに目を背けたくなる感覚からくるものだろうと考えがちでしたが、実は別のものだと分かりました。

 昨今の邦画ではこの格差を描く作品が多くあります。「万引き家族」「友罪」「予告犯」「渇き。」「闇金ウシジマくん2」…など、いわゆる低所得者層が悲惨な目に合う、理不尽な扱いを受ける、などのシーンが散見されますが、これらを「目を背けてはいけない!」って言える人は富裕層なのではないか、と。

 私もこれらの作品で虐げられるほど困窮しているわけではありませんが、それでもこの2年2ヶ月、ほぼ毎日母を見舞っていていますが、そこで(映画などで指摘されるまでもなく)厳しい現実に直面しています。さすがに家族でもやっぱりキツく重い気持ちになりますが、たまには気晴らしをしたいと思って見る映画で「目を背けるな!」って不幸を見せつけられたら、やっぱ勘弁してくれって言いたくなる。

 同様に様々な逃れられない苦しみの中、生活している人たちに「不幸を映像で嗜む」人たちが「目を…」ってなったら内心「間に合ってます」って言いたくなるよなぁ。まぁ、逆に底辺が足掻くのを見て俺の方がまだましだって思えるレベルの人間には楽しめるかもしれませんが(笑)。


 って事で、エンターテイメント性を重視した映画、心底バカバカしくて笑える映画を所望していますが、そうなると賛否が分かれる漫画の実写化に偏るのかなぁ?って事は、過去の映画鑑賞の傾向からその時期の精神状態が分かるのかも(笑)。


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