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2014年07月07日
「渇き。」見てきました
 この時期、見たい映画のナンバーワンとして期待したこの映画、正直言って期待外れでした。いや、単にダラダラと映画を見てるだけの泡沫ブロガーがケチをつけるのもおこがましいが、ちょっと監督が好き勝手にやっちゃったかな?って感じ。(詳しくは後述)



 元刑事でロクデナシの父親が失踪した娘を捜す中、最愛の娘の裏の顔を徐々に知り、壊れていく。しかし、本当に自分が壊れたのか、それとも本性がむき出しになっただけなのか…。いや、ホント大好物な設定ですが、この映画はちょっといただけなかった。誰かをディスるのに他人を引き合いに出すのは嫌いなんですが、園子温監督がこの映画を撮ったとしたら印象が大きく変わったと思います。

 それでは今日も【感想:Start】〜【感想:End】にこの間にネタバレの可能性がありますのでご注意を。

【感想:Start】

 感想としては一言、残念。この映画、本当に時間軸が前後しまくってストーリーが読みにくく、それが最終的に一つにまとまると思ったら散らかりっぱなし。もちろん、出された謎をすべて答えを出さなければ納得がいかないと言う訳ではありませんが、謎解きのポイントと匂わせておいてやりっぱなし。

 例えば(多分、妻の浮気だろうが)藤島の離婚の原因や退職の至った事件、加奈子に翻弄される少年が苛めから解放される経緯、ヤクザと警察の関連や加奈子がイロイロとやらかす目的と原因(単に面白いからってのはナシでしょう)も不明確、もしくは説明不足。

 それから「現代の日本」を舞台にしながら荒唐無稽なストーリー展開。これ、「ゲノムハザード」でもあったポイントですが、ケガをして血の付いたボロボロの上着を羽織った人間が、足を引きずりながら歩いていて通報されないわけがない。愛川の妻をあんな状態で助手席に乗せたまま運転して捕まらないわけがないし、愛川との絡みの後、バンパーが潰れた車で疾走して…(ry

 繰り返しますが、時間軸の前後に日付と時刻まで出してるが、それが頻繁にあり過ぎるクセにそれがストーリーに重みを持たせている訳でもなく、なおかつその流れで行くと足を撃たれ浅井を跳ね飛ばしてから加奈子の担任である東に接触する4ヶ月間、どこに潜伏してたの?ってか、藤島は不死身か!?

 バイオレンスもやりっぱなしで、本当ならすぐに逮捕されるような事例がいくつもありながらスルー。この緻密さに欠けた雑な感じは原作が悪いのか?演出?監督?

 「告白」の監督の作品と言う事で期待したのですが、同じく原作が同じと言う事で期待した「白ゆき姫殺人事件」と同様、残念な作品でした。


 ってか、はっきり言ってラスト近くの雪山のシーン以降、急激に退屈になるし上手く落とせなかった消化不良感はハンパじゃない。

【感想:End】

 最後に。現在、超多忙で映画は週に1本見られるかどうかなのにこれだと…

 で、以前に下書きまでしたんですがボツになったネタとして「同じ○○の作品」ってのはどこまで期待できるか?と言う疑問。同じ監督、同じ原作者、同じスタッフ…などなど。これ、いくつか例を挙げながら書いてたんで時間がかかり過ぎて。

 いずれ気が向いたら真面目に書きます(笑)。



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