もちろん、佐野研二郎氏の事です。ロゴの盗作問題について覚書で扱ってなかったので、遅ればせながら。

　今回のロゴが限りなくクロに近いまま会見もせずに幕引きにしようという魂胆の様ですが、文化人や芸能人などのブログやツイッターで佐野氏への追及はもう良いじゃん、とか追及している連中の人間性をとやかく言ってる人もいるのが少々不自然。これで税金が無駄になったのも事実だし、それに対する責任は誰も取ってないし。

　まぁ、これによってロゴのデザイン決定ってこんなに不透明だったのかって事が分かったのは最大の収穫でしたし、その後も多摩美のイロイロもほじくり出されてきてますが、すべてをうやむやにしていきそうな気がします。

　で、佐野氏の才能について思ったのですが、例えばデザイナーの先生がプロトタイプのデザインや、アウトラインを決定し「これのバリエーションを作っといて」って渡されたとき、複数のバリエーションを用意する仕事なら大成するんじゃなかろうか。

　ビキニで泳ぐ女性のイラストを元にスクール水着にしたりウエットスーツにしたり…とか、ビーチの矢印のデザインをトートバッグにしたりＴシャツにしたり…とか。


　今後、特に名のある企業や公のデザイン依頼は望めなくなりそうな佐野氏。ここまでパクリと言われた屈辱を晴らすには、誰にも文句を言わせない斬新なデザインで何らかのシリーズものを出すとかじゃないとだめだろうなぁ。ってか、それ以前に記者会見は必須でしょうが。


　あと最後に…個人的に思ってたが、絵画やイラストとデザインを同列に扱うのは完全に門外漢の浅はかな疑問です。鈴木英人、笹倉鉄平、ヒロヤマガタ、鶴田一郎など絵、江口寿史、奈良美智、安齋肇、リリーフランキーなどのイラストは見てすぐに誰の作品か分かる。

　でも、デザインでそれって無いのかなぁ？一目で見てこれ、誰々のデザインだ！ってヤツ。多分、あると思うし、言われればって感じのものもあるだろうけど。

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