Elwood覚書（ブログ版）

　昨日に引き続き、日曜に見た映画の感想。題名どおり、「英国王のスピーチ」を見てきました。私が今住んでいる松山市では当所、上映していませんでしたが、日曜の朝に何気なくチェックしたらいつもの映画館で上映中だったんで、急いで見に行きました。

　それではまたまた【感想：Start】～【感想：End】の間にネタバレの可能性アリで感想を。

【感想：Start】

　もちろん、言わずと知れたアカデミー受賞の話題作。冒頭にも書いた通り、最初は近くで上映されていなかったのであきらめていましたが、間を置いたおかげで4/16放送の「世界ふしぎ発見」である程度予備知識を入れることが出来た（笑）。

　もうあらすじも必要ないでしょうから、そのまま感想を書きますと、映画全体を通して完成度は高い映画だと思います。ただし、映画好きでなければ少々退屈に感じるかもしれません。実話を基にしているものの、予定調和な部分がかなりありましたんで。

　ただ、無理やり好意的にこの映画にのめり込むと、なかなか味があります。時代は第二次世界大戦直前、ちょうど「王様」と言う存在が危うくなってくる時代、自ら望まない形で王位に付くことになるジョージ6世。彼が戴冠式や書類にサインするなどの手続きではなく、真の意味で「王」となるとはどう言うことかを示します。

　スピーチが苦手で避けようとするジョージ6世、しかし新たな脅威となるナチスの侵攻と、何よりもヒトラーの演説の映像を見て決意するシーンがありますが、国家の運営で国民に対して情報を発信する力がいかに重要かが分かります。

　この手の話を映画に結び付けてするのは本意ではありませんが、やはり今、日本が直面している最大の危機に対し、国民を導くべき言葉を持たない政治家しかいないのは不幸に思えます。（もっとも、映画の中でのジョージ6世のスピーチが全国民に届いたかと言われれば…）

　第二次大戦の暗黒の時代に向かう、しかし力強いスピーチは一見の価値ありです。

【感想：End】

　最後に。来週は「GANTZ」の続編が公開されるんで、それでも見に行こうかな。あと、「エンジェル・ウォーズ」は吹き替えだし、「GANTZ」の後に続けて見るには喰い合わせが悪いか（笑）。