Elwood覚書（ブログ版）

　今日は何も予定がなかったので、少々遅めに起きたベッドの上で携帯を片手に映画の情報を確認すると…しばらくチェックしてなかったんですが、見ようかな？と思う映画がいくつか。そんでもって２本まとめて見てきましたが、まずは１本目。「ザ・ライト～エクソシストの真実～」の感想ですが、恒例の【感想：Start】～【感想：End】の間にネタバレの可能性アリ。

【感想：Start】

　まずご存知の通り、リアル世界ではこの手の話に懐疑的な私ですが、それゆえに映画としてはどんなものか？と思い、見てみました。

　主人公は若き神学生マイケル。彼は信仰心からではなく、家を出るための逃げ道として神学校への入学を選んだため、卒業と同時に司祭への道を辞退します。彼の資質を惜しむ恩師が、エクソシスト（悪魔祓い）養成講座を受け、その後に進路を決めるように勧める。

　信仰心が乏しく、むしろ「悪魔憑き」は統合失調症に対するアプローチを主張するマイケルは、第一線で活躍する異端のエクソシスト、ルーカス神父を紹介され彼の悪魔祓い参加する…と言うもの。

　この映画でマイケルがエクソシストの講義で繰り出す質問は…２ちゃんやミクシィで懐疑論者がオカルティストに対して行なわれるものに似ていて、そしてそれに答える司祭も回答も煮え切らなさが笑える。そして映画を通じてかつての映画「エクソシスト」とは違い統合失調症と大差ない症状しか見られず、明確に悪魔の仕業と言うようなシーンは皆無。セリフの中でも「首が回転したり、ミドリのゲロでも吐かないと信じないか？」とあります。

　で、ややネタバレになりますが、やっぱりアンソニー・ホプキンスに要求される役どころはこれでなければ！と言うストーリーになりますし、途中から「レクター教授？」ってなります（笑）。（ってか、マイケルを司祭にするための大掛かりな芝居だったりして）

　あと、悪魔祓いって、神父と悪魔の言葉のやり取りがメインって考えると、２ちゃんの罵倒合戦にも通じるところがあるように思え、その部分では笑えて来ました。

【感想：End】

　最後に結論を書くと、悪魔などに否定的、懐疑的な人間の方が楽しめる作品かもしれない。同時に、映画の世界とは言え、それでも正当な医療と対峙するエクソシストの存在が「悪」の様に思える私は、オカルティストからすれば「頭の固い人間」ってなるんでしょうねぇ（笑）。