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彼らに会ったらよろしく

 皆さんは、新生NRBQの新作、"Keep This Love Goin'は、お聴きになられたでしょうか?
 私は、最初の1音が出た瞬間、思わず「あー、NRBQだ」と感じました。
 The Terry Adams Rock & Roll Quartetが、正式に(?)名前を襲名したわけですが、素直には納得しがたい方も多いかと思います。

 私もそんな一人でしたが、アタマの数曲を聴いて、「NRBQとは、Terry Adamsのことである。」という言葉が浮かんできました。
 あのキーボードの響き、Terryの声こそ、NRBQだったのだと…。

 どちらかと言えば、Joey派の私としては、複雑な気持ちですが、一聴後の率直な感想です。
 私が、かねがねNRBQの大きな特質と感じていた「混沌と狂気」は、そのまま新生NRBQに引き継がれていると感じました。

 でも、仮にNRBQに、混沌に対する秩序があったとすれば、それはBig Alであり、Joey Spampinatoであったに違いありません。


Pie In The Sky
The Spampinato Brothers

1. Let Him Think on That
2. You Wanna Be Free
3. Baby oh Baby
4. Refined Man
5. My Mother's Mother's Day Card
6. Girl in My Dream
7. I Say Good Day Goodnight
8. Boo-Da-Ba
9. A Bear Is a Bear Is a Bear
10. Come On, Come On
11. Let's Run Away

 昨年ひっそりとプレスされ、ライヴ会場のみで販売されていた(らしい)、Spampinato Brothersのアルバムが、ついに正式リリースされるようです。

 ディスクユニオンで予約受付が開始されました。
 また、日本盤には、"Japan"と"Don't Loose It"いうボートラが2曲追加されるようです。

 さらに、日本公演が行われるとのことで、併せてインフォされています。
 
9月17日(土) 渋谷 Cliub Crawl
9月18日(日) 吉祥寺 Rock Joint GB (ゲスト有り)

 関東圏の方は行くほかないですね。
 私は、関西圏で、しかも出不精のおじさんなので辛いです。
 呼び屋さんにがんばれと言いたいです。

 なお、現時点で、ディスクユニオンの発表には含まれていませんが、横浜公演も計画されています。
 
9月19日(月) 横浜 黄金町 試聴室

 YouTubeの動画で、Spampinato Brosを聴いた限りでは、NRBQの中で、日本人の心の琴線に触れる要素は、Joey Spampinatoが担っていたのだと、強く感じるところがありました。

 ベタなポップス好きとアバンギャルドな音楽性が同居していたのが、Terry Adamsだったのではないでしょうか。
 彼の場合、音楽そのものだけでなく、行動にも奇行が表れていた気がします。

 その点、JoeyやBig Alには、素直にルーツ・ミュージック好きの顔が見えていた気がします。
 異論は当然あるでしようが、Terry → Joey → Alの順に、分かりやさが増すような気がします。
 その個性が交わった化学反応が、NRBQだったわけです。

 New Rhythm and Blues Quartetと名乗りながら、ときにR&Bの匂いが散漫な場合があるなあ、と思っていたのは私だけでしょうか。
 Terry抜きのの編成なら、もっと分かりやすく、古いR&Bのカバーを交えたバンドをやっていたのかも知れません。
 古いジャズ小唄のレパートリーが、主として誰の趣味なのか知りたいです。

 ちなみに、私は、近年のTerryの仕事では、Steve Fergusonとやった、06年の"Louisville Sluggers"が気に入っています。

 私は、NRBQのファンではありますが、実は、彼らが解散していたことに長く気付かなかった人です。
 こうして、派生バンドのアルバムが揃うことによって、そもそもNRBQとは何だったのか、ということが、改めて明らかになるかも知れないな、と私は考えています。

 リリースを楽しみに待ちたいです。


Be Here Now by The Spampinato Brothers



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カリブのソンブレラ

 これは珍品というべきでしょうか。
 Starflite Recordsという会社から出ていますが、リリース年は不明です。
 そのイナたいジャケ・デザインから、かなり古い時期のものかと思いましたが、ある理由から、70年代後半以降であろうと考えます。


Fuera de Alcance
Out Of Reach
Freddy Fender

Side One
1. Fuera De Alcance (Just Out Of Reach) (P. Stewart)
2. Wasted Days & Wasted Nights (Freddy Fender, Wayne Duncan)
3. Tuyas (Yours) (Trad.)
4. Crazy Crazy Baby (Buck Rogers)
5. Just Bidin' My Time (Gene MacLellan)
6. Junko Partner (Bob Shad)
Side Two
1. Alguna Vez (Sometimes) (Gene Thomas)
2. A Man Can Cry (Freddy Fender)
3. Oh Holy One (Freddy Fender)
4. Jamaica Farewell (Freddy Fender)
5. Cold, Cold Heart (Hank Williams)
6. Waiting For Your Love (Freddy Fender)

 Freddy Fenderには、いろいろと怪しいアルバムがあり、しかも出されては消えているので、しばしば困惑させられます。
 しかも、その多くは、同じ録音の使い回しだったりする場合がほとんどで、苦労して入手しても、大した価値がないことに気付かされ、がっかりすることも多いです。

 ただ、このアルバムは、そういったものとは違います。
 これは、言葉本来の意味で怪しいアイテムだと言えるでしょう。

 本作は、お馴染みのHuey Meauxが制作しており、録音もシュガーヒル・スタジオです。
 つまり、70年代半ば以降に出された、ABC-Dotからの一連のベストセラーと同じ体制で作られています。
 (ただし、ミュージシャンが同じかどうかは不明です。)

 それらのメジャーの成功作と、おそらくは同じころに出されたのだと推測しますが、このアングラな1枚の仕掛け人が、同一人物であるということが、何とも怪しすぎます。

 ジャケットを再度ご覧ください。 
 ポスターカラーでの手書きか、と突っ込みたくなるタイトル文字など、手作り感一杯のつくりに見えます。
 繰り返しますが、ジャケだけを見ていると、50年代のものかと思います。
 しかし、音を聴くと、そうではないことは明らかです。

 冒頭の1曲目、"Fuera De Alcance (Just Out Of Reach)"で、軽い衝撃を受けます。
 カッコ書きで、英語題名が補足されていますが、Solomon Burkeもやっている、あの曲と同じものなのでしょうか。
 補足がなければ、考えることもしなかったでしょう。

 これは、スペイン語で歌われています。
 しかし、重要なのは、そんなことではありません。

 これは、「ンチャッ、ンチャッ」のリズムにのせ、チープ感満点の伴奏で進行する、のどかなレゲエ・バージョンになっているのでした。
 リズム・ギターに寄りそう、もう1本のギターのオブリが可愛いです。
 そして、メキシカン風味たっぷりのブラス陣が元気です。

 レゲエがカリブを飛び出して、広く録音されるようになったのは、いつごろからでしょう。
 私にはよく分かりません。

 ボブ・マーリーのアイランドの1作目が72年です。
 でも、より大きなきかっけは、クラプトンの"I Shot The Sheliff"がNo.1ヒットになったことでしょう。
 74年のことです。

 Freddy FenderのNo.1カントリー・アルバム、"Before The Next Teardrop Falls"のリリースは、同じ74年のことでした。

 本作には、Freddyの代表作、"Wasted Days & Wasted Nights"が収録されています。
 また、初期の名作、"A Man Can Cry"、そして"Oh Holy One"の表記で、"Holy One"("Only One"の表記もあり)が収録されています。

 名作カバー、"Crazy Crazy Baby"もあります。
 これらは、すべてABC-Dot盤でのバージョンとは、明らかに別のものです。
 そのイナたく、温かみのある演奏は、ヒット・バージョンとは違う魅力が溢れています。
 ファンにとって、何と嬉しい贈り物でしょう。

 カラフルでおしゃれな雰囲気もあるABC-Dot盤とは違い、ここでの演奏は、チープな空気感が漂う、一種独特なものです。
 しかし、何とも言えない奇妙な魅力を醸し出しているのでした。

 ポップでキャッチーなフックを持つABC盤を、華やかな高級クラブに例えてみましょう。
 さほど変わらない時期に、同じプロデューサーの手で、路地裏のスナックのような、もうひとつの顔を持つアルバムが創られていたのでした。
 何とも興味深いです。
 

 B面の1曲目が、またまた嬉しくなる曲です。
 スペイン語で歌われますが、カッコ書きにあるように、Gene Thomasの"Sometimes"です。
 ここでは、"Just Out Of Reach"同様、レゲエ・バージョンに仕上げています。
 ただ、メロディの名残りが明瞭で、比較的わかりやすいです。
 これぞ珍品でしょう。

 収録曲に、興味深い選曲が多いだけでなく、噛めば噛むほど味が出る、長く楽しめる1枚だと思います。
 私は、一度通して聴いたあと、再度聴き返したとき、さらにその面白みに気が付きました。 

 今回は、突っ込みどころ満載のアイテムでした。



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