2011年07月23日
ママはブルースが好きじゃない
最近、私はニューオリンズR&Bをよく聴いています。
英AceのDave Barthoromewの作品集を聴き、さらにFats Dominoの最新コレクションを聴いて、関心が再燃しているようです。
このあたりは、Swamp Popの鉄板ネタでもありますから、彼らのナイス・カバーを聴くと刺激を受けて、つい原曲を聴き返したくなるのでした。
1. Shame, Shame, Shame [Original Imperial Records Master] (Fisher, Hopkins)'56
2. I Hear You Knocking (Bartholomew, King)'55
3. The Bells Are Ringing (Bartholomew, Lewis)'52
4. One Night (Bartholomew, King)'55
5. Please Listen to Me (Bartholomew, Lewis)'56
6. Tee Nah Nah (Trad.)'50
7. Growind Old (Lewis) '50
8. Dirty People (Lewis)'50
9. Bee's Boogie (Lewis)'51
10. Lillie Mae (Bartholomew, Lewis)'52
11. My Baby Was Right (Lewis)'51
12. Gumbo Blues (Bartholomew)'52
13. I Ain't Gonna Do It (Bartholomew, King)'52
14. Caldonia's Party (Bartholomew)'53
15. Big Mamou (Davis)'53
16. Playgirl (Bartholomew)'53
17. Lying Woman (Lewis)'53
18. Blue Monday (Bartholomew)'53
19. Down the Road (Bartholomew, Lewis)'53
20. Can't Stop Loving You (Liggins)'54
21. Ooh La La (Bartholomew)'54
22. Jailbird (Bartholomew)'54
23. Real Gone Lover (Bartholomew, Durand, Robichaux)'54
24. Bumpity Bump (Bartholomew)'55
25. I Can't Believe It (Bartholomew)'55
26. Queen of Hearts (Bartholomew, King)'55
27. Nothing But the Blues (Bartholomew, King)'56
28. She's Got Me Hook, Line and Sinker (Bartholomew, King)'56
29. Rootin' and Tootin' (Bartholomew, King)'56
30. Down Yonder We Go Ballin' (Bartholomew, King)'56
31. No Letter Today (Brown)'56
32. Mama Don't Like It (McLollie, Thomas)'56
33. Shame, Shame, Shame [From the Baby Doll Soundtrack] (Fisher, Hopkins)'56
Smiley Lewisを初めて聴いたのは、いつだったでしょう。
日本盤のR&BのコンピレーションLPで聴いたのでした。
その時聴いたのは、"I Hear You Knocking"と"Blue Monday"だったと思います。
ほくほくの焼き芋をほおばりながら歌っているかのような、得も言われぬリッチなボーカルが魅力的でした。
私は当時、既にFats Dominoのファンでしたが、Smiley Lewisも一発で気に入りました。
二人とも、Dave Barthoromewが制作していましたから、その音楽はかなり似ています。
さて、今回も注目曲をピックアップしたいと思います。
次の通りです。
2. I Hear You Knocking
3. The Bells Are Ringing
6. Tee Nah Nah
11. My Baby Was Right
15. Big Mamou
18. Blue Monday
21. Ooh La La
本盤は、最初の方に代表曲をかため、そのあとはほぼ年代順に収録されています。
"I Hear You Knocking"は、"Blue Monday"と並ぶ、Smiley Lewisの代表曲です。
もちろん、Dave Edmundsの出世作の元ネタであるのは言うまでもありません。
ゆったり余裕を感じさせる、SmIley Lewisの魅力満載のキラー・チューンです。
ライナーによれば、この55年のセッションでピアノを弾いたのは、なんとHuey Smithらしいです。
ちなみに、ドラムスはEarl Parmerです。
"The Bells Are Ringing"は、これまた、Smiley Lewisのカッコよさが凝縮された名演でしょう。
「電話(の呼び出し音)が鳴っている」というのは、ブルースの常套的なシチュエーションのひとつですね。
ベタに言えば「ラヴ・コール」というやつでしょうか。
ピアノのせわしない三連の連打が印象に残ります。
ライナーによれば、52年ころまでのセッションで、ピアノの弾いたのは、Tats Washingtonらしいです。
"Tee Nah Nah"は、トラッドのアレンジとなっていますが、元はニューオリンズのフォーク・ソングでしょうか?
トラッドですが、後輩たちの多くは、このSmiley盤をお手本にしていくことになります。
私は、ついよく似たタイトルを持つ、Slim Harpoの"Te Ni Nee Nu"を連想してしまいます。
"My Baby Was Right"は、Smileyとしては珍しく、ピアノよりギターが印象に残る曲です。
この曲で、テキサスっぽい攻撃的なソロを弾いているのは、Ernest McLeanという人です。
この51年のセッションでは、Tats Washingtonのピアノに、Earl Parmerのドラム、Ernest McLeanのギターという編成になっています。
"Big Mamou"は、トラッドかと思いましたが、Link Davis作のクレジットが使われています。
Link Davis(パパの方)は、ケイジャンのBob Willsというべき人で、息子同様、サックス・ブレイヤーでもあります。
"Blue Monday"は、Fats Domino盤もヒットした名曲ですね。
Fats盤のリリースは、56年のことです。
このSmiley盤は、53年のセッションで録音されたものですが、このとき、ピアノを弾いたのが、Fats Dominoでした。
"Ooh La La"は、フェイセスを連想しますが、こちらは、いつもどおりDave Barthoromewが書いたもので、同名異曲です。
あちらは、ウッドとレインのダブル・ロニーの作品でした。
このSmiley盤は、テキサス、ルイジアナ音楽大好きバンド、Larry Lange and his Lonely Knightsが最新作でカバーしています。
本盤は、07年にリリースされたもので、すでにもっと新しい編集盤が出ていると思いますが、1枚ものとしては充分満足いく内容だと思います。
私などは、CD1枚に30曲以上というのはツー・マッチな気がするくらいです。
就寝前に流しながら聴いていると、大抵は最後まで聴き終えないうちに眠ってしまいます。
というわけで…。
英AceのDave Barthoromewの作品集を聴き、さらにFats Dominoの最新コレクションを聴いて、関心が再燃しているようです。
このあたりは、Swamp Popの鉄板ネタでもありますから、彼らのナイス・カバーを聴くと刺激を受けて、つい原曲を聴き返したくなるのでした。
Mama Don't Like It ! 1950-56
Smiley Lewis
Smiley Lewis
1. Shame, Shame, Shame [Original Imperial Records Master] (Fisher, Hopkins)'56
2. I Hear You Knocking (Bartholomew, King)'55
3. The Bells Are Ringing (Bartholomew, Lewis)'52
4. One Night (Bartholomew, King)'55
5. Please Listen to Me (Bartholomew, Lewis)'56
6. Tee Nah Nah (Trad.)'50
7. Growind Old (Lewis) '50
8. Dirty People (Lewis)'50
9. Bee's Boogie (Lewis)'51
10. Lillie Mae (Bartholomew, Lewis)'52
11. My Baby Was Right (Lewis)'51
12. Gumbo Blues (Bartholomew)'52
13. I Ain't Gonna Do It (Bartholomew, King)'52
14. Caldonia's Party (Bartholomew)'53
15. Big Mamou (Davis)'53
16. Playgirl (Bartholomew)'53
17. Lying Woman (Lewis)'53
18. Blue Monday (Bartholomew)'53
19. Down the Road (Bartholomew, Lewis)'53
20. Can't Stop Loving You (Liggins)'54
21. Ooh La La (Bartholomew)'54
22. Jailbird (Bartholomew)'54
23. Real Gone Lover (Bartholomew, Durand, Robichaux)'54
24. Bumpity Bump (Bartholomew)'55
25. I Can't Believe It (Bartholomew)'55
26. Queen of Hearts (Bartholomew, King)'55
27. Nothing But the Blues (Bartholomew, King)'56
28. She's Got Me Hook, Line and Sinker (Bartholomew, King)'56
29. Rootin' and Tootin' (Bartholomew, King)'56
30. Down Yonder We Go Ballin' (Bartholomew, King)'56
31. No Letter Today (Brown)'56
32. Mama Don't Like It (McLollie, Thomas)'56
33. Shame, Shame, Shame [From the Baby Doll Soundtrack] (Fisher, Hopkins)'56
Smiley Lewisを初めて聴いたのは、いつだったでしょう。
日本盤のR&BのコンピレーションLPで聴いたのでした。
その時聴いたのは、"I Hear You Knocking"と"Blue Monday"だったと思います。
ほくほくの焼き芋をほおばりながら歌っているかのような、得も言われぬリッチなボーカルが魅力的でした。
私は当時、既にFats Dominoのファンでしたが、Smiley Lewisも一発で気に入りました。
二人とも、Dave Barthoromewが制作していましたから、その音楽はかなり似ています。
さて、今回も注目曲をピックアップしたいと思います。
次の通りです。
2. I Hear You Knocking
3. The Bells Are Ringing
6. Tee Nah Nah
11. My Baby Was Right
15. Big Mamou
18. Blue Monday
21. Ooh La La
本盤は、最初の方に代表曲をかため、そのあとはほぼ年代順に収録されています。
"I Hear You Knocking"は、"Blue Monday"と並ぶ、Smiley Lewisの代表曲です。
もちろん、Dave Edmundsの出世作の元ネタであるのは言うまでもありません。
ゆったり余裕を感じさせる、SmIley Lewisの魅力満載のキラー・チューンです。
ライナーによれば、この55年のセッションでピアノを弾いたのは、なんとHuey Smithらしいです。
ちなみに、ドラムスはEarl Parmerです。
"The Bells Are Ringing"は、これまた、Smiley Lewisのカッコよさが凝縮された名演でしょう。
「電話(の呼び出し音)が鳴っている」というのは、ブルースの常套的なシチュエーションのひとつですね。
ベタに言えば「ラヴ・コール」というやつでしょうか。
ピアノのせわしない三連の連打が印象に残ります。
ライナーによれば、52年ころまでのセッションで、ピアノの弾いたのは、Tats Washingtonらしいです。
"Tee Nah Nah"は、トラッドのアレンジとなっていますが、元はニューオリンズのフォーク・ソングでしょうか?
トラッドですが、後輩たちの多くは、このSmiley盤をお手本にしていくことになります。
私は、ついよく似たタイトルを持つ、Slim Harpoの"Te Ni Nee Nu"を連想してしまいます。
"My Baby Was Right"は、Smileyとしては珍しく、ピアノよりギターが印象に残る曲です。
この曲で、テキサスっぽい攻撃的なソロを弾いているのは、Ernest McLeanという人です。
この51年のセッションでは、Tats Washingtonのピアノに、Earl Parmerのドラム、Ernest McLeanのギターという編成になっています。
"Big Mamou"は、トラッドかと思いましたが、Link Davis作のクレジットが使われています。
Link Davis(パパの方)は、ケイジャンのBob Willsというべき人で、息子同様、サックス・ブレイヤーでもあります。
"Blue Monday"は、Fats Domino盤もヒットした名曲ですね。
Fats盤のリリースは、56年のことです。
このSmiley盤は、53年のセッションで録音されたものですが、このとき、ピアノを弾いたのが、Fats Dominoでした。
"Ooh La La"は、フェイセスを連想しますが、こちらは、いつもどおりDave Barthoromewが書いたもので、同名異曲です。
あちらは、ウッドとレインのダブル・ロニーの作品でした。
このSmiley盤は、テキサス、ルイジアナ音楽大好きバンド、Larry Lange and his Lonely Knightsが最新作でカバーしています。
本盤は、07年にリリースされたもので、すでにもっと新しい編集盤が出ていると思いますが、1枚ものとしては充分満足いく内容だと思います。
私などは、CD1枚に30曲以上というのはツー・マッチな気がするくらいです。
就寝前に流しながら聴いていると、大抵は最後まで聴き終えないうちに眠ってしまいます。
というわけで…。
Ooh La La by Smiley Lewis
投稿者:エル・テッチ|03:31
|リズム・アンド・ブルース