2011年07月25日
もうあとへは引けない
つい最近、Jim Fordの1stアルバム、"Harlan County"がストレート・リイシューされました。
オリジナル・ジャケットでのCD化は初めてではないでしようか。
私は、全曲+ボートラ入りのジャケ違い再発盤(タイトルも変更されているBear Family盤)を持っているので、購入予定はありません。
というわけで、今回はレア音源集を聴き返します。
1. I'm Ahead If I Can Quit While I'm Behind (Ford)
2. Point of No Return (Campbell, Ford)
3. Harry Hippie (Ford)
4. Go Through Sunday [Slow Version] (Ford)
5. Sweet Baby Mine (You Just A...) (Campbell, Ford)
6. Look Again (Ford)
7. Mill Valley (Ford)
8. Just Cause I Can (Ford)
9. Stoppin' to Start (Ford)
10. Don't Hold Back What You Feel (Ford)
11. It's My Life (Ford)
12. If I Go Country (Ford)
13. Bouquet of Roses (Hilliard, Nelson)
14. He Turns My Radio On [Sacred Version] (Ford)
15. Whicha Way [I Wonder What They'll Do with Today] (Ford, Vegas)
16. If You Can Get Away (She Don't Need Me Like I Need You) (Ford)
Jim Fordは、R&Bテイストを持つカントリー系シンガー、ソングライターです。
本盤は、独Bear Familyから08年にリリースされたもので、未発表と未LP化曲、デモ音源などを収集した内容(になっているらしい)です。
私は、このCDのほか、もう1枚Bear Family盤を持っていますが、Jim Fordの全体像をほとんど把握していず、今回、初めてライナーをななめ読み(?)してみました。
さすが、Bear Familyだけあって、資料性の高いブックレットが封入されています。
まず、全体の概要があり、続いて4人のゆかりのある人物のインタビュー記事が掲載されています。
その4人とは、Brinsley Schwartzのマネージャーだった、Dave Robinson、Jim Fordと共作した(しようと努力した)ラスト・ソウル・マン、Bobby Womack、L.A.のプロデューサー、ソングライターのKim Fowley、テキサスのシンガーで、親友だったというP.J.Probyです。
このうち、興味のある、Dave RobinsonとBobby Womackの記事を読み(?)ましたが、途中で疲れてやめてしまいしまた。
もちろん、英語が苦手だということが一番ですが、どうにも内容がネガティブなような気がしてやめたのでした。
これから書くことは、もしかすると、私の読解誤りかも知れません。
この盤をお持ちの方で、ライナーを読まれた方はご教示願いたいです。
私が大意を読み取った(?)限りでは、このJim Fordという人は、豊かな才能とは裏腹に、性格破綻者のように感じます。
どうもドラッグ依存者のようで、ときに無謀で無責任な行動をとることがあったようです。
このあたりのくだりは、Dave Robinsonも、Bobby Womackも別の言葉で同様のことを語っているように思います。
結果として、Brinsley Schwartzは、"Ju Ju Man"をレコーディングし、Bobby Womackは、本盤収録の"Point of No Return"、"Harry Hippie"ほかを録音しましたが、道のりは多難だったのではないかと推察します。
というわけで、本盤では、特に"Point of No Return"、"Harry Hippie"の2曲に注目です。
Bobby Womackのバージョンと単純には比較できませんが、"Point of No Return"に限って言えば、聴きようによっては、そのだみ声はまるでVan Morisonかのように聴こえたりします。
一方、"Harry Hippie"は、デキシー調のアレンジがGood Time Miusic風で、そのての音楽好きにははまるかもしれません。
ただ、いずれもくせのあるボーカルですので、人を選ぶシンガーかも知れません。
ソウルフルさは、思ったほどありません。
私が初めて聴いた印象は、さほど感銘を受けなかったというのが事実です。
現在は、じわじわとくるタイプの音楽なのだと好意的に解釈しています。
もう1枚のBear Family盤(1st+ボートラの再発盤)には、Nick Loweへの取材記事が載っていて、Nickは取材の締めで最大級の賛辞を贈っているようです。
「ジム・フォードの歌は、ダン・ペン、スプーナー・オールダム、ジョー・サウスらに匹敵する偉大な業績だ。彼は、私の人生に最も大きな音楽的影響を与えた。」
たとえ社交辞令が入っていたとしても、Nickにここまで言わせるのは凄いです。
私はと言えば、Jim Fordを好きになるには、もう少し時間が必要なようです。
関連記事はこちら
アリゲーター・バイユー、クロコダイル・スワンプ
オリジナル・ジャケットでのCD化は初めてではないでしようか。
私は、全曲+ボートラ入りのジャケ違い再発盤(タイトルも変更されているBear Family盤)を持っているので、購入予定はありません。
というわけで、今回はレア音源集を聴き返します。
Point Of No Return
Previously Unreleased masters
& Lost 45 & Rere Demos
Jim Ford
Previously Unreleased masters
& Lost 45 & Rere Demos
Jim Ford
1. I'm Ahead If I Can Quit While I'm Behind (Ford)
2. Point of No Return (Campbell, Ford)
3. Harry Hippie (Ford)
4. Go Through Sunday [Slow Version] (Ford)
5. Sweet Baby Mine (You Just A...) (Campbell, Ford)
6. Look Again (Ford)
7. Mill Valley (Ford)
8. Just Cause I Can (Ford)
9. Stoppin' to Start (Ford)
10. Don't Hold Back What You Feel (Ford)
11. It's My Life (Ford)
12. If I Go Country (Ford)
13. Bouquet of Roses (Hilliard, Nelson)
14. He Turns My Radio On [Sacred Version] (Ford)
15. Whicha Way [I Wonder What They'll Do with Today] (Ford, Vegas)
16. If You Can Get Away (She Don't Need Me Like I Need You) (Ford)
Jim Fordは、R&Bテイストを持つカントリー系シンガー、ソングライターです。
本盤は、独Bear Familyから08年にリリースされたもので、未発表と未LP化曲、デモ音源などを収集した内容(になっているらしい)です。
私は、このCDのほか、もう1枚Bear Family盤を持っていますが、Jim Fordの全体像をほとんど把握していず、今回、初めてライナーをななめ読み(?)してみました。
さすが、Bear Familyだけあって、資料性の高いブックレットが封入されています。
まず、全体の概要があり、続いて4人のゆかりのある人物のインタビュー記事が掲載されています。
その4人とは、Brinsley Schwartzのマネージャーだった、Dave Robinson、Jim Fordと共作した(しようと努力した)ラスト・ソウル・マン、Bobby Womack、L.A.のプロデューサー、ソングライターのKim Fowley、テキサスのシンガーで、親友だったというP.J.Probyです。
このうち、興味のある、Dave RobinsonとBobby Womackの記事を読み(?)ましたが、途中で疲れてやめてしまいしまた。
もちろん、英語が苦手だということが一番ですが、どうにも内容がネガティブなような気がしてやめたのでした。
これから書くことは、もしかすると、私の読解誤りかも知れません。
この盤をお持ちの方で、ライナーを読まれた方はご教示願いたいです。
私が大意を読み取った(?)限りでは、このJim Fordという人は、豊かな才能とは裏腹に、性格破綻者のように感じます。
どうもドラッグ依存者のようで、ときに無謀で無責任な行動をとることがあったようです。
このあたりのくだりは、Dave Robinsonも、Bobby Womackも別の言葉で同様のことを語っているように思います。
結果として、Brinsley Schwartzは、"Ju Ju Man"をレコーディングし、Bobby Womackは、本盤収録の"Point of No Return"、"Harry Hippie"ほかを録音しましたが、道のりは多難だったのではないかと推察します。
というわけで、本盤では、特に"Point of No Return"、"Harry Hippie"の2曲に注目です。
Bobby Womackのバージョンと単純には比較できませんが、"Point of No Return"に限って言えば、聴きようによっては、そのだみ声はまるでVan Morisonかのように聴こえたりします。
一方、"Harry Hippie"は、デキシー調のアレンジがGood Time Miusic風で、そのての音楽好きにははまるかもしれません。
ただ、いずれもくせのあるボーカルですので、人を選ぶシンガーかも知れません。
ソウルフルさは、思ったほどありません。
私が初めて聴いた印象は、さほど感銘を受けなかったというのが事実です。
現在は、じわじわとくるタイプの音楽なのだと好意的に解釈しています。
もう1枚のBear Family盤(1st+ボートラの再発盤)には、Nick Loweへの取材記事が載っていて、Nickは取材の締めで最大級の賛辞を贈っているようです。
「ジム・フォードの歌は、ダン・ペン、スプーナー・オールダム、ジョー・サウスらに匹敵する偉大な業績だ。彼は、私の人生に最も大きな音楽的影響を与えた。」
たとえ社交辞令が入っていたとしても、Nickにここまで言わせるのは凄いです。
私はと言えば、Jim Fordを好きになるには、もう少し時間が必要なようです。
It's My Life by Jim Ford
Harry Hippie by Bobby Womack
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