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テネシーにノックアウト!

 音楽ライター小尾隆さんのブログ「one man dog,obi one blog」をチェックしていたら、
NRBQに関する記事がアップされていました。
しかも、NRBQのドラムスのトム・アルドリーノは、「ダグ・サームの収集家だ」という記述があったのです。
 小尾さんにすれば、トムを紹介する際の、ちょっとしたトリビアとして使われただけだと思いますが、両者の大ファンである私としては、大興奮の情報です。思わず、コメントを書きこんでしまいました。

私もNRBQの大ファンです。ダク・サーム収集家だというトムの情報がもっとあったら、教えてください。 


  私が初めて聴いたNRBQのアルバムは、日本盤「ライヴ・ベスト〜オネスト・ダラー」でした。
  自身の好みの琴線に触れる、その音楽性の多様性に驚くとともに、一瞬でファンになりました。
 
  このアルバムには、いくつも好きな曲が入っていますが、中でも特に気に入ったのが、アル・アンダースンが、ウキウキさせるギターと貫禄たっぷりな喉を聴かせてくれる、カール・パーキンスのカバー「テネシー(Tennessee)」でした。
  この曲を聴いた私がすぐやった事は、自分が持っているカール・パーキンスのアルバムを引っ張り出して、「テネシー」が収録されていないかどうか調べることでした。 
  しかし、チェック前から感じていたことですが、予想どおり収録しているアルバムは、ありませんでした。

 この「テネシー」という曲は、どうも有名シングルのB面の曲のようで、よくあるカールのベスト盤には入っていません。当時、サンのオリジナル・アルバムがリイシューされていたかどうか、もはや確認できませんが、少なくとも私が持っているアルバムには入っていませんでした。

 昔、リイシュー・レーベル「See for Mile」が出していたシングルの両面を順番に収録するというコンセプトの編集盤がありましたが、そのカール盤が作られていれば、私も買っていたでしょう。
 しかし、私の知る限り、そんな編集盤はありません。

 そんな中、英チャーリーが編集し、98年にリリースした2枚組「Definitive Collection」に、お目当ての曲が収録されていることを知り、いそいそと購入したのでした。


 このアルバムの英文ライナーには、カールのシングルのデイスコグラフィが掲載されており、それによれば、「テネシー」は、「シェア・トゥ・フォール Sure to Fall」のB面として発表されていることが確認できたのでした。

 カールのシングルは、順番に「Movie Magg」、「Gone Gone Gone」、「Blue Suede Shoes」ときて、4枚目が「Sure to Fall」で、「Tennessee」は、そのB面でした。ちなみに、5枚目が「Buppin the Blues」で、以後「Dixie Fried」、「Matchbox」と続きます。(「Honny Dont」は「Blue Suede Shoes」のB面でした。)

 目的の曲を手に入れた私ですが、あれほど欲したアイテムなのに、手に入れてしまうと、1度聴いただけで、その後はあまり聴いていません。
 それがどうでしょう。何が契機になるか、人の感情というのは、不思議です。
 今日、私はNRBQの記事を読んだことをきっかけに、この曲が聴きたくなりました。
もちろん、アル盤、カール盤両方です。


  今夜は、この2枚を聴きながら眠るつもりです。

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