2011年02月14日
資料的価値だけぢゃないよ
来月下旬に、Sir Douglas Quintetの新しい編集盤が出ます。
英Sundazedからリリースされるもので、Sundazedは、英国のRhinoともいうべき優良リイシュー・レーベルです。
事実、過去には全く同内容のコンピレーションを、米盤はライノから、英盤はサンデイズドから出ていたことが有りました。
1. Are Inlaws Really Outlaws
2. Sell A Song
3. Mendocino
4. I Wanna Be Your Mama Again
5. And It Didn't Even Bring Me Down
6. Lawd, I'm Just A Country Boy In This Great Big Freaky City
7. Dynamite Woman
8. Too Many Dociled Minds
9. At The Crossroads
10. Texas Me
11. Nuevo Laredo
12. I Don't Want To Go Home
13. Be Real
14. I Don't Want To Go Home
15. What About Tomorrow
16. (I Found Love) A Nice Song
17. Catch The Man On The Rise
18. Pretty Flower
19. Me And My Destiny
20. Wasted Days, Wasted Nights
21. Michoacan
22. Westside Blues Again
まだ発売前なので、実際に中身に当たったわけではありませんが、これは、かつてHip-O Selectからリリースされた、Doug Sahm and The Sir Douglas Quintet The Complete Mercury Recordingsという、5CD組のDisc5を単発アルバムとして発売するものだと思います。
これは、もちろん推測にすぎないわけですが、収録曲が並び順まで全く同じですので、まず間違いないと思います。
などと見てきたようなことを書いていますが、今回、私は久々にコンプリート・マーキュリー・レコーディングスを引っ張り出してきました。
CD5枚を、文字通り分厚いアルバム・スタイルで製本した、たいへんしっかりした作りのパッケージです。
思えば、多分、1、2回しか聴いていないと思います。
ここで、例によって唐突な例えをさせてください。
ボックス・セットや、このような豪華な装丁のパッケージものって、百科事典のようだと思いませんか?
私は、昔、子どものころ、立派な装丁の百科事典を買ってもらいました。
全何巻だったか覚えていませんが、子どもの頃の記憶にありがちな、かなりの量だった気がしています。
ハードカバーのたいへん美しい背表紙が誇らしくて、何度かぱらぱらと中を覗いては仕舞い、背表紙の並びを悦に入って眺めたような記憶があります。
ここに、すごい情報が入ってるのだ、そしていつでも見ることができるのだ、そう思ったものです。
しかし、実際には、ほとんど分厚い表紙をくることはなく、壁の花にしてしまったのでした。
書棚の1番下に並べた百科事典は、重しとしての役割を果たしてくれていたのでした。
CDのボックスセットは、それに似ています。
中身は、ベーシックなアイテムをきっちりと押さえ、さらにレアなものを加えた豪華な内容が、持っているだけでステータスだったりします。
値段もそれなりですし、さらに装丁が豪華だったりすると、それこそ汚したりキズをつけないように、保存優先になったりしがちです。
私は、つらつらと考えるところ、この手のCDボックセットで、隅々まで聴き倒したとか、中身を味わいつくしたとか、そういったものはひとつもないように思います。
多分、最初に買った豪華ボックスは、エルヴィスの50年代コンプリート集だったと思います。
私が購入したのは米盤で、分厚いトールケース・サイズでした。
これが、他の収納物とサイズが合わず、困ったものでした。
現在は、他のセットと一緒に、カラーボックスに収まっています。
そして、続編の60年代コンプリート集は、日本語解説が読みたいがために日本盤を買いました。
これが、LPサイズのパッケージだったのです。
CD棚とは泣き別れ、孤独にLP収納スペースに鎮座しています。
そして、活用はといえば、一度通して聴いた後は、もうほとんど仕舞いこんだままです。
出してくるのが億劫ですし、さらに仕舞うのが面倒です。
というわけで、見事に百科事典状態となったのでした。
今回、コンプリート・マーキュリー・レコーディングスを出してきて、そういったことをしみじみと思い返しました。
このアルバムが発売されたら、これらのレア音源が、間違いなく気軽に聴けるようになると思います。
これをきっかけに、Disc5を久々に聴いて、感動を新たにしている私なのでした。
さて、私の調べた限りでは、普通にアマゾンにオーダーするのが、最も安価で入手する方法だと思います。
一部の海外ショップでは、既に入荷済のような表記になっている場合もあるようですが、事実は未確認です。
そして、アマゾンの倍くらいの価格がついていたりします。
ちなみに、同内容の2枚組アナログLPも同時発売されます。
価格は、CDの2倍強くらいです。
最近は、CDプラスLPという豪華セットで発売する例があるようですが、それだけアナログ盤の需要があるのでしょうか。
欲しいという気持ちもありますが、私の場合は、必要性ではなく、完全にコレクター的感情に傾斜しての欲求だと思います。
さて、今回のアルバムは、私の推測が当たっていれば、元ソースはHip-O Select盤です。
Hip-O Selectも、Rhino Handmadeも、いわゆるLimited Editionで発売されます。
よくあるのは、5000枚限定とかです。
専門店では買い付けていたりしますが、基本はネット通販だったりします。
そして、通常は高価です。
しかし、これまでの例を見ていると、アリサのフィルモア・ライヴとか、いつのまにか通常流通盤が出ていたりして、最近の私は疑いの目で見がちです。
よほど好きなアーティストでなければ、そのうちに普通に安価で買えるようになるんじゃないか、とそんなふうに思うこの頃です。
私の場合、「よほど好き」というのは、駄作でも欲しいと思える対象かどうかです。
年齢を重ねるとともに「欲しがり続ければいつか手に入る」そう思うようになってきました。
今回は、中身に触れませんでした。
予定通り発売されて、気持ちが動けば、再度取り上げたいと思います。
関連記事はこちら
ウイリー・ネルソンにダグ・サームの隠し味Part2
ウイリー・ネルソンにダグ・サームの隠し味
心の鍵を開けてくれ
別れたいなんて嘘だ にまつわる話
アラモ砦の夢
夢のままに
エニイモア
欲望という名の幌馬車
コレクタブルズのつらいお仕事
白夜の国から
ダグ・サームの青春パート2
ダグ・サームの青春
この人だれ? プラス1
反復、脳みそゆすり
ストックホルムで会おう
涙でにじんだ手紙
エイモスの想い出
ヘンリエッタを探せ!
Hey Baby !
「心の声」が叫んでる
ジーン・トーマスを探して
ビニール・オンリーのクインテット
英Sundazedからリリースされるもので、Sundazedは、英国のRhinoともいうべき優良リイシュー・レーベルです。
事実、過去には全く同内容のコンピレーションを、米盤はライノから、英盤はサンデイズドから出ていたことが有りました。
The Mono Singles '68-'72
Sir Douglas Quintet
Sir Douglas Quintet
1. Are Inlaws Really Outlaws
2. Sell A Song
3. Mendocino
4. I Wanna Be Your Mama Again
5. And It Didn't Even Bring Me Down
6. Lawd, I'm Just A Country Boy In This Great Big Freaky City
7. Dynamite Woman
8. Too Many Dociled Minds
9. At The Crossroads
10. Texas Me
11. Nuevo Laredo
12. I Don't Want To Go Home
13. Be Real
14. I Don't Want To Go Home
15. What About Tomorrow
16. (I Found Love) A Nice Song
17. Catch The Man On The Rise
18. Pretty Flower
19. Me And My Destiny
20. Wasted Days, Wasted Nights
21. Michoacan
22. Westside Blues Again
まだ発売前なので、実際に中身に当たったわけではありませんが、これは、かつてHip-O Selectからリリースされた、Doug Sahm and The Sir Douglas Quintet The Complete Mercury Recordingsという、5CD組のDisc5を単発アルバムとして発売するものだと思います。
これは、もちろん推測にすぎないわけですが、収録曲が並び順まで全く同じですので、まず間違いないと思います。
などと見てきたようなことを書いていますが、今回、私は久々にコンプリート・マーキュリー・レコーディングスを引っ張り出してきました。
CD5枚を、文字通り分厚いアルバム・スタイルで製本した、たいへんしっかりした作りのパッケージです。
思えば、多分、1、2回しか聴いていないと思います。
ここで、例によって唐突な例えをさせてください。
ボックス・セットや、このような豪華な装丁のパッケージものって、百科事典のようだと思いませんか?
私は、昔、子どものころ、立派な装丁の百科事典を買ってもらいました。
全何巻だったか覚えていませんが、子どもの頃の記憶にありがちな、かなりの量だった気がしています。
ハードカバーのたいへん美しい背表紙が誇らしくて、何度かぱらぱらと中を覗いては仕舞い、背表紙の並びを悦に入って眺めたような記憶があります。
ここに、すごい情報が入ってるのだ、そしていつでも見ることができるのだ、そう思ったものです。
しかし、実際には、ほとんど分厚い表紙をくることはなく、壁の花にしてしまったのでした。
書棚の1番下に並べた百科事典は、重しとしての役割を果たしてくれていたのでした。
CDのボックスセットは、それに似ています。
中身は、ベーシックなアイテムをきっちりと押さえ、さらにレアなものを加えた豪華な内容が、持っているだけでステータスだったりします。
値段もそれなりですし、さらに装丁が豪華だったりすると、それこそ汚したりキズをつけないように、保存優先になったりしがちです。
私は、つらつらと考えるところ、この手のCDボックセットで、隅々まで聴き倒したとか、中身を味わいつくしたとか、そういったものはひとつもないように思います。
多分、最初に買った豪華ボックスは、エルヴィスの50年代コンプリート集だったと思います。
私が購入したのは米盤で、分厚いトールケース・サイズでした。
これが、他の収納物とサイズが合わず、困ったものでした。
現在は、他のセットと一緒に、カラーボックスに収まっています。
そして、続編の60年代コンプリート集は、日本語解説が読みたいがために日本盤を買いました。
これが、LPサイズのパッケージだったのです。
CD棚とは泣き別れ、孤独にLP収納スペースに鎮座しています。
そして、活用はといえば、一度通して聴いた後は、もうほとんど仕舞いこんだままです。
出してくるのが億劫ですし、さらに仕舞うのが面倒です。
というわけで、見事に百科事典状態となったのでした。
今回、コンプリート・マーキュリー・レコーディングスを出してきて、そういったことをしみじみと思い返しました。
このアルバムが発売されたら、これらのレア音源が、間違いなく気軽に聴けるようになると思います。
これをきっかけに、Disc5を久々に聴いて、感動を新たにしている私なのでした。
さて、私の調べた限りでは、普通にアマゾンにオーダーするのが、最も安価で入手する方法だと思います。
一部の海外ショップでは、既に入荷済のような表記になっている場合もあるようですが、事実は未確認です。
そして、アマゾンの倍くらいの価格がついていたりします。
ちなみに、同内容の2枚組アナログLPも同時発売されます。
価格は、CDの2倍強くらいです。
最近は、CDプラスLPという豪華セットで発売する例があるようですが、それだけアナログ盤の需要があるのでしょうか。
欲しいという気持ちもありますが、私の場合は、必要性ではなく、完全にコレクター的感情に傾斜しての欲求だと思います。
さて、今回のアルバムは、私の推測が当たっていれば、元ソースはHip-O Select盤です。
Hip-O Selectも、Rhino Handmadeも、いわゆるLimited Editionで発売されます。
よくあるのは、5000枚限定とかです。
専門店では買い付けていたりしますが、基本はネット通販だったりします。
そして、通常は高価です。
しかし、これまでの例を見ていると、アリサのフィルモア・ライヴとか、いつのまにか通常流通盤が出ていたりして、最近の私は疑いの目で見がちです。
よほど好きなアーティストでなければ、そのうちに普通に安価で買えるようになるんじゃないか、とそんなふうに思うこの頃です。
私の場合、「よほど好き」というのは、駄作でも欲しいと思える対象かどうかです。
年齢を重ねるとともに「欲しがり続ければいつか手に入る」そう思うようになってきました。
今回は、中身に触れませんでした。
予定通り発売されて、気持ちが動けば、再度取り上げたいと思います。
Mendocinoです。
関連記事はこちら
ウイリー・ネルソンにダグ・サームの隠し味Part2
ウイリー・ネルソンにダグ・サームの隠し味
心の鍵を開けてくれ
別れたいなんて嘘だ にまつわる話
アラモ砦の夢
夢のままに
エニイモア
欲望という名の幌馬車
コレクタブルズのつらいお仕事
白夜の国から
ダグ・サームの青春パート2
ダグ・サームの青春
この人だれ? プラス1
反復、脳みそゆすり
ストックホルムで会おう
涙でにじんだ手紙
エイモスの想い出
ヘンリエッタを探せ!
Hey Baby !
「心の声」が叫んでる
ジーン・トーマスを探して
ビニール・オンリーのクインテット
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