アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

資料的価値だけぢゃないよ

 来月下旬に、Sir Douglas Quintetの新しい編集盤が出ます。
 英Sundazedからリリースされるもので、Sundazedは、英国のRhinoともいうべき優良リイシュー・レーベルです。

 事実、過去には全く同内容のコンピレーションを、米盤はライノから、英盤はサンデイズドから出ていたことが有りました。


The Mono Singles '68-'72
Sir Douglas Quintet

1. Are Inlaws Really Outlaws
2. Sell A Song
3. Mendocino
4. I Wanna Be Your Mama Again
5. And It Didn't Even Bring Me Down
6. Lawd, I'm Just A Country Boy In This Great Big Freaky City
7. Dynamite Woman
8. Too Many Dociled Minds
9. At The Crossroads
10. Texas Me
11. Nuevo Laredo
12. I Don't Want To Go Home
13. Be Real
14. I Don't Want To Go Home
15. What About Tomorrow
16. (I Found Love) A Nice Song
17. Catch The Man On The Rise
18. Pretty Flower
19. Me And My Destiny
20. Wasted Days, Wasted Nights
21. Michoacan
22. Westside Blues Again

 まだ発売前なので、実際に中身に当たったわけではありませんが、これは、かつてHip-O Selectからリリースされた、Doug Sahm and The Sir Douglas Quintet The Complete Mercury Recordingsという、5CD組のDisc5を単発アルバムとして発売するものだと思います。
 
 これは、もちろん推測にすぎないわけですが、収録曲が並び順まで全く同じですので、まず間違いないと思います。

 などと見てきたようなことを書いていますが、今回、私は久々にコンプリート・マーキュリー・レコーディングスを引っ張り出してきました。
 CD5枚を、文字通り分厚いアルバム・スタイルで製本した、たいへんしっかりした作りのパッケージです。
 思えば、多分、1、2回しか聴いていないと思います。

 ここで、例によって唐突な例えをさせてください。
 ボックス・セットや、このような豪華な装丁のパッケージものって、百科事典のようだと思いませんか?

 私は、昔、子どものころ、立派な装丁の百科事典を買ってもらいました。
 全何巻だったか覚えていませんが、子どもの頃の記憶にありがちな、かなりの量だった気がしています。

 ハードカバーのたいへん美しい背表紙が誇らしくて、何度かぱらぱらと中を覗いては仕舞い、背表紙の並びを悦に入って眺めたような記憶があります。
 ここに、すごい情報が入ってるのだ、そしていつでも見ることができるのだ、そう思ったものです。

 しかし、実際には、ほとんど分厚い表紙をくることはなく、壁の花にしてしまったのでした。
 書棚の1番下に並べた百科事典は、重しとしての役割を果たしてくれていたのでした。

 CDのボックスセットは、それに似ています。
 中身は、ベーシックなアイテムをきっちりと押さえ、さらにレアなものを加えた豪華な内容が、持っているだけでステータスだったりします。

 値段もそれなりですし、さらに装丁が豪華だったりすると、それこそ汚したりキズをつけないように、保存優先になったりしがちです。

 私は、つらつらと考えるところ、この手のCDボックセットで、隅々まで聴き倒したとか、中身を味わいつくしたとか、そういったものはひとつもないように思います。

 多分、最初に買った豪華ボックスは、エルヴィスの50年代コンプリート集だったと思います。
 私が購入したのは米盤で、分厚いトールケース・サイズでした。
 これが、他の収納物とサイズが合わず、困ったものでした。
 現在は、他のセットと一緒に、カラーボックスに収まっています。

 そして、続編の60年代コンプリート集は、日本語解説が読みたいがために日本盤を買いました。
 これが、LPサイズのパッケージだったのです。
 CD棚とは泣き別れ、孤独にLP収納スペースに鎮座しています。
 そして、活用はといえば、一度通して聴いた後は、もうほとんど仕舞いこんだままです。

 出してくるのが億劫ですし、さらに仕舞うのが面倒です。
 というわけで、見事に百科事典状態となったのでした。

 今回、コンプリート・マーキュリー・レコーディングスを出してきて、そういったことをしみじみと思い返しました。

 このアルバムが発売されたら、これらのレア音源が、間違いなく気軽に聴けるようになると思います。

 これをきっかけに、Disc5を久々に聴いて、感動を新たにしている私なのでした。

 さて、私の調べた限りでは、普通にアマゾンにオーダーするのが、最も安価で入手する方法だと思います。
 一部の海外ショップでは、既に入荷済のような表記になっている場合もあるようですが、事実は未確認です。
 そして、アマゾンの倍くらいの価格がついていたりします。

 ちなみに、同内容の2枚組アナログLPも同時発売されます。
 価格は、CDの2倍強くらいです。

 最近は、CDプラスLPという豪華セットで発売する例があるようですが、それだけアナログ盤の需要があるのでしょうか。
 欲しいという気持ちもありますが、私の場合は、必要性ではなく、完全にコレクター的感情に傾斜しての欲求だと思います。
 
 さて、今回のアルバムは、私の推測が当たっていれば、元ソースはHip-O Select盤です。
 Hip-O Selectも、Rhino Handmadeも、いわゆるLimited Editionで発売されます。
 よくあるのは、5000枚限定とかです。
 専門店では買い付けていたりしますが、基本はネット通販だったりします。
 そして、通常は高価です。

 しかし、これまでの例を見ていると、アリサのフィルモア・ライヴとか、いつのまにか通常流通盤が出ていたりして、最近の私は疑いの目で見がちです。

 よほど好きなアーティストでなければ、そのうちに普通に安価で買えるようになるんじゃないか、とそんなふうに思うこの頃です。

 私の場合、「よほど好き」というのは、駄作でも欲しいと思える対象かどうかです。

 年齢を重ねるとともに「欲しがり続ければいつか手に入る」そう思うようになってきました。

 今回は、中身に触れませんでした。
 予定通り発売されて、気持ちが動けば、再度取り上げたいと思います。



Mendocinoです。




関連記事はこちら

ウイリー・ネルソンにダグ・サームの隠し味Part2
ウイリー・ネルソンにダグ・サームの隠し味
心の鍵を開けてくれ
別れたいなんて嘘だ にまつわる話
アラモ砦の夢
夢のままに
エニイモア
欲望という名の幌馬車
コレクタブルズのつらいお仕事
白夜の国から
ダグ・サームの青春パート2
ダグ・サームの青春
この人だれ? プラス1
反復、脳みそゆすり
ストックホルムで会おう
涙でにじんだ手紙
エイモスの想い出
ヘンリエッタを探せ!
Hey Baby !
「心の声」が叫んでる
ジーン・トーマスを探して
ビニール・オンリーのクインテット




コメント

お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのコメント

   
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。