2023年4月のアニメ新番組の放送が始まって2カ月が経過した。最終回に向けてドラマは核心に向かいつつあるが今期は特に豊作で地味ながら面白い作品が多い。
参考:Lv.08もしそうならそれはすごく
https://yamadalv999-anime.com/story/
1本目は『山田君とLv.999の恋をする』というオンラインゲームが切掛けで出会った女子大生と男子高校生のラブコメディだ。Lv.08では学園祭中の高校の保健室にて腹痛で休む佐々木瑠奈ちゃんのためにヒロインである木之下茜さんが出店で食べ物とグッズを買いに行くエピソードがある。この時大量のリクエストを出されたが途中で気になる山田秋斗と会い…という展開になる。
最後に言われた買い物を思い出し2人で買い出しに行くが、さて瑠奈のオーダーは何だったでしょうか?まるで認知症のテストみたいで自分の短期記憶力を確認してしまった。途中の話が面白いだけに気が散り全問正解は結構難しい。
参考:#03 ⼀つ星さん
https://kimisomu-anime.com/story/
2本目は『君は放課後インソムニア』という不眠症に悩む高校生の男女が使われていない天文台で出会い好意を寄せていく恋話だ。「#03 ⼀つ星さん」では今まで通り天文台を使用出来るようにと丸太と伊咲が天文部員となり実績を作るため天体写真の撮り方を卒業生の白丸に会いに行く。
天体写真の撮り方の説明と使用カメラを見るとCananとロゴがあり明らかにキヤノン製カメラを参考にしていると分かるのに何故か「協力」にキヤノン株式会社の名前がないし実写映画でも「協賛」していない。コラボしてもお互いに損はないと思われるのに何故行わないのだろうか?
なお天文雑誌「星ナビ」とコラボした「星景写真コンテスト」が開催されている。「製作委員会」システムの取り決めは分からないので不思議なコラボの有無だ。
参考:星景写真コンテスト
https://kimisomu-anime.com/photo-contest/
3本目は『江戸前エルフ』という約400年前異世界召喚された不老不死のエルフがご神体の神社で新たに氏子となった女子高生との交流を描く日常系アニメだ。小糸と400年間の日本の歴史に詳しいエルダとの会話に小ネタが含まれ「へえー」なことと不老不死ゆえのエルダの切なさが描かれていて琴線に触れる。
参考:江戸前エルフ
https://edomae-elf.com/
第9話BパートにBetaビデオが登場したのも懐かしい。アニメでβがネタになったのはカウボーイビバップ以来だろう。再生されたビデオの会話にFF7のガセネタがあったので1997年2月頃の収録らしい。この録画自体がβの最後のお仕事と言っているが2002/08/27にソニーがβビデオ機の生産終了を発表したのだからちょっと気の早いセリフだ。
ベータカセットの窓から見えるテープ残量から巻き戻しの必要はなかった筈だし、βもVHSもテープはホコリに弱いのでケース保管されていなかったのはダメだろう、と制作担当者が既にビデオテープについて知らないことが散見された。
また再生機器が1975年5月に発売された最初のβビデオデッキSL-6300みたいなデザインとはいくらなんでも古すぎる。しかもCGではなく手書きみたいで何か比率が変だ。これはβカセットにも言えるが、このシーンにコストをかける意味は無いとはいえ残念だ。
と、自分の趣味と興味も絡めて楽しめる2023年春アニメだ。