前日にオンライン決済にて日時指定券を購入し23/05/09(火)国立科学博物館 特別展「恐竜博2023」に行った。10時半に入場したら意外と空いていて快適に見学できた。第1章の部屋の途中で本来は係員が入口で配布する予定だったズールのステッカーを配り回っていた。
展示内容のバリエーションと濃さは前回の「毒」が勝るがこちらは大型恐竜の全身骨格が多数展示されておりボリューム感たっぷりと見応えがある。
しかも撮影可の展示物が多いから帰宅した後でまた説明パネルを読み直して楽しめる。もっとしっかりパネルを撮影しておけばよかったと反省するくらい最新情報が記載されている。
恐竜研究の新しい情報は気にして追いかけているつもりだが、2022年に発表された仮説まで説明されており実にマニアックな展示内容だ。
鎧竜と剣竜の化石と比較するため現存しているアルマジロの骨格も展示されているのは気が利いている。恐竜の胚/卵殻化石から鳥類との類似性や軟組織が保存されているスキピオニクスの化石は生存時の食性が分かり興味深い。
今回目玉のズール・クルリヴァスタトルは実物化石が多数展示されている。皮骨からなる鎧がそのまま繋がって残っているから化石なのに生々しさを感じる。ズールvsゴルゴサウルスの復元配置化石も迫力があり恐竜たちの攻防の瞬間を想像させてくれる。
ティラノサウルスは何故前あしが短いのかと言う説明もあったがまだ明確な理由は不明らしい。あれは手と呼ばないと知ったが、前あしが大きかったら自分や仲間が大顎で獲物に噛みつく時に一緒に前あしを噛み切られてしまうから短いのではないだろうか。
前あしが大きく長いかぎ爪を持っているメガラプトル類の頭部化石が細長いのに対しティラノサウルスは横に大口だから可能性は高いと思うのだが?
他に後ろ足走行のバランスを取るのに短小軽量化が有利だった、前あしの爪を爪楊枝の様に使用していたとの説もあった気がする。
NHK Eテレ「沼にハマってきいてみた」でトリケラトプス沼の中学生が紹介していたティラノサウルス スコッティの口の影に頭を齧られる写真が撮れるフォトスポットを来館者達が知らなかったのは意外だった。
私が子供の時には恐竜は大きく愚鈍な爬虫類と考えられていたが今では現存生物と同等の能力を備えていたとも考えられている。約1億2500万年も繁栄していたのだから十分考えられる話だ。化石からは分からないが鎧とか剣だけではなく体内に毒を蓄えたけばけばしい色の草食竜やカメレオンの様に保護色が使え身を守った種もいたに違いないと想像するのも楽しい。
恐竜研究は新たな化石の発掘からCG、コンピュータシミュレーションと言った技術の進歩により日々情報が更新されていることが分かる特別展に満足で90分間楽しく見学して出た。
海洋堂製オフィシャルカプセルフィギュア全5種類があったのでお土産として購入したが両替機が千円札しか使えず2回しか回せなかった。しかも帰宅して開封したら2つとも「5:ティラノサウルス・レックス」でガッカリした。
あとは録画した「最強恐竜はどっちだ!悪霊マイプVS鉄壁ズール」「恐竜超世界2 前編 巨大恐竜の王国 ゴンドワナ大陸」「後編 恐竜絶滅の"新たなシナリオ"」で復習することにしよう。