23/04/12(水)『シン・ウルトラマン』のパッケージソフトが発売された。予約購入してDMR-ZR1で再生、VPL-VW255で100インチスクリーンに投影、CX-A5100(H)とMX-A5000(H)のDolby Atmos対応11.1chスピーカー構成で視聴した。
YouTubeで冒頭数分が公開された時に視聴しワクワクしながらも劇場に行かなかったので期待に胸躍らせて観始めた。
ゴメス出現前に『シン・ゴジラ』とタイトルが入り音声がモノラルになってから『シン・ウルトラマン』とタイトルに繋がる遊び心が嬉しい。これはTVで『ウルトラQ』と表示されてから『ウルトラマン』とタイトルが入るタイミングそのものだ。しかもゴメスはゴジラの着ぐるみを改造したと言う経緯もしっかり活かしている。
CGで新にデザインされたゴメス、ペギラ、マンモスフラワー、ラルゲリュウスの恰好良いこと。オリジナルの生物的な部分を残しながら迫力のあるシン・デザインに惚れ直した。
一方でゴーガがカイゲルになりガボラもドリル増しマシになったのは「ドリルは男のロマン」というTVアニメ『グレンラガン』の影響なのだろうか?特にガボラは生物とは思えない尻尾や襟のドリルとパゴスと同じ頭部は何事かと思った。もっともこれは後でメフィラス星人の仕業だったと判明するのだが。
ザラブ星人とメフィラス星人が登場して現代の政治交渉的な要素を絡めつつストーリーはゾーフィがゼットンを操り地球破壊を目論むと言うTV放送時の誤情報を逆手に取った展開となって驚かされる。113分という上映時間が短く感じる密度の濃いストーリーだった。
ザラブ星人に田村君男がウルトラマンとリークされた後の禍威獣特設対策室のメンバーとのやり取りはモロボシダンとアンヌ隊員の関係を思い出させたりもする。
CGで描かれるシン・ウルトラマンや禍威獣は違和感なく実写パートに馴染んでいて安心して見ていられた。ウルトラマンの飛行スタイルはもっと自由にポーズを取れるはずなのにあえてTVのミニチュアと同じにしているのもにくい演出だ。
音声のアトモスサラウンドはネロンガの変電所破壊やウルトラマンとゾーフィの会話シーン等で効果的に使われているし戦闘シーンは低音の迫力あり音響効果を満喫した。
私としては宇宙人を相手にするのはウルトラセブンに任せ、レッドキングの登場する多々良島や彗星ツイフォンの戦いやゴモラ、ドドンゴ、アボラ、バニラといった古代怪獣に単純明快に暴れて欲しかった。そう思うとこの一作で話を完結させてしまったのは勿体ない。
また冒頭であっさり退治されてしまったウルトラQ怪獣のあばれ具合ももっと観たいのでスピンオフ扱いで良いから『シン・ウルトラQ』も映画化して欲しいものだ。