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2012年02月18日

aVAC『ビクタープロジェクター祭り』で4Kプロジェクター対決を観た

2/18(土)aVAC『ビクタープロジェクター祭り』に参加する為、池袋・サンシャインコンファレンスルームへ行った。そういえばナンジャタウンでは2/17(金)から「輪るピングドラム in ナムコ・ナンジャタウン」が開催されている。(笑)

12:00〜13:00第1回イベントに参加した。司会進行はJVCケンウッド商品企画グループ 赤川氏だ。HD1からX90Rまで歴代のプロジェクター商品企画を担当しているとのことだ。

「ビクターが初めて発売したフルハイビジョンプロジェクターは業務用モデルを流用したDLA-HD2K(2004年5月発売)で、家庭用は2007年1月発売のDLA-HD1となります。その画質を支えるキーデバイスはD-ILA(Direct drive Image Light Amplifier)とワイヤーグリッド(WireGrid式偏光板)です。当初D-ILAデバイス単体のコントラストは2万対1でしたが現在は20万対1まで進歩しています。」

「コントラスト、明るさ、色という画質を支える3要素が高水準に達したので次は解像度感を味わってもらおうとe-shift 4Kを開発しました。」

「2011年に地デジハイビジョン放送への移行が完了したが、NHKは4Kを飛び越して8Kスーパーハイビジョンの本放送を2025年に予定しています。それまでの10数年間は4Kカメラで撮影したハイビジョン放送を4K映像機器で視聴すると想定しています。それに対応するのが“e-shift”です。」といった技術解説の後に試聴が始まった。

T.1080P*2K vs “e-shift”4K対決  DLA-X30 vs DLA-X70R
 1)JVCオリジナル4K撮影ビデオ
 2)サウンド・オブ・ミュージックよりドレミの歌
 3)イクリプスより墓地のシーン

大商談会2011冬でもこの勝負を観たが解像度感と色彩の豊かさはX70Rの圧勝で、価格がX30の倍というのも納得だ。同じピクチャーモード:フィルムでもX30はビデオ的でテクスチャー不足に見える。ここまで差を見せ付けられるとX30は選べない。

U.“e-shift”4K対応上下モデル対決 DLA-X70R vs DLA-X90R
 1)スペースカウボーイ
 2)ムーランルージュよりユアソング
 3) SEIKO MATSUDA COUNT DOWN LIVE PARTY 2008-2009より白いパラソル

コントラスト12万対1と8万対1の差に15万の価値を見出すかがポイントだ。黒の沈み込みが全体的な画に深みを出すようだが、じっくり細部見比べても宇宙の星の数に明確な差は感じられなかった。X70Rのコストパフォーマンスの高さに感心する結果だ。

V.“e-shift”4K vs リアル4K対決 DLA-X90R vs VPL-VW1000ES
 1)山猫
 2)スターウォーズ エピソード3 オープニング

赤川氏は「デフォルト設定ではソニーVPL-VW1000ESの色が濃いです。VW1000ESはダイナミックコントラスト100万対1を謳っていますが測定したところネイティブは16,000対1位です。SWのOPでは星の数が減ってしまいますね。2台を映画で見比べるとアプコンとその表現力に差は無いと思いますがいかがでしょうか。」

「ソニーはVW1000ESでデバイスのデジタル駆動を採用しましたがパン映像では色ノイズが出ているのを確認しました。当社はデジタル駆動の経験が長いので調整してしっかり抑えています。」とJVCの強みをアピールした。

「今日はアバックさんがX70Rを60万円台の特別価格で販売します。是非ご検討下さい。来年にはJVCもリアル4Kモデルを出すとお考えかもしれませんがそれはありません。当社が出すと200万以上になります。既存の製品と置き換えることが出来る値段と大きさで4Kの高画質を楽しめるよう今後もe-shiftを進化させていきます。」と締めくくった。

VW1000ESとの対決はネイティブコントラストとデジタル駆動で攻めてきたか!?と興味深かった。しっかりライバル機を研究している様だがそれはソニーも同じだろう。デバイスの量産コストではソニーに分がある様だが2012年の4Kプロジェクター対決も期待出来そうだ。その時は4K対応を強化した次世代HDMIを搭載しているのだろうか?

■シュートアウト案内:新旧モデルの比較試聴
 1) DLA-HD1/DLA-HD100
 2) DLA-X30/DLA-X90R
 3) DLA-X70R/VPL-VW1000ES
 4) DLA-HD750/DLA-HD950/DLA-X7

試聴ソフトは「きみに読む物語」「キングコング」「アバター」ほか。

部屋に入った直後は目が暗さに慣れておらずプロジェクター4台の画質の違いが分からずHD100もまだまだ現役と思ったが30分経過したら違いが見分けられるようになってきた。

HD100の画は色の抜けが悪くコントラストと明るさ不足で霞が掛かったように見える。この差は大きい。
X7とX70Rの画に関しては4Kの解像度感だけが異なり、色は殆ど同じだ。X7の完成度に感心してしまった。

自宅のX3を観るのが少々悲しくなる結果を再度確認した様なイベントだったので早々に池袋を後にして神田小川町へ向かった。

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posted by バンブーヤン at 23:51| 映像ハード

2012年02月07日

パナソニック2012年春モデルスマートDIGAとDIGAシリーズ6機種発表

今週はCP+開催の週なのでデジカメ新製品発表ラッシュとなることは予想していたが、まさかパナソニックからディーガとビエラの新製品が発表されるとは思っていなかった。実際キヤノンからはPowerShot G1 X等、ニコンからはD800/E等が発表された。

こんなに各社の発表が重なるとは今日2/7(火)は大安かと思ったら仏滅だったりする。さすがグローバル企業は六曜を気にしないらしい。もっとも8(水)大安に発表ラッシュと予想して1日早めたら、各社考えることは同じだったというオチなのかも知れない。(笑)

2012年春モデルの『スマートDIGA』シリーズとしてDMR-BZT920、DMR-BZT820、DMR-BZT720の3機種が、『DIGA』シリーズとしてDMR-BWT620、DMR-BWT520、DMR-BRT220の3機種がラインナップされている。DMR-BZT9000は販売継続だそうだ。『スマートDIGA』は3チューナー内蔵、シンプルWi-Fi搭載が特徴で『DIGA』はチューナー数が2個か1個になる。全モデル2月中旬発売予定だ。

AV Phileの注目は勿論DMR-BZT920だと思うので新機能を中心に見て行きたい。
 http://panasonic.jp/diga/blu-ray/bzt920/

1)「旧作モード」搭載:HD/SD放送番組の再生時に原画の解像度を自動的に検出し、映像信号の帯域やノイズ処理を最適化する。

2)まとめて予約:シリーズ番組や関連番組のグループを選んで予約するだけで、自動的に検索して録画をしていく。

3)家じゅう録画一覧:LAN接続された家中のディーガの録画番組をまとめて表示できる。
 ※2008年以降に発売された「お部屋ジャンプリンク」対応モデルに限る。

4)シンプルWi-Fi搭載:ディーガと対応機器のみでワイヤレス接続を行える。

5)「もっとTV」対応:4月2日に開始する民放キー局5社のVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスが利用出来る。

6)AVC録画モード細分化:1.5倍録から15倍録まで21種類の記録ビットレートを選択可能。

1)の「旧作モード」が自動処理と言うのが嬉しい。これで懐かしい番組が少しは綺麗に観られるのだろうか。その効果が気になる。

2)のまとめて予約は”全録レコーダ”に対する予約録画レコーダのパナなりの答えなのだろう。Gガイドの番組データをもとに行うとの話で今後拡大予定と聞く。実際使ってみないと評価出来ない機能だ。

3)の家じゅう録画一覧は「これは便利!」と思える機能だ。これも”全録レコーダ”対策と思われるが、実際4台のディーガとビエラのUSB-HDDの中で録画番組が肥やし化している私にとって羨ましい機能だ。2008年以降モデルでしか使えないのが残念だ。

4)のシンプルWi-Fi搭載は目の付け所がシャープな機能だ!(笑) 「お部屋ジャンプリンク」を使ってもらい便利さを実感してもらうためにパナは良い解決方法を提供したと感心する。無線ルーターが無くても良いということで導入コスト的にもかなり敷居が低くなると同時にビエラとのセット販売を促進することだろう。

6)のAVC録画モード細分化というのは驚いた。特に良く使われる1.5倍から3倍までで8通り選べるのが嬉しい。これでBD残り容量にピッタリ焼けるようになる。

ということでやはり次も買うならディーガと言う気なる。後は買い替え促進に「i.LINK端子による高速録画済み番組お引越し機能」を搭載してくれれば私も古いディーガ3台を簡単に処分出来るのだが。どうか検討してもらえないだろうか。
posted by バンブーヤン at 23:55| 映像ハード

2012年01月12日

2012 International CESで発表されたAV機器に注目!

開催中の消費者家電見本市2012 International CESの話題はデジカメだけではなく注目すべきAV機器も発表されているので私が注目したレポートを取り上げてみたい。。

【CES】次世代HDMIで4K対応を強化へ。'12年後半に規格化
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120112_503700.html

HDMIは1.4aで一段落。これで安心してAV機器を買えると思っていたら”次世代HDMIについては、2012年後半までに規格化を完了する予定とした。”などという微妙な表現で発表されると2012年冬発売の新製品に間に合うのだろうか?と心配してしまう。4K対応30Hzの制限を解消する予定と言われてはソニーVPL-VW1000ESを今買うのは・・・、と言うことだろう。これでまたAVアンプの買い替えのタイミングが難しくなった。(苦笑)

<CES>パナソニックブース詳細レポート − ハイエンドBDプレーヤー「DMP-BDT500」登場
 http://www.phileweb.com/news/d-av/201201/12/30103.html

プラズマモデルVTシリーズは前モデルと比較して約1.5倍の明るさ、液晶モデルWTシリーズは高速240Hz駆動パネルを採用とのことだ。引き続きプラズマの改良を続けていて弱点と言われている明るさをアップしてくれたのは心強い。地道に3D画質の向上も行っているのも気になるポイントだ。

ついにハイエンドBDプレーヤーDMP-BDT500が発表された。詳細仕様ないかと探したら、
http://www2.panasonic.com/webapp/wcs/stores/servlet/prModelDetail?storeId=11301&catalogId=13251&itemId=663510&modelNo=Content01092012113356032&surfModel=Content01092012113356032
に”FLAC (Free Lossless Audio Codec)”再生に対応しているとある。どうせならALACにも・・・と言いたいところだが少しだけユニバーサル化してくれたことを歓迎したい。

【CES】シャープ、最新版ICC-4K技術などを展示 −70型試作機も公開。新DLPプロジェクタも
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120111_503667.html

米国ではテレビサイズ55型が売れ筋だそうで・・って確かに初めてアメリカのスーパーマーケットに行った時には何もかもビッグサイズで巨人の国に流れ着いたガリバー気分を味わったことを思い出した。全てがあの調子なら60,70,80型のニーズがあるのだろう。CEATECで70型を見たときにもその存在感に感心したが、80型のLC-80LE844Uともなると日本家屋ではまずは搬入が大変そうだ。

ソニーの55型フルHD「Crystal LED Display」の衝撃〜勇気が生んだ“無機”材ELディスプレイの秘密〜
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20120112_504057.html

素人の私でも分かり易い発光原理だがそのLEDの実装密度の凄さからコストの高さが想像出来る。価格と発売時期は未定と言うのも仕方ないのだろう。秋のCEATEC2012で展示されるのだろうか。是非ともその高画質を自分の目で見てみたいと思う。

posted by バンブーヤン at 23:57| 映像ハード

2011年12月27日

「お客様の中にワンセグ予約録画可能なポータブル機器をご存知な方いらっしゃいませんか?」

私は毎日WBS(ワールドビジネスサテライト)とモーサテ(ニュースモーニングサテライト)をチェックしている。ブログネタにもなるし、何より経済情報を簡単に把握出来るので役に立っている。

これを可能としているのが2008年12月30日に2.8万で購入したウォークマンNW-A919だ。毎日ワンセグ予約録画しておき行き帰りの通勤電車内で番組を聞き、時に見ている。購入から3年経過して充電池の寿命が来たようでここ最近朝は20分しか再生出来ないようになってきた。ただ9時間以上休ませた帰宅時には2時間ほど再生出来るものだから何とか騙し騙し使っている。

不便なので修理扱いで電池の交換をお願いするにもその間番組が見られないと困る。そこで後継機種を購入しようと昨日BD-REを購入するついでにウォークマンのカタログをもらってきて機能比較表を見て驚いた。現行製品にワンセグチューナー内蔵モデルがないのだ。

ソニーの戦略としてはBDレコーダーからの”おでかけ転送”やPS3+トルネからの転送しての番組視聴を想定しているようだ。我が家のBDレコーダーはパナソニック製なので”おでかけ転送”は想定外。第一HDの録画可能時間が1桁を切りながら何とか運用している状態でニュース番組を録画する容量はありません!(苦笑)

一番安いWM-S764(8GB)は1.1万だが、私はPS3とトルネを持っていないのでPlayStation3 HDDレコーダーパック 320GB (CEJH-10017)3.3万も必要で合計4.4万の投資が必要となってしまう。何より忙しい出社前に転送作業が必要なのは気に入らない。

プレイステーション・ポータブル(PSP-3000)1.5万にワンセグチューナー(PSP-2000/3000シリーズ専用)0.6万を組み合わせると2.1万でちゃんとEPGを使ったワンセグ予約録画も可能とのこと。ファームウェア4.05からは録画自動延長が可能とNW-A919より便利になっている。バッテリーも寿命が来たら自分で交換出来るのは助かる。


体験版をたくさんダウンロードしてPSP-1000で遊ぼうとMagicGate対応メモリースティックPro Duo32GBを購入したまま放置してあるものを再利用出来るのは嬉しい。しかしワンセグを見る為だけにPSPは大きくて重過ぎる。(汗) 非常時にリアルタイムでワンセグを見る為には常にチューナーを別途持ち歩かなくてはならないのも不便だ。

では素直にポータブルワンセグテレビを調べてみると現行製品が少ないようで選択肢が限られている上に3〜4万と値は張るしサイズが大きく私の用途に合わない物ばかりだ。「別に防水機能はいらないんですけど・・・」。 こうなると分かっていたらNW-A919をもう1台バックアップ用に買っておけばよかったと反省してしまう。さて何を選ぶのが一番良いのか悩みどころだ。

ところで今回この記事を書く為番組名を確認したところ”モーサテ”と判明してちょっと驚いた。ずーっとアナウンサーは”モンサテ”と言っていると思い込んでいた。かなり空耳状態だったらしい。(冷汗)

posted by バンブーヤン at 23:55| 映像ハード

2011年11月19日

三菱LVP-HC7800Dの新型3Dメガネのシャッターは10倍高速動作!

11/15(火)三菱電機はホームシアター用DLPプロジェクタLVP-HC7800Dを12/12(月)に発売すると発表した。ブラックとホワイト(W)の2色を用意してOP店頭予想価格は約33万円、3DメガネはオプションでOP店頭予想価格は約1.8万円という。

09/03(土)に記事にした「IFA(国際コンシューマエレクトロニクス展)2011」で発表されたモデルの日本発売が正式に決定した。ちょっと古いニュースだがAudio Visual phileの注目度も高くAVREVIEWとHiVi12月号にも掲載されているので私なりに調べたことをまとめてみた。

製品特徴は次の通り。
 1)4倍速6セグメントDLP素子採用
 2)明るさ1500ルーメン
 3)コントラスト比10万:1(アイリス閉時)
 4)3Dエミッター、エミッターケーブル(1.8m)、レンズキャップ付属
 5)シャープさ(クロストークCUT)、鮮明さ(ジャダーCUT)、明るさ(輝度落ちCUT)で、3Dコンテンツを楽しめる。
 6)FRC(フレーム・レート・コンバータ)搭載
 7)フル10bitパネルドライバーを2基搭載(DDP3021)で2Dの誤差拡散を減少。
 8)2D/3D高精度変換機能搭載

雑誌では”フロントプロジェクター部門T(50万円未満)1位”、”3Dはクロストークが皆無でストレスフリー”と評価は高い。

購入する際には以下の仕様を理解しておくと良いだろう。
 1)単板式のDLPプロジェクタなのでカラーブレイキングノイズが見えることがある。
 2)ズーム/フォーカス操作は手動(1.5倍)/手動となる。
 3)レンズシフトは上下のみ可能。
 4)レンズキャップ付属なので無くしたり、未使用時に取り付けるのを忘れたりしないように注意が必要となる。
 4)3Dメガネは強誘電型液晶を採用しているため衝撃に弱く、他の方式より若干重めで値段が高くなる。

HC9000Dを脅かす高画質モデルながら筐体はHC4000同様コストカットされている中級モデルという位置付けが明快だ。3D映像は目に優しそうだが、3Dメガネは耳と鼻とお財布には辛いかもしれない。この点が当モデルの人気の分岐点になりそうだ。アバック大商談会2011ウインターのシューアウトにエントリーされているので、しっかりこの目でその実力を見てきたいと思う。

「楽天市場」でLVP-HC7800Dを検索


最後に参考にしたホームページは次の通り。
 http://www.mitsubishielectric.co.jp/projector/home/products/lvp_hc7800d/index.html
「DLPと新型メガネがもたらした3D品質、三菱「LVP-HC7800D/DW」
 http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1111/16/news122.html
「三菱、高画質3D DLPプロジェクタ「LVP-HC7800D」−約33万円。強誘電型液晶メガネで2重/チラツキ解消」
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20111115_491156.html

posted by バンブーヤン at 22:30| 映像ハード

2011年10月19日

2011年のビクターのプロジェクターは2倍の価格で4倍の解像度

既に専門誌でもレビューが掲載されているが、09/09(金)の記事で取り上げたJVCブランドのD-ILAホームシアタープロジェクター3機種が10/12(水)日本で発表された。3機種とも11月下旬発売予定だ。

DLA‐X90R B:ブラック 1,050,000円
DLA‐X70R B:ブラック 892,500円
DLA‐X30  B:ブラック、W:ホワイト オープン(予想実売価格398,000円)
 http://www3.jvckenwood.com/press/2011/dla-x90r.html

プレスリリースによると3モデルの特徴は以下の通り。
・DLA‐X90R:画質や機能を盛り込んだプレミアムモデル
・DLA‐X70R:e-shiftテクノロジーを採用し4K(3840×2160画素)の高解像表示を実現。大画面スクリーン表示でもグリッドが目立たず、緻密で滑らかな映像を再現
・DLA‐X30:3D時の明るさを従来比で約1.7倍に高めるとともに、2D映像を3Dに変換するなどの3D機能を充実させたエントリーモデル

今年のモデルで気になる技術は以下の2つ。
 1)NHK、(財)NHKエンジニアリングサービスとともに共同開発した小型スーパーハイビジョンプロジェクターに搭載されているe-shiftテクノロジーを初めて家庭用向けに展開。
 2)映画制作などで実績のある業務用3Dイメージプロセッサ「IF-2D3D1」の「2D-3Dコンバーター」機能をホームプロジェクター向けにチューニングして搭載。

私の視力は1.0前後だが2.7メートル位置からHD映像を100インチで観ていてもグリッドや解像度不足が気になったことはない。だからもし今年プロジェクターを買う検討をしているとしたら2倍の金額を出して4倍の解像度を取るか否かでかなり悩むことだろう。
一方2D-3D変換された映画の3D効果はイマイチな作品が多いので過大な期待は禁物だが、業務用チューニングがどの位の性能か気になる点だ。

素直に羨ましいと思うのは次の2点だ。
 1)3D専用ボタン2つが追加されたリモコン同梱。昨年のリモコンは3Dフォーマットを順送りするのが面倒なだけにこれだけでも欲しいくらいだ。
 2)新3DメガネPK-AG2はUSB充電が可能で小型軽量タイプになり低価格化されている。現行のPK-AG1は重いしボタン電池の寿命に注意しないといけないのが面倒だ。CEATECのパナソニック・ブースで実感したがやはりメガネは軽く3D映像は明るい方が快適だ。

結論として外見こそ同じだが中身は大幅に強化されており、私を含め去年のモデルのユーザーは悔しい思いをしそうだ。ただ100万もするプレミアムモデルが毎年モデルチェンジと言うのはデジタル商品ならではの寿命の短さとは言え悲しい。

「なんでフラグシップすぐ死んでしまうん?」
posted by バンブーヤン at 23:20| 映像ハード

2011年10月04日

ユニバーサルディスクプレーヤー パイオニアBDP-LX55新発売!

10/04(火)ブルーレイディスクプレーヤーBDP-LX55がパイオニアから正式に発表された。価格は94,000円で11月中旬発売予定だ。07/09(土)の記事に”今はパイオニア・ヨーロッパで発表されたBDP-LX55の詳細が気になる。パイオニア初のSACD対応BDプレーヤーだけに期待している。”と書いたモデルだ。

その仕様は予想の斜め上を行っていた。
 1)SACD、DVDオーディオ、FLAC再生可能
 2)新たにSACD、DVDオーディオの再生での「PQLS」によるジッターレス伝送に対応
 3)高画質IC「QDEO」を採用
 4)「つづき見再生」機能を搭載
 5)極太電源ケーブルなどの採用

パイオニア・ヨーロッパの記事にSACD対応と書いてあったのを読んだ記憶があるし、既に09/12に発表されているBDP-140もSACD再生に対応しているのでSACD再生は予想通り。それどころかDVDオーディオ、FLAC再生に対応してブルーレイディスクプレーヤーではなくユニバーサルディスクプレーヤーになっている。これはちょっとした驚きだ。

もっともDVD時代にはコストパフォーマンスに優れたユニバーサルディスクプレーヤーを発売しながらブルーレイ時代になったら日本ではデノンに2年の遅れを取り、米国ではOPPOに1年の遅れを取っていた。やっとライバル会社のモデルと戦えるプレーヤーの登場だ。

OPPO BDP-93(99,750円)と比較するとアナログ音声出力が2chのみなのは弱点となるがパイオニアAVアンプのユーザーにとってはPQLSがあるから問題にならないだろう。一方DENON DBP-1611UD(52,500円)はDENON LINK 4th未搭載なのでLX55有利、DBP-4010UD(252,000円)は3D未対応なのでLX55有利という新製品の強みが発揮されている。あとはどの程度動作速度が速くなり操作性が快適になっているかがポイントだろう。

DVD-A1XV - i.LINK -> SC-LX90 と BDP-LX55 – HDMI -> SC-LX85 ではどちらが高音質なのか。リプレースしたら幸せになれるのだろうか?そんなことを考え始めている自分がいる。これから開催されるショウのパイオニア・ブースは見逃せない&聞き逃せなくなりそうだ。

http://pioneer.jp/press/2011/1004-1.html
posted by バンブーヤン at 22:38| 映像ハード

2011年09月28日

エプソン3D対応液晶プロジェクター、ソニーAVアンプ日本正式発表

今月海外で発表されたAV新製品が日本で正式発表された。海外の発表に対して日本でどう変更があったか差分を記載してみた。

1つ目は09/03(土)記事にしたエプソンの液晶プロジェクターだ。

3D対応透過型パネル搭載の液晶プロジェクター4モデルを発表。今年10月以降欧州発売予定。
 1)EH-TW9000W 約3,600ドル -> 32万円台 11月25日(金)発売
 2)EH-TW9000  約3,300ドル -> 29万円台 11月25日(金)発売
 3)EH-TW6000W 約2,200ドル -> 22万円台 11月10日(木)発売
 4)EH-TW6000  約1,900ドル -> 19万円台 10月27日(木)発売
9000シリーズは明るさ2,400ルーメン、コントラスト比20万対1、3Dメガネ2本付属、2D-3D変換機能搭載。 -> 3Dメガネ1本付属
6000シリーズは明るさ2,200ルーメン、コントラスト比4万対1、3Dメガネ1本付属、10W×2のスピーカー内蔵。
末尾の”W”モデルは60GHz帯ワイヤレスAV伝送技術「WirelessHD」規格に対応。

『設置性を向上するための施策としては、Wireless HD搭載モデルのTW8000W/TW600Wを紹介し、「煩わしいケーブルの取り回しから解放する」』という戦略は良いと思う。しかし自分がプロジェクター導入で悩んだのはプロジェクターとスクリーンの設置なのだ。この2つが置けてから次にケーブルの心配をすることになる。解決する順番がズレていると思う。家具としてリビングに置けるプロジェクター・スタンドやスクリーン・スタンドが何種類かないと一般家庭への導入は難しいと思う。

『“とにかくテレビ以上の大画面を求める”という人に「EH-TW6000シリーズ」を訴求する。』という戦略には同意する。プロジェクターとスクリーンを購入しても高級55/60インチTVより安い。しかも手放す時に1人でも片付けられるこの組み合わせは大画面TV購入の選択肢として考えるべきだろう。60インチのリアプロジェクターTVソニーグランドベガKDF-60HD800の新たな貰い手を捜すのに苦労した経験からそう思う。

2つ目は09/10(土)で取り上げたソニーのAVアンプだ。

AVレシーバーを発表。11月米国販売予定。
 1)STR-DA5700ES DTS Neo:X対応、DLNA1.5クライアント機能、自動音場補正機能搭載、ファロージャ1080pアップスケーリングチップ搭載、音楽・動画ストリーミング配信コンテンツ受信、iOS/Android対応コントロールアプリ提供、セットアップウィザード利用可能。
 -> AVアンプ TA-DA5700ES 27万3千円 12月10日(土)発売

やはり日本ではAVアンプという呼び方になった。ネットワークオーディオ機能で24bit/192kHzの2ch再生というのはパイオニアに続いての対応だ。ただしパワーアンプは7.1chしか内蔵していないのでSC-LX75 245,000円(税込)がカタログスペックで一歩リードとなった。
posted by バンブーヤン at 22:42| 映像ハード

2011年09月13日

米OPPO DigitalのBlu-rayプレーヤーBDP-95発売

エミライは、米OPPO DigitalのBlu-rayプレーヤー「BDP-95」を9月1日に発売した。同社直販サイト価格は189,800円。エミライによる日本語マニュアルが付属する。

1)DACには32bit Hyperstream DACアーキテクチャーとタイムドメインジッターエリミネーターを内蔵するESSのセイバー32DACのES9018を採用。これを2基搭載しており1つは7.1chに、もう1つは2chステレオ出力専用に使用。2ch出力では1chあたり4つのDAC出力を並列で動作させている。
2)電源部にはRotelが設計製造した特注仕様のトロイダルトランスを採用してノイズを低減した。

http://www.phileweb.com/news/d-av/201109/02/29200.html
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20110902_474783.html

この2点がBDP-93との大きな違いのようだ。

一方 http://oppodigital.com/blu-ray-bdp-95/ 
Note - Although the BDP-95 shares the same playback platform as the BDP-93, によると
「アナログオーディオの音質向上の為に別筐体と多くの異なる部品の最適化を行っているのでパーツの交換で93を95にアップグレード出来ない」とのことなのでカタログにない細かな改良もあるようだ。93NEから93NXEへの有償アップグレードの様なサービスは93NEから95へはなさそうだ。

Phile-webコミュニティに投稿されている「95を個人輸入した方の視聴レポート」からもSACD2chの音質はかなり良いらしい。今月発売の専門誌には93との違いが詳しくレポートされていることだろう。BDP-95 NuForce Xtreme Editionも予定されており今後もOPPO製品から目が離せない。でもやっぱりBD-R/REに焼いた日本語番組名は文字化けするのだろうなあ。(苦笑)

「楽天市場」でBDP-95を検索する


posted by バンブーヤン at 22:29| 映像ハード

2011年09月09日

4K2Kプロジェクター新製品2社から発表!【まとめ】

アメリカで開催中の「CEDIA Expo 2011」でプロジェクター新製品が2社から発表された。各サイトのニュースを読んで自分なりにまとめてみた。参考になれば幸いだ。

1.米JVC
 3D対応D-ILAプロジェクター7モデルを発表。11月より米国発売予定。日本では例年通りコンシューマーエレクトロニクス部門の一般販売3モデルが発売されるだろう。

 1)DLA-X90R $11,999 明るさ1,200ルーメン コントラスト比12万:1
 2)DLA-X70R  $7,999 明るさ1,200ルーメン コントラスト比8万対1
 3)DLA-X30  $3,499 明るさ1,300ルーメン コントラスト比5万対1

・3Dメガネとエミッター別売。
・2D-3D変換機能搭載、3D表示の明るさを改善しクロストークも低減。
・末尾の”R”モデルは4Kアップコンバーター内蔵で、新開発ピクセルシフト(画素ずらし)技術「e-Shift」により、2Dのみ4K2K(QFHD=3,840×2,160)表示に対応。3DはFull HD表示となる。

 http://www.phileweb.com/news/d-av/201109/08/29286.html
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20110909_476342.html

2.米ソニー
 新開発4K SXRDパネル搭載モデルを発表。12月米国出荷開始予定。

1)VPL-VW1000ES $25,000以下 明るさ2,000ルーメン コントラスト比100万:1

・4Kアップスケーラ−内蔵、オートアイリス3搭載、3Dトランスミッター内蔵。

 http://www.phileweb.com/news/d-av/201109/08/29270.html
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20110908_475982.html

まさかもう4K2Kプロジェクターが発売されるとは思わなかった。これには驚いた。特にソニーはパネル自体がQFHDというのだから日本円で200万円以下という値段も安く思えてしまう。その解像度を生かす為にレンズもかなり大きそうだ。それを支える筐体サイズもまた大きいだろう。久々にソニーらしい製品で「オラ、ワクワクしてきたぞ」(笑)

一方ビクターは現実的なコスト内でQFHDを実現させてきた。人間の残像効果を有効活用という点でインターレースSD放送を思い出させる。X30は完全にX3の廉価版というモデルで2D-3D変換機能搭載と3D画質改善しか差はない。現X3オーナーもこれなら安心だ。(苦笑)

今後フル4K2Kとシフト4K2Kの画質の差が話題になるだろう。また一部のスクリーンはプロジェクターのFHD化でモアレの問題が起きたと聞く。今のFHD対応モデルでQFHDの画質を100%生かせるのか気になるところだ。

posted by バンブーヤン at 22:33| 映像ハード
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