のD社を辞めた後、就職した児童福祉施設で
起こった事案。
その施設は、２Fに一時保護所が設置され
訳アリの子供たちを預かっています。
残暑厳しい折、土曜日の昼前だったと記憶
していますが、一時保護所から緊急連絡が
あり、中学生くらいの男の子が暴れている。
通常僕は１Fで来館者の受付守衛業務を
行っていますしたが、当時館内に男性が
僕一人しかおらず、現場へ急行。
一時保護所では男の子が興奮して女性職員
に暴力を振るっていました。既に応援の
連絡は為されており、それまで時間を稼が
無ければ。
僕は楯となり、現場の被害を最小限に抑える
事を考えました。被弾は覚悟の上です。
急所だけ守ろう。
彼は相変わらず暴れ、僕も何発か蹴られました
が、腰や太ももを蹴られたので特に怪我はなし。
しかし、女性職員は深刻でほぼ全員お腹それも
みぞおちのあたりを蹴られ、病院に行った人も。
そうこうしているうちに、応援の男性職員が
到着し、女性職員に被害が及ぶ恐れはなくなり
ました。
そして課長の一言「こらっ！座れ！」の
一喝で場は収まったのです。
この事案で警備業務との最大の違いは
何でしょうか？暴れる相手を制圧するだけ
なら、柔道やプロレスの技を使えばいい。
しかし、男の子がケガをしてしまったら。
そういう訳アリの子の親は、モンスター
ペアレントの可能性大。
マスコミ沙汰になれば、所属長は針の
ムシロなんてものじゃなかったでしょう。
相手にケガをさせず、取り押さえることが
如何に難しいか。ここに警備業務と違った
難しさがあります。
警備の経験が活きた事案でしたが、
単に警備業務ではくくれないデリケートな
職場だからこそ、外部委託せず施設の
直雇用としたのでしょう。
この事案を機に、警備の経験に加え新たな
知識や経験を積むような必要性を感じました。
職場トップのイシュー（問題意識）に
想いを馳せる事が、組織の一員として
貢献するコツであると気づいたのです。
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