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2019年01月09日

強制された自発性

日本社会では、強制は建前上ないようでいても
がんじがらめになっている現実。



警備員の労働で大きな問題なのが長時間労働
です。近所のタクシー乗り場整理の警備員さん
が「月250時間働かないとやっていけない」
とこぼしているのを漏れ聞きました。



「強制された自発性」これを警備に例えてみると
貴方が、ある施設警備の隊員であったとします。



他の現場の応援(イベント等の雑踏警備等)に
行ってくれとの要請が会社からありました。



もちろん、断る事もできます。しかし暗黙の
ペナルティーがあったとしたら強制に等しい。



応援に行かない隊員の評価を下げ、従事して
いる施設警備の現場から外す。誰かを見せしめ
にやれば効果てきめんです。



またはその施設の給料が低く、応援に行かせて
下さいと志願せざるを得ない環境にある。



こうして自ら志願したようでも、そうせざるを
得ないように追い込めば強制と変わらない。
これが、警備に限らず日本人の労働問題と
して根が深いものがあります。



警備なら、時給を上げ一つの施設勤務でやって
いけるような給与形態が理想なのでしょう。
(実際隊員を専属で配置するよう入札の条件
にしている公共施設があります)



施設警備で安心して働くには応援を受け入れ
無ければならない、というのは心身を削ります。
長時間労働だったA社市役所警備のように。



対抗するにはその施設の隊員が団結して
応援を全員拒否するのが効果的です。労働組合
みたいな感じですが、現場ごとに隊員の立場
や意識が違うので簡単ではないでしょう。



個人的にはエステ・ユニオンみたいに
業界横断的なユニオンが警備にもあれば、
業界を挙げて、待遇の底上げに資するように
なる端緒となるかもしれません。



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亡社のイージス
かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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