今回は、自分より強い奴に勝つために
一点突破の戦略が有効、と言った話を
します。
一点突破とは、具体的にどのような戦略
なのでしょうか?
僕の体験から引用します。
カテゴリ「施設警備2〜市役所迷走編」で
僕は、やり手の上司と対立していました。
入札に負け、市役所警備を撤退。その後に
待っていたのは、上司による敗戦処理。
上司と関係の良かった同僚は、次の受け皿
たる、施設物件へ異動していきました。
しかし、僕は宙ぶらりん。仕事のない
日々が続きます。
ここで僕は、市役所で散々冷や飯を
食わされたリベンジのチャンスを得ます。
知人を通して、別の警備会社からお呼びが
かかったのです。
ところが、社長は僕を評価しており
上司の敗戦処理も上手く言っていると
思っていました。
僕が辞表を出した時、社長は驚いて
絶対に辞めさせないというスタンス。
僕としても、同業他社に行くなんて
言えません。
そこで、上司の敗戦処理失敗を盾に
一点突破を図った。干されて仕事がない
ので、辞めざるを得ませんでした。
仕事は親戚のツテで捜しています。と
社長に説明。綱渡りでした。
怒りの矛先は上司へ向かいます。
第一、受け皿を決めてさっさと異動
させれば回避できたのです。
僕をそうできないのは事情があって、
同じ市の文化施設警備に、自分の気に
いった部下を異動させていました。
そこへ、上司の目の上のたんこぶたる
僕が異動になるのは都合が悪い。その
事情で、配属に踏み切れなかった。
機が熟するまで、待った甲斐があった
ものです。
もし僕が交通誘導警備でもいいから、
仕事を下さいと言ったら上司の思うつぼ
だったでしょう。
僕の退職の一件後、上司は過去の不祥事が
明らかになり、信用を失っていきました。
会社も去り、消息も不明となったのです。
辣腕を振るう上司に、市役所警備時代
僕はなす術がありませんでした。
そこへ敗戦処理の失敗というチャンスを
テコに、一点突破を図った。
転職成功、上司へのリベンジと一石二鳥の
成果を挙げることができたのです。
次はカテゴリ「エピローグ〜さらば警備
業界編」の時。
地場警備会社であるD社。社長はやり手で
交通・施設・雑踏など、幅広く警備を展開。
比較的会社然としていましたが、
給料は業界最低レベルで、
定着率は良くありません。
そんなD社ですが、警察OBである
部長に目を付けられ、行く行くはお前を
幹部にと、強引な人事を行ってきました。
幹部にするなんて、口約束など
信じるわけがありません。これまでの
経験から分かり切っています。
このままでは、安い給料でいいように
使われるだけだな・・・年金受給まで
こき使ってやる、と。
入社半年で別施設に異動になった時に
そう悟りました。
加えて、指導教育責任者受験も強制。
僕の入社1年経過を持って、勝手に
申し込むだろう。
これから、退職日が決まりました。
相手が動く前に、退職しよう。
かくして入社1年となる直前の月に、
僕は辞表を出したのです。タイミング
良く、次の仕事も見つかりました。
部長の人を追い込む戦術は完璧でした。
警察OBだけあります。
しかし、警備業界を知らなさ過ぎたの
です。次どう出てくるか、僕に読まれ
てしまった。
この一点突破により、渡りに船
よろしく転職できました。
すなわち、上司の思惑頓挫&転職成功
という、一石二鳥を得たのです。
結論として、どんなに強い奴でも必ず
隙がある。まずそれをつかむこと。
そして、反撃の準備をして
虎視眈々とタイミングを待つ。
忍耐強く待っていれば、これしかない
というチャンスが訪れるはずです。
そして何よりも、自分より強い奴に
勝ったという成功体験は自分の財産に
なります。
何物にも代えがたい体験として。
勝つと言っても、相手を叩きのめす
訳ではありません。自分の蒔いた種
である、支配に失敗させるのです。
上記の上司2人とも、僕を支配する
事に、成功していると思っていた。
自分が正しいと思ってやったことが
実は間違いだったんだよ、と知らしめる
ことで十分なのです。
ConoHa WING(コノハウィング)
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