僕が警備員を辞めた理由

今回は過去記事「警備員は人柄」を
元に、価値のある従業員とは何かに
ついて深堀りしていきます。



まず、その発端となった本を紹介します。

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感想(32件)

上記図書では、資本主義の次に来るもの
は何かについて言及されています。
資本主義から何にシフトしていくのか。



それは価値主義である。価値主義とは
何でしょうか。



お金の流れを私達自身が決められる新時代
では、見えない「価値」が大切になる。



モノの価値を決める3要素は以下の３つ。



・有用性としての価値 = 役に立つか
・内面的な価値 = 人の心にプラスの効果があるか
・社会的な価値 = 社会全体の利益になっているか



資本主義では有用性としての価値しか
判断されてきませんでした。



NPO法人の自然保護活動など、価値のある
活動は世の中にたくさんあります。



価値のある活動に共感する人が集まって、
新たなお金の流れを作れる時代と
なりつつあります。



ここで注目したいのは、この人と一緒に
仕事をしたいと思われるのも価値がある。



逆に言えば、こいつと一緒に仕事をしたく
ない、と思われれば干される恐れがある訳
です。



僕が最初に入った警備会社で、Kさんという
隊員がいました。



当時は交通誘導警備に従事していて、
郊外の現場に、Kさんの車で一緒に通った
ものです。



交通誘導員としてのパフォーマンスは
今一つでしたが、それを補って余りある
能力が彼にはあったのです。



それは人柄でした。あまりにもざっくり
していますが、とにかく敵がいなかった。



彼を嫌うのは、嫌う方が精神的な病気では
ないかと思われるほどの人間性でした。



誰と組んでも上手くやっていける。
この能力は、交通誘導警備に従事する
人なら、突出した能力と分かるでしょう。



要するに、人柄という能力が誘導スキルを
補って余りあるケースだったのです。



ちなみに会社事務所には、管制が
隊員の配置を決める際に、隊員名簿に
あるマークがついていたそうです。



組ませられない隊員同士、矢印が引かれ
✕マークがついている。



実際に、隊員のやりくりが付かず
✕のついた隊員同士を配置したら、
現場でケンカになりました。



一方が、現場を放棄して途中で帰って
しまったそうです。幸い事故にはなら
なかったようです。



施設警備でも同じです。いや拘束時間の
長い施設警備の方が、人間関係は深刻に
働きます。最悪殴り合いのケンカに。



そんな中、対人関係に留意し大人の対応
ができるのもスキル（価値）なのです。
ストレスは溜まるでしょうが。



自分は職場の潤滑油に過ぎないと
思っていても、人柄を持って
コミュニティの役に立つ。



これも価値なのです。逆に言えば
どんなに正論を吐いても、皆から
総スカンを食らえば、価値はゼロ。



この人に好かれる能力で天下人まで
上りつめたのは、豊臣秀吉。
彼は人たらしと呼ばれていました。



これから行くと、自分が正しければ
嫌われてもいい、というのは価値を
どれだけ貶めているのか。



これまでは家柄や学歴が価値のバック
ボーンとなっていました。嫌われる
不利益を払拭できたのです。



これからは、その人の価値
もっと言えば生き様が評価される
ようになる。



そうなると、抜け道を見つけるのが
上手く、相手の裏をかいて主導権を
握るのが得意な人は苦しくなる。



最後にこれから高めるべき個人の価値は
以下の３つ。



・実用性としての価値 = スキル、経験
・内面的な価値 = 人からの共感、好意
・社会的な価値 = 信頼、人脈



ここで２番目の、内面的な価値について
フォーカスすると



仕事って良く見られたい、良い評価を
得たいという自尊心（＝自分）との
戦いであると言った人がいます。



それだけならまだしも、他人に対して
マウントを取る手段として行う輩も
いる。



何を言いたいかと言うと、内面の発する
ところが結果として出てくる。特に
これからはそうです。



自尊心や功名心はゼロに出来ないに
しても、それ以上に人からの共感や
好意に留意する必要がある。



発するところが邪なら、結果も邪な
ものでしかないのです。その人の
内面が、仕事の結果に出てきます。

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