今回は警備現場で勝手な事をする隊員の
例を挙げて、警備向上に資するには
どうすればいいかを語ります。
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
のD社での話。
地元青果市場の警備に異動になった僕は
移動早々、内輪揉めを体験します。
青果市場には門が2つあり、正門の前には
守衛室があり、そこで監視します。
もう一つの門にも、監視用の小さな詰所が
あります。2畳くらいの広さで、机と
冷蔵庫が置いてある1人用の詰所。
そこで問題が起こりました。問題とは
朝日が詰所の側面窓から入り込み、
監視する横から眩しい。
ある隊員が、勝手にカーテンを作り
窓の上部1/3ほどを覆いました。
これに気づいた隊長、クライアント側の
許可を得ていないと撤去。
カーテンを設置した隊員は、隊長に食って
かかりました。正しいのは隊長でしょう。
独断専行した隊員が悪いのは当然として、
相談を受けてもクライアント側に折衝しない
隊長に業を煮やした面もあったようです。
それ以前から、部下からの懸案事項指摘に
対して、腰を上げなかった。シフトを組み、
月1回事務所での会議に出るだけの隊長。
それで月5千円の手当は美味しいなぁ、と
部下隊員たちからは揶揄されていました。
これ、隊長の折衝能力も根底にはあったと
観ます。
クライアント側に、眩しいからカーテン
なり、色付きのバイザー板を設置させて
くれと言っても却下されるでしょう。
それは警備側が、我慢すればいい話。
それならば、視界が悪くなることによって
不審者や不審物の発見が遅れます、と具申
すればよかったのでは。
監視パフォーマンスの低下が、
クライアント側に不利益を及ぼしますよ
と懸案事項をアピールすることです。
折衝とは、相手にメリットのある話を
持ち掛けることです。またはデメリットを
回避する話。
懸案事項を伝えることは、根回しを行う
ことと同じです。そういう積み重ねが
あって、折衝も成果が出ます。
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