相手に非があったからと言って、皆の
前で糾弾する、公開処刑のようなパワハラ
が未だにまかり通っています。
今回は、そんな事をする人がどうなるのか
結末を見ながら、コーチングや組織の
在り方などについて語ります。
警備では、人を抑えるのが正義だったり
します。声が大きいのも同様。
もちろん、人命に係ってくる事案は
厳しく指導しなくてはなりません。
だからといって、自分の言い分を通す
為に、手段を選ばなかったら。
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
のD社で、ビジネスホテル駐車場警備に
従事していた時の事。
同僚で、歯に衣着せぬストレートな隊員
がいました。他人の糾弾も容赦なし。
おそらく、その現場でしか勤まらない。
別の同僚に聞けば、その性格が災いして
当職場に流れ着いてきた。ずっと警備に
就いていたわけでもなさそう。
他人の落ち度を、皆の前で糾弾する。
いわゆる公開処刑のような事をすれば
どうなるか。禍根が残る。
やられた方は、恨みを持つに決まって
います。そもそも世の中には一方に
100%非がある事案はめったにない。
そうすると、やられた方は粗さがしを
するでしょう。血眼になって相手の
足らない所を。
そうなると逆襲された時に、自分の
立場がなくなってしまうのです。
お前にも足らない所はたくさん
あるだろうが、という事ですね。
多くのケースでは、糾弾された方は
突然退職したりします。組織への
ダメージは避けられません。
退職だけならまだしも、退職後に
仕返しをする人もいたりします。
クライアント側に警備隊の黒歴史を
暴露する。
以前、夜勤巡回時に事務所からお菓子
を失敬するコソ泥隊員がいました。
彼ををかばっていたのは隊長。それを
クライアント側に通報された。
結局、クライアント側から見放され
臨時入札で負け、警備隊ごと切られた
のです。
このように、警備現場でよく見られる
他人を力で抑える行為が、いかに非
生産的であるか。
ビジネスの世界では、相手を論破して
恥をかかせたり、メンツを潰したり、
恩を仇で返す行為は悪手なのです。
ここに来ている皆さんは、転職はビジネス
だと感じている人もいるかもしれません。
警備業界から脱出して転職するので
あっても、敵は少ない方がいいに
決まっています。
権力闘争に躍起になって、無駄に敵を作る
行為は、生産的ではないのです。どこで
逆襲されるかわからない。
これだけパワハラが可視化され、厳しく
見られている状況で、コーチングを
学ばない責任者はきつくなる。
交通誘導警備の現場では、危険回避のため
とっさに絶叫してしまう事もあるでしょう。
そんな時は、後で二人きりになって
こんな危険が迫っていたので、こうする
しかなかった、とフォローしましょう。
注意する事は悪ではありません。注意
しっ放しになるのがNG。そういう僕も
十分とは言えませんが。
施設警備でも同じで、注意する時は
2人きりでするのがベスト。この辺は
環境的に恵まれています。
かつて僕は、失敗を隊長から朝礼時に
公開された事があります。傷口に塩を
塗られる思いでした。
僕の失敗で、クライアント側から叩かれた。
それに対する糾弾でした。そんな僕を陰で
せせら笑う同僚。
こうなると「辞めてやる」一択になります。
すぐには辞めなくても、辞めるチャンスを
うかがうフェーズになります。
そして、一旦心に決められたら退職は止め
られません。カウントダウンが始まります。
実際に辞めたのはそれから約1年後でした。
それまで求人を検索する日々。同僚は驚いた
と言っていました。隊長も然りでしょう。
辞められたくない人に辞められるのは、
組織に進歩がないから。
僕は上記の事案で隊長から「進歩がない」
とガナリあげられました。
そういうお前は、進歩する環境を作った
のか。隊長の仕事だろう。この想いを抱え
ながら、約1年間従事していました。
こうなると売り言葉に買い言葉で、
収集がつきません。上司と部下の
関係としては当の昔に終わっています。
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