要領についての記事が続いたので、
今回は、本当の意味で要領が良いとは
どういうことか、という話をします。
要領が良ければ、人に先んじて結果を
出すことができるし、嫌な事も他人に
振ることができる。
警備では、マウントを取って優位に立つ
必須?スキルなのかもしれません。
しかし、短期的に美味しい想いをしても
その先はどうなのか。僕が見てきた限り
の例を挙げてみます。
気も細かく、年上の先輩隊員を顎で使う
程であったが、その態度を見抜かれ上司
が知り、別現場に異動になった隊員。
口が立ち、要領でマウントを取るのが
上手いけれど、その横柄さと口の軽さで
内密な移籍話から外された隊員。
僕が隊長から、ガナリあがられているのを
見て、要領の悪さを揶揄した隊員が、その
直後リストラで解雇になった。
要領よく、地場警備会社で幹部までなった
隊員が、会社が警備業法違反で処罰され、
連座して、警備業界実質追放になった。
瞬間的(人生というスパンから見て)には
優位に立っていたにちがいありません。
但し、長い目で見たらどうなのか。
このように、要領で人の上に立っても
またはマウントをとっても人間という
ものは、器(実力)通りになっていく。
長い目(10年単位)で見ないと、その
人の真価は分からない、ということ。
特に中年以降は、生き様が評価されます。
上記の例のように、「結果」を見ていけば
明らかです。
逆のパターンで、上司との折り合いが
悪く、会社をクビになってしまった元
警備隊長がいます。
彼は、別の警備会社に転職し管理職と
なっていました。対人関係については
不器用だったかもしれません。
しかし、上方転職をしているというのは
元々能力は低くなかったのです。
さて、要領の良い人の中でも伸びていく
人と、そうでない人の違いは何でしょうか。
それは、他人を犠牲にした要領の良さ
ではなかったこと。自分が結果を出す
ために、踏み台にするのは禍根が残る。
要領が良ければ、美味しい想いができる
と言いましたが、一方で冷や飯を食わ
される人が出てきます。
それも、あからさまに相手を嵌めたり
するような、恨みを買う要領だと
敵が増えていきます。
警備業界は狭いものです。転職を重ねる
度に、敵が増えていっては身動きが
取れなくなっていきます。
そうならないためには、過去記事でも
言いましたが、社会人としての「義」
をある程度大事にする。
そして100%でなくても筋を通す
ように勤める。マニュアルを遵守して、
業務には忠実に仕える。
本当に要領が良いかどうかは、10年
単位で、その人が残した結果や立場を
見ていく必要がありそうです。
ところで懸念されるのは、僕のように
要領の悪い人間が、にわか要領の良い
人間の後塵を浴びて、卑屈になること。
そんな時は、環境を変えてみるのも有効
でしょう。または上司やクライアント側を
味方につける。
要領の良い人間の後塵を浴びていても、
ずっと浴び続けるとは限りません、
転職せずとも、職場異動で一見要領の
良い人の、評価を聞いたりします。
口ほどにもなかった、という事も。
転職に足る、実力や縁を以て環境を
変えるのが、一番のリベンジです。
彼らは今いる環境でしか、権勢を
振るえないのですから。
最後に付き合うなら、要領が良くて
実力のある人がベスト。そんな人は
長期的に見て伸びているに違いない。
要領は悪くても、実力があれば時間は
かかっても結果を出すでしょう。そんな
人と付き合うのも悪くない。
くれぐれも要領など、短期的に人を
魅了する要素は、注意深く見る必要が
あります。人となりを見ましょう。
一見魅力的だな、と思えても
口を要領だけで立ち回って来た人
かもしれません。
その人の生き様はどうなのか。
中年以降なら、顔に出てきます。
男の顔は履歴書とも言われます。
要領だけで、他人にマウントを取り
後ろ指を指されるようにはなりたく
ないものです。
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