今回は、過去記事「モラハラ人間のダブル
スタンダード」の続きです。
モラハラ人間とは、ざっくり言えば精神的
暴力をふるい続ける人。自己愛的人格障害
とも言われています。
詳しくは、上記リンクを参照願います。
今回は、モラハラ者の得意技とその
対抗策について語ります。
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」の
頃でした。
前社で隊長のパワハラに耐えかねて退職、
転職した地場警備会社C社も地獄の一丁目。
僕はC社で、当初の約束であった公共施設
への配属を反故にされ、某商業施設の
駐車場警備に就きました。
監視室という3畳ほどの詰所で勤務し、
巡回やゲート立哨の隊員の応援時には
外に出ます。
そこを牛耳っていたのが、自己愛的
人格障害の隊員。当時50代で僕より
10歳以上、歳上だったでしょうか。
狭い部屋で僕は人格攻撃を受けました。
つまらん人間だ、と罵倒された事も。
監視室を支配していた彼は、自己本位に
振る舞い、ふんぞり返って携帯で遊んで
いました。
僕が入社して二か月ほど経った時、1人
の同僚が退職することになりました。
彼は自己愛的人格障害ではありません。
別の人を補充するまで、勤務を僕と
自己愛的人格障害の隊員2人で回さな
ければならなくなりました。
当時勤務シフトは大きく2種類に分かれ
早出と遅出があり、遅出の方が勤務時間
が長く、終業は24時。
当然早出(と言っても始業は9時)の方が
美味しい訳です。前出の同僚がいた時は、
均等になるようにシフトを組んでいました。
ところが、今度は自己愛的人格障害の隊員
は、僕にすべて遅出を命じたのです。
僕が抗議すると「やってみないと分からん」
健康を害しようが、責任を取るつもりは
さらさらない。
結果責任を取らない文言が、「やってみない
と分からん」なのでした。いかにも自己愛的
人格障害らしい。
しばらくそのシフトで、勤務しましたが
疲労困憊した僕の顔を見て察した隊員が、
暇なポストを譲ってくれたりしました。
ほどなくして僕はC社を辞め、命からがら
脱出しました。モラハラを受けながらあの
勤務では、病気になっていたでしょう。
僕が辞めて半年ほど経った後に、監視室の
主だった彼は、C社幹部に干されて
屈辱的な退職をすることになります。
自己愛的人格障害は、他人に屈辱を与える
事に快感を覚えるのですが、屈辱を受ける
のには耐えられない。
この例から、彼らを抑えるヒントのような
ものが見受けられます。権勢を振るう
環境を与えないのも一つです。
もう一つ、圧倒的な力の差でねじ伏せると
いうもの。彼らの小賢しい言い分ごと
吹っ飛ばす。
彼を干して、引導を渡したのはC社の常務
でした。社長、専務に次いでナンバー3の
ポジションです。
地場中小警備会社なら、このポジションで
あれば、人事権も持っています。
一般的な組織であれば、平社員vs人事課長
とか、課長vs市長くらいの力の差があれば
ねじ伏せることは可能でしょう。
退職まで追い込まなくても、配置転換で
制裁を与える事ができる。権勢を振るう
ことを封じれば合格でしょう。
最後に、こうしてモラハラ者(自己愛的
人格障害)をねじ伏せるなら注意して
欲しい事があります。
個人vs個人ではなく、個人vs組織の構図
に持っていく。個人が特定される形での
実行は、禍根が残る恐れがあります。
C社を排除された自己愛的人格障害の彼。
数年後、交通誘導警備の現場にいた彼に
ばったり会いました。
彼曰く「もう、C社で旗は振られん」
彼はC社を排除された後も、別会社で
警備に就いていたのです。
C社常務が上手かったのは、圧倒的な
力を使ったものの、怒りの矛先がC社
という組織に向かったこと。
もし僕が、個人で暴力的に彼を排除して
いたら、ずっと恨まれていた可能性が
あります。
モラハラ者に対峙するなら、団結は必須
です。個人vs個人はリスキーです。
団結して信頼できる人事権のある上司に
訴える。上司は一人一人を個別に呼んで
事情を聴くでしょう。
全員の意見が一致していることが、人事
が動く条件です。
人事が動かず、状況の改善が見込めないなら
退職も視野に入れた方がいいかもしれません。
アンケートサイト i-Say
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